“because”は相手に理由を説明する時に使われる英語で、日常英会話やビジネスシーンなどを問わず、よく目にするor耳にする英語表現です。

大変役に立つ”because”ですが、理由を説明するたびに毎回”because”を使っていると、なんだかぎこちないですよね。

そこでこの記事では、”because”の基本的な意味と、”because”を上手に言い換えられる表現を例文付きで紹介します。

この記事を読み終わる頃には、あなた自身も英語を使う外国人のように、適切な英語で「理由」を相手に伝えられるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。

becauseの基本的な意味

becauseの基本的な意味

becauseは「なぜなら〜だからだ」を意味します。

becauseは因果関係(原因や理由と、結果の関係)を結びつける重要な接続詞だと言えますね。

言葉で説明するよりも、例文を見ながら解説した方がわかりやすいでしょう。

【例文】

  1. They went to the beach because it was a sunny and warm day.
    晴れて暖かい日だったので、彼らはビーチに行きました。
  2. I stayed home because it was raining heavily all day yesterday.
    昨日は雨が一日中激しかったので、家にいました。
  3. He didn’t attend the meeting because he was feeling unwell.
    彼は体調が悪かったので、会議に出席しませんでした。

例えば1.の例文では、「彼らがビーチに行った」こと(結果)と、「晴れて暖かい日だった」こと(理由)を、becauseが結びつけているのがわかりますね。

2.の例文についても、「家にいた」こと(結果)と、「雨が一日中激しかった」こと(理由)を

3.の例文も「会議に出席しなかった」こと(結果)と、「体調が悪かった」こと(理由)をbecauseが結びつけているのがわかります。

”A(結果) because B(理由)”という形で、becauseは因果関係(原因や理由と、結果の関係)を表すわけですね。

becauseと”cause”に意味の違いはある?

英会話や海外ドラマのセリフなどで、becauseの部分を”cause”と言っているのを聞いたことはありませんか?

明らかに”because”の意味で使われている”cause”は、「becauseの短縮形」として使われているので、意味も使い方もbecauseと全く一緒です。

【例文】

  • They went to the beach because it was a sunny and warm day.
    晴れて暖かい日だったので、彼らはビーチに行きました。
  • They went to the beach cause it was a sunny and warm day.
    晴れて暖かい日だったので、彼らはビーチに行きました。

ただし、becauseの短縮形として使われる”cause”は、かなりカジュアルな(砕けた)場面でしか使われないので注意が必要です。

例えば、becauseの短縮形で使われる”cause”は、書き言葉ではまず使われません。見るとしたら気の知れた友達同士の英会話や、SNSでのカジュアルな(砕けた)やり取りの中に限られます。

また、”cause”は”because”の短縮形ではない一般的な別の言葉としても存在します。

「〜を引き起こす」や「〜の原因」という意味ですね。

【causeの例文】

  • The heavy rainfall caused severe flooding in the city last week.
    先週の大雨が原因で、市内に大規模な洪水が引き起こされました
  • The cause of the accident is still under investigation by the police.
    事故の原因は警察によってまだ調査中です。

「〜を引き起こす」や「〜の原因」の意味での”cause”も、becauseの短縮形の”cause”に負けず、よく使われる表現なので、混乱しないようにそれぞれ意識して覚えておきたいですね。

becauseの言い換え表現代表的なものまとめ

becauseの言い換え表現代表的なものまとめ

前項で”because”が「因果関係」(結果と原因or理由の関係)を表すのをお伝えしましたね。

英語を使う外国人は、becauseの他にも色んな英語を使って「因果関係」を表現します。

本項では、代表的で使いやすいbecauseの言い換え表現をお伝えします。

since

becauseを言い換える英語表現として、”since”が挙げられます。

”since”は学校英語で、完了形などで使う「〜以来」の意味で習うので意外に思われるかもしれませんね。

”since”は”because”の言い換え表現としても使われるので、意味や使い方もbecauseと同じ感覚で使うことができます。

【例文】

  • Since the store was closed, we went to a different one for groceries.
    店が閉まっていたので、別の店に買い物に行きました。
  • She spends most of her free time at the library since she loves reading.
    彼女は読書が好きなので、自由な時間のほとんどを図書館で過ごします。

sinceとbecauseの違い

上述のようにsinceはbecauseの言い換えとして使えますが、全く同じ言葉ではないのでbecauseと違う点もあります。

フォーマルな文章においてbecauseは文章の頭で使われることがないのに対して、sinceは文章の頭でも使うことができます。

また、becauseの方が「原因」を強調しているニュアンスがあるのも、becauseとsinceの違いだと言えますね。

as

“as”も「なぜなら」を表す”because”を言い換えることができます。

”as”には「〜として」や「〜する時」など、本当に色んな用法があります。

”because”の意味で使われる”as”も、たくさんある”as”の用法の一つなわけですね。

【例文】

  • As the store was closed, we went to another one for our shopping.
    店が閉まっていたので、別の店に買い物に行きました。
  • He went to bed early as he had an important meeting the next day.
    彼は翌日重要な会議があったので、早く寝ました。

asとbecauseの違い

asとbecauseの違いも、前述したsinceと同じく「文頭で使えるか」と「原因を強調しているか」だと言えます。

asは文頭でも使えて、becauseほど原因を強調していないわけですね。

so

”so”もbecauseが表す因果関係を英語で表現することができます。

soも「とても」や「そのように」など色んな用法がある英語ですが、「〜だから」という意味でbecauseが表す「因果関係」も表現できます。

【例文】

  • The meeting was canceled, so I had some free time in the afternoon.
    会議が中止になったので、午後に空いた時間ができました。
  • The traffic was heavy, so we left the house earlier than usual.
    渋滞が激しかったので、いつもより早く家を出ました。

soとbecauseの違い

soとbecauseは「原因や理由」と「結果」の順番が逆だという違いがあります。

【例文】

  • The meeting was canceled, so I had some free time in the afternoon.
    会議が中止になったので、午後に空いた時間ができました。
  • I had some free time in the afternoon because the meeting was canceled.
    午後に空いた時間ができたのは、会議が中止になったからです。

例文を見ると、”so”を使った文章では「理由」が先に来ていますね。

対して”because”を使った文章では、「結果」が先に来ています。

意味の上では似ている”so”と”because”ですが、作られる文章の構造が大きく変わるので注意したいですね。

まとめ

この記事では、相手に理由や原因を伝える”because”を、以下の点からお伝えしました。

  • becauseは「因果関係」、つまり「原因や理由と、結果の関係」を伝える時に使われる
  • becauseの他にsince, as, soを使って「因果関係」を伝えられる
  • becauseは「原因」を強調して伝え、sinceやasは文章の頭でも使える
  • soはbecauseとは「原因」と「結果」を逆の順序で文章を構成する違いがある

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。

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