夏になると夏祭りに行くのが楽しみという方も多いのではないでしょうか。
夏以外にもお祭りはありますが、やはり7~8月がお祭り・花火大会シーズンですよね。そんなお祭りでは、屋台がずらりと並んでいる様子が印象的です。
では、英語で「屋台」は何と表現するのでしょうか。意外にパッと単語が出てこない方が多いかもしれません。
そこで今回は、「屋台」の英語表現について解説してきます。
お祭りで使える英語フレーズについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「屋台」の英語表現3選
日本語で「屋台」といえば、お祭りでよく見かける台と屋根が付いており、移動できるお店をイメージするでしょう。
英語で「屋台」を表現する場合は三つの単語があり、それぞれニュアンスが異なります。
stall
「屋台」を表現する英単語として最もよく使われるのはがstallです。
イギリス英語でstallと言うと、屋台全般を指し、敷物だけの露店にも使えます。
一方、アメリカ英語でstallを使う場合、仕切りや壁があって、他のお店と並んでいる様子をイメージします。つまり、アメリカ英語のstallは、敷物だけには使わないのです。
香港にも屋台は結構ありますが、香港での屋台には “stall”を使うのが一般的です。
訳)あの屋台では綿菓子があります。
stand
stallと同じくらいよく使われる「屋台」の英単語がstandです。
standは日本の屋台をイメージすると分かるように、台があるお店のことを指します。つまり、イギリス英語でもアメリカ英語でも、敷物だけの露店にはstandという単語を使いません。
日本のお祭りで見かける屋台にはstandとstallどちらも使える表現ですが、stallの方が一般的な印象があります。
訳)どの屋台に行きたいですか?
訳)お祭りにはたくさんの食べ物の屋台があります。
booth
「屋台」という言葉を和英辞典で調べると、boothという単語も出てくるでしょう。
boothはカタカナで「ブース」という言葉があるのと同じように、仕切りや壁である程度仕切られている場所というニュアンスが強いです。
そのため、屋根や壁がなく、台の上に商品が並べられているだけのお店に対しては使わない表現なのです。なお、敷物だけのお店にも使いません。
お祭りで見かける屋台を種類別に英語で表現してみよう
日本のお祭りの風物詩ともいえるのが、ずらりと並んだ屋台ですよね。
綿菓子、りんご飴、アメリカンドッグ、たこ焼き、焼きそば、チョコバナナ、ヨーヨー釣り等々、お祭りならではの屋台を楽しみにいている方も多いでしょう。
そんな屋台を英語で何と表現するのか解説します。
綿菓子
「綿菓子」は英語で”cotton candy”と言います。
cottonは「綿」という意味なので、見た目をそのまま表現しているのがわかりますね。
ちなみに、イギリス英語では”candy floss”と言うのが一般的です。flossは「繭(まゆ)のけば」「繭綿」という意味なので、candy flossで「繭綿の飴」となって「綿菓子」と解釈できます。
りんご飴
「りんご飴」は英語で”candy apple”と言います。
りんご飴って、屋台でしか見かけないなと思っていましたが、東京の代官山にりんご飴専門店があって、池袋のデパートにも支店を出しています。
昔は夏祭りの屋台には、必ずと言っていいほど、りんご飴の屋台が出ていて、とても人気がありました。夏祭りで買ったことがある「りんご飴」が懐かしくて、りんご飴専門店に足を運ぶ人もいるようです。「りんご飴専門店」では、りんごまるまる1個を飴でコーティングしたもの以外に、食べやすいサイズにカットしたものも提供されています。
アメリカンドック
意外と知られていないのが、アメリカンドックは和製英語であることでしょう。
つまり、「アメリカンドック」と言っても、英語では意味が通じなくなってしまうのです。
「アメリカンドック」は英語で “corn dog”と言います。ソーセージの周りに付いている衣は、トウモロコシを乾燥させたものが使われていることから、”corn dog”と名付けられています。
うっかり「アメリカンドック」と言わないよう注意しなければなりませんね。
たこ焼き
たこ焼きは、英語で”takoyaki”で通じますが、あえて英語にするなら、”octopus balls”となります。たこ焼き屋さんは、日本では街中でよく見かけますが、屋台で食べるたこ焼きは、格別においしく感じられます。
ドジャーズスタジアムに「築地銀だこ」が出店していて、日本でもお馴染みのオリジナル味の他、ドジャースタジアム店限定商品として、「チーズ&サルサ」や「チーズ&ワカモレ」も提供されています。たこ焼きがアメリカに渡って、ローカライズされていますね。
訳)アメリカでたこ焼きが人気になってきています。
訳)なぜたこ焼きがアメリカで人気になってきているの?
