“account for”は「説明する」「~の割合を占める」といった意味で使われる英語表現です。動詞である”account”と前置詞である”for”が組み合わさった句動詞として使うことができます。

英文や英会話の中でも頻繁に登場する”account for”ですが「いまいち使い方や意味が分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では「”account for”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“account for”の意味や使い方、”account for”に似た英語表現4つの意味や使い方について例文付きで詳しく解説しています。

記事を最後までチェックすれば、”account for”に関することは一通り分かりますよ。”account for”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“account for”の意味や使い方

“account for”の意味や使い方

“account for”には、以下3つの意味や使い方があります。

  • 説明する
  • はっきりさせる、責任をとる
  • ~の割合を占める、~を構成する

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

説明する

“account for”には、「説明する」という意味があり、句動詞として使用できます。単なる物事の説明というよりも、理由や原因を示し説明するといったニュアンスで使われます。

例文をいくつか紹介します。

Aさん
I could not account for my mistake.
訳)私は自分の間違いについて説明できませんでした。
Aさん
The professor accounted for the results of his study.
訳)教授は研究結果の説明をしました。

 

Aさん
Her indifference accounted for the breakup.
訳)彼女の無関心が破局の原因になりました。

“A account for B”で「AがBの理由を説明をする」という意味になります。また、理由を示すという部分を派生させ、3文目のように「AがBの原因である」という使い方もできます。

はっきりさせる、責任をとる

“account for”には、「はっきりさせる」「責任をとる」という意味があり、句動詞として使用できます。もともと”-count”の部分には、「計算する」「数える」という意味があり、そこから「(収支を)はっきりさせる」といった使い方に派生しました。また、白黒はっきりさせるという意味合いから、「責任をとる」といった意味でも使用できます。

例文を紹介します。

Aさん
Officers must account for the power harassment.
訳)役員たちは、そのパワーハラスメントについて責任をとらなければなりません。

~の割合を占める、~を構成する

“account for”には、「~の割合を占める」「~を構成する」という意味があり、句動詞として使用できます。一見、「説明する」とは全く異なる意味なので覚えにくいですが、”-count”の「数える」という意味から派生していると考えれば分かりやすいですね。

例文をいくつか紹介します。

Aさん
The members of the brass band club account for about 10% of the students.
訳)吹奏楽部の部員たちは生徒の約10%の割合を占めます。

 

Aさん
Divorcing couples account for one-third of all.
訳)離婚する夫婦は全体の3分の1を占めます。

“account for”の後ろに、割合や数量を表す語が入ります。また”one-third”は「3分の1」の意味です。英語では分子から読み、分母は「first、second、third…」と序数を使うので、この機会に一緒に覚えておきましょう。

“account for”に似た英語表現の意味や使い方

investing

“account for”に似た以下4つの英語表現の意味や使い方について解説します。

  • “explain”
  • “describe”
  • “demonstrate”
  • “occupy”

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“explain”

“explain”には、「説明する」という意味があり、動詞として使用できます。”account for”とは近いニュアンスで使われる表現です。

“explain”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
He explained to me why he was late.
訳)彼は遅刻した理由を私に説明しました。

 

Aさん
Could you explain to us how to start investing?
訳)投資の始め方を私たちに説明してくれませんか?

“describe”

“describe”には、「説明する」という意味があり、動詞として使用できます。出来事や様子を見たまま説明するといったニュアンスで使われます。

“describe”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
I described to the police officer a car accident that happened yesterday.
訳)昨日起こった交通事故の様子を警察官に説明しました。

“demonstrate”

“demonstrate”には、「説明する」という意味があり、動詞として使用できます。日本語でも実演してみることを「デモンストレーション」と表現する場合があるため馴染みがある言葉かもしれません。実演しながら物事を説明する意味合いで使われます。

“demonstrate”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
Now, I’m going to demonstrate to you how to do self-defense.
訳)今から護身術の方法を(実演して)説明します。

“occupy”

“occupy”には、「~を占める」や「占領する」という意味があり、動詞として使われます。場所や時間、地位などと様々な物に対して使用します。同じ「占める」という意味ですが、”account for”と違い、物が占める割合などを表す際には使いません。また、「占領する」という意味から、ネガティブな場面のみに使われるイメージがありますが、必ずしもそうとは限らないので注意してください。

“occupy”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
His mind was occupied with his own troubles.
訳)彼の心は自身の悩みに占領されていました。

まとめ

“account for”の意味や使い方、”account for”に似た英語表現4つの意味や使い方について解説しました。”account for”の意味や使い方について理解できましたでしょうか?

“account for”の意味や使い方が分かったら、次は英会話などで”account for”を実際に使ってみましょう。そうすることで、”account for”がただの知識ではなく、使える英語表現になります。

また今回のように、分からない英単語に直面したら、その場ですぐに調べる癖をつけるようにしてください。地道な作業ではありますが、分からない単語を1つ1つクリアしていくことが、英語力上達への1番の近道です。