予定を立てるときによく使う「スケジュール感」という日本語。
例えば以下のように、日常会話でもよく使いますよね。
- 彼はスケジュール感がない
- 日程感を共有したい
- ざっくりしたスケジュールで大丈夫
- スケジュールがおしている
でもこれらを英語でどう言えばいいのか、パッと思いつかない人も多いのではないでしょうか?
この記事では、「スケジュール感」を英語で何と表現するかに加え、予定に関する基本的な英語表現や、ネイティブが使うナチュラルなフレーズを紹介します。
これから英語を学び直す人にもわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んで、予定調整の英語表現をマスターしましょう!
「彼はスケジュール感がない」を英語で何て言う?

「彼はスケジュール感がない」というのは、彼が時間管理や予定の立て方、物事の進行を計画的に進める感覚や能力が不足しているという意味です。
これを英語ではどう表現できるか、考えてみましょう。
よくある間違い
「スケジュール感がない」を直訳すると”He has no sense of schedule.”となりそうですが、実はこの表現は少し不自然です。
英語では「時間にルーズ」や「予定を守らない」という意味で、次のように表現するのが一般的です。
よく使われる英語表現
- He has no sense of time.(彼は時間の感覚がない。)
→「スケジュール感がない」に近い意味でよく使われます。 - He’s not good at managing his schedule.(彼はスケジュール管理が苦手。)
→「予定を立てたり守るのが苦手」というニュアンスになります。 - He always runs behind schedule.(彼はいつも予定より遅れている。)
→「予定が守れない」という具体的な状況に使えます。
英語の例文
実際の例文を見てみましょう。
She never shows up on time. She has no sense of time.
(彼女は時間通りに来ない。時間の感覚がないんだよね。)
He’s not good at scheduling meetings.
(彼は会議の予定を立てるのが得意じゃない。)
「日程感を共有したい」を英語で何て言う?
「日程感」という言葉は、「予定の大まかなイメージ」という意味で使われます。
それでは「日程感を共有したい」は、英語ではどう表現できるでしょうか?
よくある間違い
直訳すると“Share the schedule image”となりそうですが、これは不自然な英語表現です。
代わりに、次のような表現が自然です。
よく使われる英語表現
- Let’s align our schedules.
(お互いの予定を合わせましょう) - I’d like to get a rough idea of your availability.
(あなたの大まかな空き時間を知りたいです) - Can we coordinate our timelines?
(スケジュールを調整できますか?)
英語の例文
上記以外にも、さまざまな表現で「日程感を共有したい」を表せます。
Let’s share our availability for next week.
(来週の予定を共有しましょう。)
※availabilityはこの文脈では「空き時間、空いている日」というニュアンスです。
I want to get a sense of the schedule before we move forward.
(進める前に、スケジュールの感覚をつかみたいです。)
※”get a sense of” は「~の全体像をつかむ」「~の感覚を得る」という意味で、日常的かつ自然なフレーズ。特に、スケジュールや計画の大まかな概要を理解したいときに使われます。
「ざっくりしたスケジュール」を英語で何て言う?
「ざっくりした」という言葉は、英語では”rough”や”tentative”を使って表現します。
よくある間違い
直訳で考えると”approximate”(おおよその)や”vague”(曖昧な)が使えそうですが、やや不自然です。
“approximate”は時間や数量の推定には使えますが、スケジュールの文脈ではやや硬く、ネイティブが日常会話で使うことは少ないです。
また、”vague”はニュアンスが少しネガティブで、「詳細が不明確すぎる」印象を与えるため、「ざっくり」のカジュアルな感じとは合いません。
よく使われる英語表現
- a rough schedule(ざっくりしたスケジュール)
- a tentative plan(仮の予定)
- an outline of the schedule(スケジュールの概要)
英語の例文
Here’s a rough schedule for the event.
(イベントのざっくりしたスケジュールはこちらです。)
This is just a tentative plan. It may change later.
(これはあくまで仮の予定です。後で変わる可能性もあります。)
Let me give you an outline of our schedule.
(全体のスケジュールの概要をお伝えします。)
「スケジュールがおす」を英語で何て言う?

予定したスケジュールが遅れている状態を日本語では「スケジュールがおす」と言います。
英語ではどう表現できるでしょうか?
よくある間違い
直訳して”The schedule is late”と言ってしまいそうになりますが、間違いです。
英語では”behind schedule”という表現が最もよく使われます。
その他にもいくつか使える表現があるので紹介しますね。
よく使われる英語表現
- We’re behind schedule.
(予定より遅れています。) - The meeting is running late.
(会議が長引いています。) - We’re falling behind.
(遅れ始めている。)
英語の例文
We’re already 30 minutes behind schedule.
(もう30分予定より遅れています。)
Sorry, the meeting is running a bit late.
(すみません、会議が少しおしています。)
「スケジュールを押さえる」を英語で何て言う?
スケジュールを確保しておくことを「事前にスケジュールを押さえる」と言いますが、英語ではどうでしょうか?
よくある間違い
“Hold the schedule”と言いたいところですが、より自然な言い方があります。
英語では以下のような言い回しを使います。
よく使われる英語表現
- Can you pencil it in?
(仮で予定を入れてもらえますか?) - Let’s block that time.
(その時間を確保しましょう) - I’ll reserve the time for our meeting.
(ミーティングのために時間を取っておきます)
英語の例文
Can you pencil in next Tuesday at 2 p.m.?
(来週の火曜の午後2時、仮で予定を入れてくれますか?)
I’ll block off some time for this project.
(このプロジェクトのために時間を確保しておきます。)
Let me reserve that time just in case.
(一応、その時間を押さえておきますね。)
まとめ
今回は「スケジュール感」を英語でどう言うかを紹介しました。
最後に、ポイントをおさらいしましょう。
- スケジュール感がない:no sense of timeなど
- 日程感を共有する:Let’s align our schedules.など
- ざっくりしたスケジュール:rough scheduleやtentative planなど
- スケジュールがおす:We’re behind schedule.など
- スケジュールを押さえる:pencil it inやblock offなど
英語の予定に関する表現は、日常会話だけでなく、ビジネスや子どもの学校行事でも役立ちます。
少しずつでも覚えて、スムーズに予定調整ができるようになりましょう!
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