訳)築地 銀だこがドジャーズスタジアムに出店して、たこ焼きを売り始めたからよ。
訳)そこでは、「チーズ&サルサ」や「チーズ&ワカモレ」のようなローカライズされたたこ焼きも販売されているよ。
訳)ドジャーズスタジアムでローカライズされたたこ焼きを食べてみたいな。
焼きそば
焼きそばは、英語で “stir-fried noodles” と言います。“stir-fried”は「(混ぜながら)強火で炒める」という意味になり、夏祭りの屋台で売られている「焼きそば」は、まさに強火で炒められています。
焼きそばも、夏祭りの屋台でよく売られている人気フードで、たこ焼きと同じぐらい人気があります。
チョコバナナ
「チョコバナナ」は英語で “chocolate-covered banana”と言います。
「チョコレートに覆われた:chocolate-covered」+「banana」で「チョコバナナ」となります。
「チョコバナナ」も日本の夏祭りの屋台で時々見かける食べ物で、人気があります。
訳)あなたのお気に入りの屋台フードは何ですか?
訳)う~ん。1つを選ぶのは厳しいよ。あえて選ぶとしたら、綿あめかりんご飴かな。
訳)なぜそれらを選ぶの?
訳)典型的な屋台フードで、屋台でだけ食べられるから。
ヨーヨー釣り
「釣り」は”fishing”と言いますよね。そして、「ヨーヨー」は「水風船」のことなので”water balloon”と言います。
つまり、「ヨーヨー釣り」→「水風船釣り」と解釈でき、”water balloon fishing”で同じニュアンスを表現できます。
金魚すくい
「金魚」は英語で “goldfish”と言い、日本語と同じ「金の魚」と表現されます。
一方、scoopは「すくう」という意味なので、”goldfish scooping”で「金魚すくい」を表現できます。また、”goldfish catching”と呼ばれることもありますよ。
スーパーボールすくい
地面や床に落とすとよく跳ねる小さなボールのことを「スーパーボール」と言いますね。
英語ではそのまま “super ball”と言っても意味が通じますが、”bouncy ball”を表現するのが一般的です。bouncyは日本語の「バウンド」という言葉をイメージするとわかるように、「よくはずむ」「弾力性のある」という意味があります。
すくうは先ほど金魚すくいで使ったscoopを使い、”bouncy ball scooping”で「スーパーボールすくい」となります。
射的
「射的」もお祭りでよく見かけますが、「射的」は英語で “shooting game”と言います。
お祭りでの射的は、おもちゃのピストルを使って、的に当てたら、景品がもらえます。景品はお祭りによって様々です。お菓子やぬいぐるみなど、子供が好きなものを景品にしているお店が多いです。
訳)あなたのお気に入りの屋台アクティビティは何ですか?
訳)僕のお気に入りの屋台アクティビティは、ヨーヨー釣りだよ。君のお気に入りは何?
訳)私のお気に入りの屋台アクティビティは射的です。射的が得意だし、自分の好きな物を簡単に手に入れられるから。
お祭りで使える英語
日本に海外の友人が来たら、「日本のお祭りってどんなもの?」と聞かれるかもしれません。
また、「お祭りに行こう」と誘うシーンもあるでしょう。
そのような場合、お祭りをスムーズに英語で紹介できたり、誘ったりできるとうれしいですよね。
ここでは、お祭りで使える英語について解説します。
お祭りを紹介するとき
訳)日本では夏の間に多くのお祭りがあります。
訳)フェスティバルを日本語では「祭り」と呼びます。
祇園祭は日本三大祭りの一つです。
訳)青森県のねぶた祭は、豪華な装飾の山車が有名です。
お祭りに誘うとき
訳)お祭りに行きませんか?
訳)お祭りに行きたいですか?
訳)来週、わたしとお祭りに行きませんか?
訳)浴衣を着て、一緒にお祭りに行きましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「屋台」に関する英語について紹介しました。
屋台には3つの英単語があり、どのような屋台かによって使い分けが必要です。日本のお祭りで見かけるような屋台には、stallやstandがよく使われます。
また、屋台の種類に関する英語や、日本のお祭りを説明する英語も話せるとコミュニケーションの幅が広がりますよ。