「ぶつかっちゃった、ごめんなさい」
「約束忘れてごめん~!」
「弊社のミスです。謝罪致します。」
このような英会話をしたいとき、sorryは誰にでも馴染みのある単語ですし間違いではありません。
しかし、それだけだと英語の幅がでませんね。日本語で「ごめんなさい」のレベルが一つではないように、英語の表現でも状況によって表現を変える必要があります。
しかも、英語は同じ単語を繰り返して使うことを良しとしない言語でもあります。
そこで今回の記事では、カジュアルからビジネスまで、シーン別の「ごめんなさい」を紹介します。状況ごとに使える表現を学び、「ごめんなさい」のバリエーションをこの機会に増やしていきましょう。
カジュアルな表現の「ごめんなさい」
日常生活をおくるなかで、家族や友達、勤め先の親しい人に些細なことを詫びるときの軽い”ごめん”や”ごめん、ごめん”、急いでいて混雑した駅などで知らない人にぶつかったときに言うときの”失礼!ごめんなさい”、これらがカジュアルバージョンの「ごめんなさい」になります。
ここで例文でみてみましょう。
Sorry, I’m late!
訳)遅れてごめん!
Sorry for my late reply.
訳)返信が遅くなってしまい、ごめんなさい
※このフレーズはプライベートにもビジネスメールにも使え、覚えると便利です。
Have you bought the batteries for the TV controller?
訳)TVコントローラーの電池買った?
Sorry, I forgot!
訳)ごめん、忘れた!
You didn’t tell me that you will have dinner with your friends tonight. I cooked as I didn’t know.
訳)今晩、友達と食事するなんて言わなかったじゃない。知らなかったから作っちゃったわよ。
Oh sorry…
訳)ごめんごめん
なお、Oops(ウップス)をつけ、Oops! Sorry!にすると、買うべきものを忘れ「しまった!ごめん」、うっかり夕食をいらないと言い忘れ「アッ!ごめん」となり、したこと/しなかったことに自分でも驚いているというニュアンスをだすことができます。
sorryと言ったら言い訳はしない
ここで、sorryと言うときのコツを一つ紹介しましょう。
せっかくあやまったのに、その後に言い訳しようとする人っていませんか?
これが「sorry, but…(ごめん、だけどさ…)」というパターンです。
相手が明らかに間違ってあやまっているときは「No buts!(言い訳しない・つべこべ言わない)」と返すのもアリです。
丁寧な表現の「ごめんなさい」
上で挙げた例の一つに、混雑した人混みで誰かにぶつかってしまった場合がありました。ぶつかった瞬間に軽くsorryと言えることは分かりましたが、相手が大きくよろけてしまったり体勢を崩して倒れてしまったという場合は、もう少し真摯にあやまる必要があります。
また、大切な人との約束や記念日を忘れてしまった場合などでも親しき仲にも礼儀ありですし、カジュアルな「ごめんなさい」では深刻度が十分でないですね。
これら場合、丁寧な「ごめんなさい」にする必要があります。さて、どうするか?これはとっても簡単です。I’mと加えて、I’m sorry.とするだけです。これで、sorryだけの表現と比べてグッと丁重な印象にすることができます。意外にも簡単な表現ですが、大切なポイントはこれらのフレーズを言うときに相手の顔を見てしっかりと伝える点。言葉と気持ちの両方を示しましょう。
さらに丁寧に「ごめんなさい」と言いたい
I’m sorry.でも丁寧にあやまることができますが、さらに真摯にしたい場合は「I am sorry.」または「I am so sorry.」にしましょう。
soはvery/really/terriblyに差し替えることができます。これらによって「ごめんなさい」レベルがかなりアップします。
では、例文で確認しましょう。
I am very sorry, but I have to cancel to go to the concert with you.
訳)一緒にコンサートに行くのをキャンセルすることになって本当にごめんなさい
※I am very sorry that ○○.またはI am very sorry for 動詞+ing.にしてあやまる理由を加えることができます。
I am so sorry for disappointing you on our special day.
訳)私たちの特別な日に残念な思いをさせてしまって、本当にごめんなさい
Don’t say sorry, you did your best.
訳)ごめんなんて言わないで。精一杯やったんだから
But it’s all my fault.
訳)だけど、すべて自分のせいだよ
※何が起こってしまったかは想像にお任せしますが、お互いの距離がさらに縮まるといいですね。
ビジネスにおいて謝罪する時の3つのポイント
クライアント、上司や同僚にと、ビジネスシーンで謝罪するケースは結構あるものです。この場合、sorryとは違う単語を覚えておく必要があります。それがapologise(イギリス英語)/apologize(アメリカ英語)です。「ごめんなさい」のレベルではなく、お詫び・謝罪というニュアンスになります
apologise/apologize(動詞 アポロジャイズ)謝罪する・あやまる
apology(名詞 アポロジィ)謝罪・詫びること
sorryと比べると、スペリングも発音も難しく感じるかもしれません。しかし、この単語はビジネス英語では必須の一つですので頑張って覚えていきましょう。
以下、例文で使い方をみてみます。
I apologise for what happened.
起こってしまったことにつき、謝罪致します。
We must apologise for the delay and any inconvenience caused.
訳)この度はご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした
Please accept my apology.
訳)お詫び申し上げます
さて、外国人とのビジネスシーンで謝罪するときには抑えておきたい点があります。
以下、3つのポイントを紹介しましょう。
- 丁寧に謝罪する
上で述べたフレーズなどでまずは丁寧な謝罪をします。起こったことを認め、迅速にすることが重要です。 - 共感を示す
迷惑をこうむった相手に共感を示し、それをしっかりと言葉で表わします。このことによって、相手の気持ちが鎮まり冷静なやりとりを可能にします。 - 解決策・改善策を提案する
二度と同じことが起こらないよう約束するとともに、どのようにあやまりを回避できるのか解決策・改善策を提案できるようにすれば関係を修復できる可能性が高くなるということで、ポイント3は重要です。
日本と米国での「ごめんなさい」の違い
アメリカに限らず外国そして日本の文化の違いは「ごめんなさい」にも現われます。海外の人と接するときは、こうした点があるということを知っておくことがスムーズな交流につながります。
皆さんのなかにも海外への旅行、留学または就業で、日本のサービスに慣れている面からカルチャーショックを受けたことがある人がいるかもしれませんね。お店のスタッフが素っ気ない、担当者でないからと分からないことを調べようとしない、などなど。
これらは、ごめんなさいという文化にもつながっていきます。
アメリカでは、オフィスでも店舗でも自分の仕事の範囲が明確です。そのため、範囲外の件に関して「自分は担当でない」とはっきりと言い、担当者が戻るまで物事が解決しないということがあります。もちろん、不便な思いをする側へ謝罪をする必要もないのです。日本人は自分の担当でなくても、取引先や顧客が困っていればまず謝りますが、ここは大きな違いがあると意識すべきでしょう。何もその人自身が悪いのではなく、あくまでも文化であり、日本と比べてカッカしても仕方がないということです。逆に「学ぶことがある」くらい余裕を持てればいいかもしれませんね。
「ごめんなさい」の英語まとめ
カジュアルな表現 → Sorry/Oops! Sorry!
丁寧な表現 → I’m sorry./I am sorry./I am so sorry.
ビジネスシーンの表現 → I apologise /apologize.
コミュニケーションに「ごめんなさい」は「ありがとう」と同じくらい大切な言葉です。あやまり過ぎには気をつけ、状況に応じて使い分けができるようになっていきましょう。