「すみません、今日は予約で満席なんです…」
レストランや美容室、病院などでよく聞くこのフレーズ、英語でどう言えばいいのでしょうか?実は「予約で満席」を表す英語は一つではありません。「どこが満席なのか」「誰が言うのか」「どんな場面か」によって、使う英語表現が変わるんです。
この記事では、「予約で満席です」をはじめ、「満員」「席が埋まっている」「予約でいっぱい」など、関連する英語表現を例文つきで解説していきます!
「予約で満席です」は英語でこう言う!

まずは、「予約で満席です」と伝える定番の英語表現を3つご紹介します。
We’re fully booked.
「予約で満席です」という意味で最もよく使われるフレーズがこちらです。
動詞の“book”には「予約する」という意味があり、そこから “fully booked”で「予約がすべて埋まっている」という表現になります。これは、ホテルやレストラン、病院、レッスンの予約など、さまざまな場面で使える表現です。
Hi, do you have a table for two tonight?
こんにちは、今夜、2名で席は空いてますか?
Sorry, we’re fully booked today.
申し訳ありません、本日は予約で満席です。
Oh, I see. Maybe next time then. Thanks anyway.
そうですか。また今度にします。ありがとうございました。
このフレーズのポイントは、主語にあります。お店側が言う場合は“We’re fully booked.”、他のお店について話すなら“They’re fully booked.”です。誰の立場で話しているかによって、主語が変わることに気をつけてください。
Hey, have you tried that new Italian place near the station?
ねえ、駅の近くにできた新しいイタリアン行ってみた?
That new Italian place? They’re fully booked for a week.
あの新しいイタリアン?1週間先まで予約でいっぱいみたい。
Whoa, that popular already? We should book in advance next time.
えっ、もうそんなに人気?今度は早めに予約しないとね。
All seats are reserved.
こちらは「すべての席が予約済み」という意味の少しフォーマルな表現。映画館やコンサートホール、イベント会場などで使われることが多いです。
Two tickets for the 7 p.m. show, please.
午後7時の回、2枚お願いします。
I’m sorry, all seats are reserved for that one.
申し訳ありません、その回はすべて予約済みです。
Oh no, I should’ve booked earlier!
えっ、もっと早く予約すればよかった!
We don’t have any available slots.
「予約の空きがない」という丁寧な言い回しです。ここでの “slot” は「時間枠」のこと。もともとは「細長い隙間」や「差し込み口」の意味ですが、転じて「予約のための時間帯」を指すようになっています。病院や美容室、語学レッスンなど、時間単位の予約制サービスでよく使われる表現です。
Hi, do you have anything open tomorrow afternoon?
こんにちは、明日の午後で空いている時間はありますか?
I’m afraid we don’t have any available slots then.
申し訳ありません、その時間帯は空いていません。
Okay, how about later this week?
では、今週の後半はどうですか?
「満員」や「席が埋まっている」の英語表現もチェック!

「席がない」「もう入れない」という状況を伝えるフレーズもたくさんあります。よく使われるものを確認しましょう。
It’s full. / We’re full.
とてもシンプルで使いやすいフレーズです。お店や電車、会場などが「定員に達している」という状態を伝えます。
The restaurant is full now. You may have to wait.
レストランは今満員です。少しお待ちいただくかもしれません。
Sorry, we’re full at the moment.
すみません、今は満席です。
We’re at capacity.
「定員に達しています」「満員です」という意味の表現です。イベント会場や施設、入場制限のある場所などでよく使われます。ここでの“capacity”は「収容能力」や「定員」を意味する言葉です。そのため “We’re at capacity.” は「私たちは収容可能な人数の上限に達しています=満員です」というニュアンスになります。
We’re at capacity and cannot allow more guests inside.
定員に達しているため、これ以上ご案内できません。
Unfortunately, we’re at full capacity and unable to accommodate more visitors.
あいにくですが、満員のため、これ以上のお客様には対応できません。
“accommodate”は「便宜を図る」「要望に応じる」という意味です。
All seats are taken.
「すべての席が埋まっている」という、丁寧かつ自然な英語表現です。映画館や会場、公共スペースなどで使われます。
All seats are taken. You’ll have to wait for the next train.
すべての席が埋まっていますので、次の電車をお待ちください。
All seats are taken at the moment, but we’ll let you know as soon as one becomes available.
現在、すべての席が埋まっておりますが、空き次第すぐにご案内いたします。
席が空いているかどうかを確認したいときの英語表現は?
満席かどうかを聞く側の立場になると、こんな表現がよく使われます。
“Is this seat taken?”「この席、使われていますか?」
とても定番の言い方で、電車やカフェ、講義室などでよく使われます。
もう少し丁寧に言いたいときは、次の表現もおすすめです。
“Excuse me, is anyone sitting here?”「すみません、ここ誰か座ってますか?」
どちらも「今この席が使われているかどうか」を自然に尋ねられる便利なフレーズなので、あわせて覚えておきましょう!
参照元リンク
まとめ
「満席」を表す英語表現にはさまざまなバリエーションがあり、場面や話し手によって適切に使い分けることが大切です。主語の選び方や表現のトーンに気を配ることで、より自然で伝わりやすい英語になります。
ちょっとした言い回しの違いを知っておくだけで、英会話はぐっとスムーズになります。旅行や日常のやりとりで「満席」と伝えたい、あるいは理解したい場面があれば、ぜひ今回ご紹介した表現を思い出して使ってみてくださいね。
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