どこかへ出かけた時におみやげを買って帰るのは日本文化だなんて言われたりもしますが、しかし英語でもきちんと「おみやげ」という単語はあります。有名なのがSouvenirですよね。これ以外にも「おみやげ」を意味する英単語はあるので、どのような時にどんな単語を使うのかを解説していきましょう。正しく英語を使えていると自信を持って喋れるようになったら、今よりもっと堂々としてスラスラ英語を言えるかもしれませんよ?
souvenir
やはり「おみやげ」と言ったらSouvenirですね。こちらは実は英語ではなくフランス語なのですが、そのまま英語として定着しました。言われ見ると見た目がなんとな~くフランス語っぽくありませんか?フランス語を学んでいた方なら気付いていたかもしれませんね。英語にはこのようにフランス語の単語も多くあり、Restaurantなんかもそうです。
フランス語を起源とするSouvenirの元々の意味は「おみやげ」ではなく、「思い出させるもの」です。ですから、旅の思い出として買ってくる「おみやげ」としては結構日本人的にもぴったりくる単語になるんです。旅行に行ったら、大抵はそこでしか買えないご当地のものや、そこで有名なものををおみやげとして買いますからね。
ちなみにSouvenirは、その元々の意味から、文脈によっては「おみやげ」ではなく「形見」という意味にもなりえるので注意してください。
どこのおみやげかを言いたい時には、そのまま地名をSouvenirの直前に置けばOK!ですから、例えばロンドンのおみやげと言いたい時にはLondon souvenirと言います。名詞が連続して並ぶと違和感があるかもしれませんが、ネイティブも使う表現なので心配いりませんよ?
These are Kyoto souvenirs! Take it!
訳)京都土産だよ!持ってって!
国名のように、「アメリカ」を使う場合にはAmerica souvenirと言ってもいいですし、American souvenirと言ってもどちらでも構いません。間違いではないので好きな方を使いましょう。
I bought a Canada souvenir.
訳)カナダのお土産を買った
どうしても違和感があって使いにくい場合は、「souvenir from~」とするか、「souvenir of~」とする表現を使うのもアリです。
This is a souvenir from London.
訳)これはロンドンのおみやげなんだ
keepsake
基本的に「おみやげ」といったらSouvenirさえ覚えておけばそれでいいのですが、それ以外の単語だとKeepsafeなんて英語があります。これも「おみやげ」という意味で、Souvenirと同じく場合によっては「形見」という意味にもなります。
memento
Mementoはラテン語なのですが、それが英語としてそのまま使われるようになりました。こちらもやはりSouvenirと同様に「おみやげ」という意味や「形見」という意味で使われます。
なんだか英語で「おみやげ」という言葉がフランス語から来たりラテン語から来たりしているので、元々英語圏にはなかった文化のように思わされますね。
present
自分のためにおみやげを買うのではなく、誰かにあげるためにおみやげを買ったのであればPresentという英語を使うこともできます。思い出の品ということよりも、人にあげるためのものというところに焦点を置いているのが特徴です。
ですから、旅行に行ったりしてそこで買ってきた品であるかどうかはPresentではわかりません。ただ贈り物ですよという意味があるだけです。
gift
PresentとGiftはほぼ同じ意味で使える単語なので、誰かのためにおみやげを買ってきたならGift for youと言って渡してみてはいかがでしょうか。
英語圏ではホームパーティーなどがありますが、そこに持って行くものをGiftと言ったりもします。つまり、手土産ですね。
specialty
Specialtyは、スペシャルという日本語からも特別感があるように、現地にしかないものという意味があります。日本語にすると「特産品」ですね。
現地に行かないと買えないようなものを手に入れた場合には、特別感があるものだと強調してSouvenirではなくSpecialtyと言ってみるのも良いかもしれません。自分がそのおみやげの何を強調したいのかによって使う単語は変わります。
「土産話」は 何と言う?
「おみやげ」と言えば土産話も関連してきますが、これは英語でどう言うのでしょうか。旅行先で起きた話を同僚や家族などに話すことは多々ありますが、その英単語には果たしてSouvenirなどの単語は入っているのでしょうか。
story of one’s travels
土産話という場合には、story of one’s travelsのように、「話」という点に焦点を当てます。SouvenirやPresentはあくまでモノに対して使う言葉なので、土産話には対応できません。よって、シンプルに「話」に対応するStoryを冒頭に持ってきて、旅行の時の話という表現になるようにTravelやJourney、Tripを使います。
StoryはTaleに変えても良いので、「tales of one’s travels」や「tales of one’s journey」としてもらっても結構です。
「旅行」は、TripとJourney、それにTravelがありますが、Tripは小旅行、Journeyは道中のこと、Travelは一般的な旅行という意味になります。ですから、旅行先で起こったことならTripやTravelを使うのが適切ですが、その目的地に行くまでに起きたことを土産話にするならばJourneyを使わないとおかしくなります。「旅」や「旅行」についての単語の使い分けは別の記事でもご紹介しているので良かったら参考にしてみてくださいね。
まとめ
「おみやげ」と言えばSouvenirでしたね。フランス語から来ていると知るとなんだかオシャレですが、記念品として現地で買ってきた思い出の品と捉えているところが日本語の「おみやげ」とぴったりです。他にも似た単語はありますが、意味はほぼ同じなので使用頻度の高いSouvenirを中心に覚えていけば良いでしょう。このご時世、お土産を買う機会ももらう機会もめっきり減ってしまいましたが、いつか奮発して買えたらいいですね!