「きらきらひかる おそらのほしよ~♬」で始まる、きらきら星。多くの人が知っていて、お子さんと歌ったことがあるかもしれない有名な歌ではないでしょうか?
このきらきら星は英語の童謡としても人気です。
この記事では、家族で歌いたい「きらきら星」について、英語の歌詞を一緒にみていったり、由来について紹介します。英語学習をしている人、音楽好きな人、きらきら星を深掘りしながら楽しく英語を学ぶ機会にしましょう。
きらきら星の英語の歌詞
それでは、皆さん英語モードになってください。さっそく、きらきら星の歌詞をみていきましょう。ちなみに英語で歌詞のことをlyrics(リリクス)と言います。
「Twinkle, Twinkle, Little Star」
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!
ここまでが一般的に歌われるリリクスですね。筆者も息子が小さいときにトウィンクル トウィンクル リートゥルスタァ~と繰り返して歌ったことを思い出します。
ここで一つ、Twinkle, twinkle, little starの動画を紹介しましょう。
子どもが歌っているもので、ゆったり目の速さです。英語のサブタイトル付きですので、見ながらぜひ一緒に歌ってみてはいかがでしょう!
参考:Super Simple Songs – Kids Songs “Twinkle, twinkle, little star”
日本語「きらきら星」の歌詞はオリジナルの翻訳なのか?
さて、「きらきら星」を日本語で歌うときは、以下の歌詞が一般的かもしれません。
きらきらひかる お空の星よ
まばたきしては みんなを見てる
きらきらひかる お空の星よ
こちらは児童文学作家である武鹿悦子氏による作詞で、NHKいないいないばあっ!の童謡アニメ「きらきらぼし」でも流れるため、多くの人にとって聞き慣れた歌詞になっているはずですね。
この歌詞を見ていただくと、英語のオリジナル歌詞とは異なる内容になっています。オリジナルに忠実な歌詞は以下でしょう。
きらきら星よ
あなたはいったい誰でしょうあんなに高い空の上
ダイヤモンドのようにきらきら星
あなたはいったい誰でしょう
実は日本語「きらきら星」には他のバージョンがあります。このことから、日本語「きらきら星」の歌詞はオリジナルの翻訳もあれば、まったく違うものもあるということが分かります。
いろいろな歌詞があるだけ、この童謡の人気が高い証明かもしれませんね。
きらきら星フルバージョンを紹介
さて、英語版のフルバージョンだと以下のようにさらに続いていきます。
皆さん、ご存知でしたか?
When the blazing sun is gone,
When he nothing shines upon,
Then you show your little light,
Twinkle, twinkle, all the night.
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!Then the traveller in the dark,
Thanks you for your tiny spark,
He could not see which way to go,
If you did not twinkle so.
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!In the dark blue sky you keep,
And often through my curtains peep,
For you never shut your eye,
Till the sun is in the sky.
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!As your bright and tiny spark,
Lights the traveller in the dark,
Though I know not what you are,
Twinkle, twinkle, little star,
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!
この歌はメロディーを知っているので、あとは少しづつ歌詞を覚えていき「Twinkle, Twinkle, Little Star」を完璧に歌えるようなゴールを設定するのもおすすめです。ピアノを弾く人であれば、きらきら星を英語で歌いながら弾きがたりなんていかがですか?お子さんとやってみればきっと良い時間になるでしょう。
フランス民謡のメロディーとイギリスのポエム
お星さまを歌ったきらきら星/Twinkle, Twinkle, Little Star、歌詞については紹介しましたが作曲者は誰なのでしょう。
作曲者を知るためには、きらきら星がどのようにできたのかその由来を知ることがキーになります。
フランス民謡が原曲だった
きらきら星の原曲、実はフランスで作られました。フランス民謡、シャンソンとして、曲ができたのは18世紀のことでした。タイトルは「Ah! Vous dirais-je, Maman」、日本語では「ああ、話したいのママ」や「あのね、ママ聞いてよ」などと訳されます。そして、作曲者はジャン・フィリップ・ラモーと言われています。
原曲は娘が母親に悩みを打ち明けるというストーリーです。それがなぜ、お星さまの歌として多くの人に歌われることになったのでしょう?
イギリスのポエムがTwinkle, Twinkle, Little Starになった
きらきら星は歌詞が英語であることが浸透しているため、多くの人がイギリスの歌と信じています。フランス民謡が原曲であることを紹介しましたが、その後何が起こったのでしょう。
「Ah! Vous dirais-je, Maman」がイギリスに渡りました。そこで1806年、替え歌として英語のTwinkle, Twinkle, Little Starが生まれたのです。歌詞には詩人ジェーン・テイラーによるポエム「The Star」の一部が使われます。これが世界的に広まる大ヒットとなります。イギリスで古くから伝承される童謡や歌謡の通称をマザーグースと呼びますが、きらきら星も間違いなくその一つです。
そして、日本へ渡ったきらきら星
替え歌のきらきら星が日本へ渡ったのは1881年、そして日本語の歌詞ができたのが1914年と言われています。共益商社書店から発行された「英語唱歌教科書」に近藤逸五郎訳詞が載っており、その後上で述べたようにいくつかの歌詞がアレンジされてきました。
きらきら星に関連する音楽を紹介
イギリスに渡りTwinkle, Twinkle, Little Starが誕生しましたが、その他にも様々なところ、人によってきらきら星が謳われています。動画も紹介しますので、しばしお楽しみください。
モーツァルトのキラキラ星変奏曲
オペラ、協奏曲、交響曲など当時のすべてのジャンルで600を超える作品の作曲したモーツァルト。彼もきらきら星の旋律を引用してキラキラ星変奏曲を作りました。イギリスでの替え歌の爆発的なヒットによって、キラキラ星変奏曲が改めて親しまれるようになったのです。
リストのきらきら星
ピアニストであり、ロマン派の重要な作曲家の一人であるリスト。彼も実はきらきら星をアレンジしていました。とっても素敵です。
きらきら星ラップやヒップホップバージョン
子ども達にとっても人気の歌だけに、現代版アレンジとしてラップやヒップホップバージョンもあります。これは楽しい~!ぜひお聞きください。
イギリスの童謡はNursery Rhymes、人気の歌は?
Nursery Rhymesはイギリスの童謡、わらべ歌のことでナーサリーライムと呼ばれます。テンポが良く、イギリスの子ども達が幼稚園などで歌ったり、家庭でも親子で歌って楽しむことがよくあります。
Twinkle, Twinkle, Little Starもまさしくナーサリーライムです。
Let’s sing Nursery Rhymesのようなタイトルで見つかりますので、ご興味があれば他の歌を検索してみてください。
きらきら星以外でイギリスで大人気のナーサリーライムは以下になります。きっと、皆さんが知っている歌がいくつもあると思います。
- London bridge is falling down
- Humpty Dumpty
- This little piggy went to market
- Round and round the garden
- Row, row, row your boat
まとめ
「きらきら星/Twinkle, Twinkle, Little Star」について深堀してみましたがいかがでしたでしょう?違った角度からきらきら星を見た感じがしますね。
優しい英語で作られる童謡を見聞きすることで、ネイティブの音やリエゾンに慣れたり、新しい英単語をフレーズを学ぶことができます。ポイントは楽しむこと!ですね。