「お水をたくさん飲んでね」
「たっぷり時間を見込んでおいたほうがいいかも」
たくさん・たっぷりなど、十分な量を表現するときの英語はmanyやa lot ofなどいくつかあります。そして本記事で取り上げるplentyもその一つです。それぞれには親しみがあるものの、使い分けとなると、ん?となる方はいませんか?
そこでこの記事では、英語plentyの意味と正しい使い方を解説します。ぜひ覚えたいフレーズや意味、manyやa lot ofなどとの違いも比較します。ぜひこの機会にそれぞれをすっきり理解していきましょう。
plentyの意味 – 名詞
manyやa lot ofとの違いも気になるところですが、まずはplentyの持つ意味をしっかり理解していきます。はじめに名詞の意味と使い方を例文でみていきましょう。
名詞のplenty
ひとつ目のplentyは名詞です。名詞の場合は「多数・多量」であり、豊富で十分な量、数量を表現します。量を表す際に気になるのが可算名詞か不可算名詞なのかの点です。plentyは不可算名詞であり、冠詞をつけたり複数として-sまたは-esをつけることもありません。
ここで、例文で名詞plentyの使い方を紹介します。「多数・多量」をどう英文で使うかみてみましょう。
訳)音楽イベントに向けて、事前にやるべきことがたくさんあります。
訳)ロンドンの大英博物館には見るべきものがたくさんあります。
どちらの例文も、すべきことの量が多い、見るべき美術品が豊富であることを表しています。
plenty ofの意味 – 形容詞
次にみていくのはplenty ofのパターンです。plenty of ◯◯にし、◯◯を修飾する形容詞としてplentyが使用されます。
形容詞のplenty of
2つ目のplentyはplenty ofとしての形容詞であり、この場合の意味は「たくさんの」「たっぷりの」「豊富な」「十分な」になります。plentyは通常、plenty ofの形で使われますので、この機会に使い方を学びましょう。
plenty ofの例文
何かが十分に足りていることをplenty ofで表してみます。
訳)心配しないで。駅に着くのに十分な時間あるから。
駅到着まで「時間が十分に足りている」という例文ですね。
訳)たくさんの水を飲むことはとても重要です。成人は1日2リットルの水が必要です。
訳)今夜はたっぷり休んだほうがいいですよ。
疲労が溜まっているのか「十分な休息」が必要だと言われている例です。
plenty of ◯◯で、◯◯に入る何かが十分に足りていることを表すことをしっかり理解しましょう。
muchとmanyの違い
「たくさん・多い」といった意味を持つ単語にお馴染みmuchとmanyがあります。ところで、皆さんはこの2つをきちんと使い分けしていますか?
much vs many
muchとmanyにはその使い分けに大きなポイントがあります。muchは数えられない名詞に、manyは数えれらる名詞に使う単語です。
例えば、お金はどちらでしょう?
much money
many money
正解は、much moneyです。お金は不可算名詞だからです。
では、多くの人々と言いたいときはどうですか?
much people
many people
正解は、many peopleです。こちらは簡単でしたね。
plentyとa lot ofの違い
続けて「たくさん」の英語をみていきます。ここでは、皆さんこちらもご存知のa lot ofを紹介し、plentyと比較します。
plenty vs a lot of
a lot ofは「たくさんの・多数の・多くの・多額の」などの意味を持ち、数えられない名詞および数えれらる名詞両方に使える表現です。また、カジュアルな言葉でもあるため、日常英会話で可算・不可算に迷ったらa lot ofを使っておけば間違いないという便利なフレーズです。
さて、plentyとa lot of、どんな点が違うのでしょう。
plentyは十分であり十分以上のたくさんの量を表すことを説明しました。
一方、a lot ofはシンプルに大量を意味する表現であって、必ずしも十分であるということではありません。
訳)アイスクリームを買うのに十分なお金があります。
訳)私の銀行にはたくさんのお金があります。
この違いをしっかりと理解し、この機会に使い分けできるようにしておきましょう。
plenty moreの意味
さてplentyの使い方に戻ります。ここでは、plenty moreがどのような意味なのか紹介します。
plenty moreで「もっとたくさん」
ある物に対して、それ以上にもっとたくさんあること、さらにたくさんあることを表現する英語がplenty moreです。moreに「それ以上の・より多くの」という意味があることからも理解できますね。
訳)キッチンにもっとパンがあるわよ、もっと欲しいなら。
テーブルに出したパンがなくなってきたとき、もっと食べたい人がいるならキッチンに行けばさらにパンがあるということをplenty more breadで表しています。このような会話は日常的にありますね。
PlentyとFullの違い
最後に紹介するのはplentyとfullの違いです。fullにはいっぱいの・満ちたという以外に「数多くの・たくさんの・大量の」の意味があります。
plenty vs full
plentyがその数が十分であることを表すのに対し、fullは満ちていることを表現し、箱が物で満ちているといった物理的な状態だけでなく感情が豊かであることも示す言葉です。
以下、似た英文でplentyとfullの違いをみてみましょう。
訳)その箱のなかはオレンジがたっぷり入っています。
訳)その箱は(数多くの)オレンジでいっぱいです。
十分な数なのか、満たされているのか、この使い分けをできるようにしましょう。
まとめ
plentyは「多数・多量」の意味を持ち、豊富で十分な量、数量を表現するときに使う単語です。本記事で、much・many・a lot ofとの違いもはっきりしたでしょうか?日常会話に便利な表現を一つずつ確実に使えるようにしていきましょう。
【関連記事】