見た目のかわいさからペットとしても大人気の「うさぎ」。
人気の高さからさまざまなキャラクターのモチーフになっており、牧場でも人気の存在ですよね。
そんな「うさぎ」は英語でrabbitというのは基本ですが、実はほかにもさまざまな表現があるのをご存じでしょうか。
また、うさぎに関連して「二兎を追うものは一兎も得ず」というのは有名なことわざですが、英語で表現するとなるとパッと言葉が出てこないものでしょう。
そこで今回は、「うさぎ」に関する英語を解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
「うさぎ」の英語表現3選
まずは「うさぎ」の英語表現について解説します。
基本の表現だけでも3種類あり、それぞれニュアンスが異なりますよ。
rabbit
「うさぎ」を英語で表現する場合、多くの人がrabbitを思い浮かべるでしょう。
もちろんrabbitは「うさぎ」という意味ですが、「アナウサギ」という品種を指します。日本でペットとして飼われているのはこの「アナウサギ」という品種で、ヨーロッパが起源です。
ヨーロッパの平地では野生のアナウサギが生息しており、巣穴を掘って仲間と暮らすことが特徴です。穴を掘るのが得意なことから、アナウサギと名付けられていますよ。
現在世界中で飼われているペットのウサギはアナウサギが祖先となるため、「ペットのうさぎ」を表現する場合はrabbitを使いましょう。
hare
あまり知られていないかもしれませんが、hareも「うさぎ」を意味する単語です。
rabbitが「アナウサギ」を意味するのに対し、hareは「野ウサギ」を指します。品種の違いから見た目や生態が異なるため、区別されているのです。
「野ウサギ」は主に山や林に生息し、穴は掘らずに茂みに簡単な巣を作って生活します。また、群れを作らず単独行動をするのが基本で、アナウサギに比べて体長も大きいという特徴があります。
そのように、生態系や見た目が全く異なるため、rabbitは「アナウサギ」、hareは「野ウサギ」という単語が使われているのです。
bunny
うさぎを英語で表現する際、bunnyという単語が使われることもあります。
これは品種によって単語が区別されているのではなく、かわいいニュアンスを表現するときに使われる単語です。
bunnyを日本語で表現するなら「うさちゃん」となるでしょう。また、子どもうさぎを表現するときにもbunnyが使われるケースがありますよ。
ほかにもある「うさぎ」の英語表現3選
うさぎを表現する基本の英語について解説しました。
しかし、うさぎは先ほど紹介した3つの英単語だけでなく、さらにほかの表現もあります。
ややこしく感じるかもしれませんが、どのような違いがあるのか確認していきましょう。
buck
うさぎは「オス」「メス」によっても異なる英語表現が使われます。
たとえば、「buck」は「オス」という意味の英単語なので、「buck rabbit(hare)」=「オスうさぎ」となります。
ただ、「buck」は「オス」というニュアンスが強いため、「男の子のうさぎ」と柔らかく表現する場合は「male rabbit(hare)」と呼ばれることもあります。
doe
「buck」が「オス」という意味であるのに対し、「doe」は「メス」という意味の単語です。
そのため、「doe rabbit(hare)」=「メスうさぎ」となります。
ただ、「doe」は「メス」というニュアンスが強いため、「女の子のうさぎ」と柔らかく表現する場合は「female rabbit(hare)」と呼ばれることもあります。一緒に覚えておきましょう。
ちなみに、「buck」「doe」という言葉はうさぎにだけ使われるのではなく、「雄ジカ」「雌ジカ」の意味もあります。
cony
あまり見かけない単語ですが、conyも「うさぎ」を意味します。
ただ、うさぎの中でも、ヨーロッパ原産のアナウサギで主に家畜として飼われているものだけを限定的に表現します。
うさぎの品種を英語で表現しよう
一口に「うさぎ」といってもさまざまな品種がいますよね。
ペットショップでもたくさんの品種が見られ、とくに「ネザーランドドワーフ」が有名ではないでしょうか。
ここでは、品種別のうさぎの英語について紹介します。
日本語 | 英語 |
ネザーランドドワーフ | Netherland Dwarf |
ドワーフホト | Dwarf Hotot |
ジャージーウーリー | Jersey Wooly |
アメリカンファジーロップ | American Fuzzy Lop |
ホーランドロップ | Holland Lop |
ミニレッキス | Mini Rex |
アメリカのうさぎ協会で登録された品種が日本にきているため、英語をそのままカタカナ読みするケースが一般的です。
「うさぎ」に関する英語表現
「うさぎ」は漢字で「兎」ですが、ことわざや干支になっていますよね。
このような「うさぎ(兎)」に関連する英語表現について解説します。
二兎を追うものは一兎も得ず
「二兎を追うものは一兎も得ず」というのは有名なことわざの一つですね。欲を出して同時にふたつのことをしようとすると、結局どちらも手に入らないという意味があります。
このことわざは西洋が発祥で、二匹のうさぎを同時に捕まえようとした人が、結局一匹も捕まえられなかった様子からできたとされています。
つまり、日本ではなく西洋が発祥であり、そもそも英語だったことわざを日本語に訳して「二兎を追うものは一兎も得ず」となっているのです。
元となった英語のことわざは以下の通りです。
If you run after two hares you will catch neither.
二匹のうさぎを捕まえようと追いかけると、どちらも捕まえることすらできない。(二兎を追うものは一兎も得ず)
野生のうさぎを捕まえようとした様子を表しているので、rabbitではなく「hare=野うさぎ」が使われていますね。「neither」は「どちらも」という意味です。
干支のうさぎ
そもそも「干支」は年月日や方角を表すために中国で用いられていた考え方です。
「干支」は「十干」と「十二支」に分けられ、日本で「今年の干支は何か」を表現するときに用いられるのは「十二支」です。
「十二支」は英語で「Twelve Zodiac Signs」、「干支」は英語で「Oriental Zodiac Sing」と言います。ちなみに「Zodiac Sing」だけだと「星座」という意味になりますよ。
十二支には12の動物がいますが、うさぎも登場しますよね。そこで、十二支の英語表現を紹介します。
十二支 | 英語 |
子(ね) | Rat |
丑(うし) | Ox |
寅(とら) | Tiger |
卯(う) | Rabbit/Hare |
辰(たつ) | Dragon |
巳(み) | Snake |
午(うま) | Horse |
未(ひつじ) | Sheep |
申(さる) | Monkey |
酉(とり) | Rooster/Cock |
戌(いぬ) | Dog |
亥(い) | Boar |
「うさぎ(卯)」はrabbit・hareのどちらでも問題ありません。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「うさぎ」に関する英語表現について解説しました。
「うさぎ」を英語で表現するときは、「rabbit」「hare」「bunny」の3つを基本として覚えておきましょう。
オスとメスを区別して表現するときは、「male rabbit(hare)」「doe rabbit(hare)」を使います。
ぜひ今回の記事を参考に「うさぎ」に関する英語を覚えて、英会話で使ってみてくださいね。