全体の内容を簡単に把握できるよう、情報をまとめた書類や表のことを「一覧」と言いますよね。
一覧にまとめられていることで、情報がすぐに把握できて非常に便利ですが、英語では何と表現するのでしょうか。実は英語で「一覧」を表現する場合、いくつかの単語を使い分ける必要があります。
そこで今回は、「一覧」の英語表現について解説します。
一覧に関連して、「図」や「グラフ」の英語表現も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「一覧」は英語で?
一覧を英語で表現する際、4つの単語を覚えておくと便利です。
ただ、どのような一覧なのかによって単語の使い分けが必要なので、違いを押さえておきましょう。
list
listは日本語でも「リスト」という言葉が使われているので、身近な単語といえるでしょう。listは「一覧表」「表」「目録」などの意味があり、短い情報を記録するときに使うのがポイントです。
たとえば、飲食店のメニューの名前や人の名前など、各行に1つの情報をまとめている一覧にはlistを使います。
店員は価格表を持ってきました。
原爆ドームはユネスコの世界遺産一覧に登録されています。
table
tableも「一覧」を表す単語の一つです。
tableは「テーブル」という意味で使うことが多いですが、「表」「目録」などの意味もあります。tableを一覧という意味合いで使うときは、行またはブロックで数字と事実が記載されていることです。
あまりイメージできないかもしれませんが、料金表などをイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。商品名(事実)と価格(数字)が記載されているといえるでしょう。
表3に注目してください。
わたしは電車の時刻表を確認しました。
あなたはバスに下り遅れないように、時刻表を確認しなければなりません。
chart
chartは「図表」「グラフ」「表」「ヒット曲番付」などの意味があり、「一覧」を言い表すときにも使われます。
chartを「表」「一覧」という意味で使う場合、情報を線や客船を用いて、図面で表現されていることがポイントです。日本語で「グラフ」という言葉を使うときをイメージすると分かりやすいでしょう。
この一覧表は、昨年のわたしのTOEICの点数を示しています。
わたしは一覧表を確認しましたが、あなたのミスは見つかりませんでした。
summary
summaryは日本語で「サマリー」という言葉があるように、「まとめ」という意味ですよね。
summary自体に一覧表という意味はないものの、情報をまとめているという意味で一覧表のことを「summary(まとめ)」と言うことも多いので覚えておきましょう。
これは物語をまとめたものです。(一覧にしたものです。)
「一覧」に関連する英語表現
「一覧」はlistやtable、chart、summaryなどの単語で表現できることがわかりました。日本語でも使われている単語が多いので、覚えやすいといえるでしょう。
ただ、会話で使うときは「一覧をいただけますか」「~を一覧にしています」など文章で表現する必要があります。
そこで、「一覧」に関連する英語表現を解説していきます。
一覧をいただけますか
「〇〇の一覧をいただけますか」と伝えるときは、以下のように表現します。
駅の一覧をいただけますか?
協賛企業一覧をいただけますか?
「Can you~」はお願いをするときの定番フレーズなので、知っておくと便利です。
また、「〇〇の一覧」は「list of 〇〇」で表現できますよ。
・list of question items:質問一覧
・list of references:参考文献一覧
・list of all categories:全カテゴリの一覧
・list of hotels in Japan:日本のホテル一覧
~を一覧にしています
ビジネスシーンなどで、情報をまとめた資料を提示するときに「~を一覧にしています」と言うシーンがありますよね。
その場合は「make a list of~」というフレーズを覚えておくと便利です。
協賛企業を一覧にしています。
わたしはそれに参加するグループの一覧を作成します。
一覧表を作ってくれませんか?
こちらもビジネスシーンでよく使われる表現ですが、相手に対して一覧表の作成を依頼することがあるでしょう。
その場合は先ほど使った「Can you~」よりもさらに丁寧な表現である「Could you~」を使うのがおすすめです。
親しい間柄の人に対しては「Can you~」で問題ないかもしれませんが、とくにビジネスシーンでは相手に失礼のないようにお願いする必要があるので、丁寧な言い回しを使うとよいでしょう。
また、「Can you~」よりも「Could you~」の方が丁寧な印象になるのには理由があります。
というのも、現在形よりも過去形の方が、現実よりも遠くに存在するから丁寧な印象になるのです。もっとわかりやすく表現するなら、「相手の立場を尊重し、距離を保つ効果」が過去形にはあります。
以下の情報から、参加者一覧を作ってくれませんか?
授業の出席者の一覧を作ってくれませんか?
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「一覧」に関する英語表現について解説しました。
日本語では「一覧」という単語だけでさまざまな表やリストなど、情報をまとめたものを表現できますが、英語の場合はどのような一覧なのかによって単語の使いわけが必要です。
今回紹介したのは「list・table・chart・summary」という基本の4つなので、まずはこの4つの単語の違いから覚えてみてください。