「昨日、夫とめちゃ口論したのよ」
口論になるときは必ずお互いに理由があるのですが、意見交換にとどまらずつい感情が入ってしまう事もあります。この「口論」の英語表現をご存知ですか?
この記事では、他者との意見を交わすときの英語argumentについて意味と正しい使い方を解説します。口論・議論・論点などの表現を使えるようにしていきましょう。
argumentの意味
この記事ではargumentという単語を解説します。
argumentの発音はɑ́ːgjumənt、カタカナ語の読み方はアーギュメントのようにします。
名詞のargument
argumentは名詞です。この単語は、意見の相違、また相違を解決するプロセスを意味し「口論・議論・論点」の英語として使用されます。特定の主張や結論を裏付けるための理由や証拠、それらを受け入れるよう対立する誰かを説得することを目的とするニュアンスです。
そして、コミュニケーションをとる上で大切な役割を果たすのがargumentです。
ここで、ひとつ例文を挙げてみましょう。
訳)私たちは両者で妥協し、それ以上議論することなく同意しました。
口論や議論と喧嘩の違いですが、目的・状況を踏まえて意見を交わすかどうかという点になります。けんかは時に、殴り合うなど力づくですることもありますが、議論では着地点を目指し暴力的な行為は含まれません。
論拠の英語
論が成り立つ根拠となるものが「論拠」です。
ここでは、論拠の英語argumentを紹介します。
grounds of an argumentで「論拠」
論拠を英語にするとgrounds of an argumentというフレーズになります。そもそもgroundは土地や地面で親しみがある単語ですが「根拠・理由」の意味を持ちます。
訳)論拠とは、主張を裏付ける証拠と事実を意味します。
訳)論拠は、明確な証拠に基づく必要があります。
数学におけるArgument
実は、数学においてもargumentが使用されます。それが「引数」です。
argumentで「引数」
引数(ひきすう)とは仮パラメーターとも呼ばれ、関数の入力としての変数や値を指します。数学としても、またプログラミング用語としても使用されます。ちなみに、関数の英語はfunctionです。
訳)数学の関数の引数は、結果を取得するために関数に渡される値です。
引数の英語表現についてさらに知りたい方は、以下のブログをご参考にしてください。
argumentの関連用語・動詞argue
ここまで見てきたargumentは名詞でしたが、関連用語として動詞argueも紹介しましょう。
動詞argueの意味
動詞argueには、以下の意味があります。
議論する
討論する
説得する
口論・論争する
言い争う
異議を唱える
反対する
根拠を示す
弁論する
argueは何かを主張したり議論することを意味しますので、自分の意見を言う、相手とは異なる見解を持つときに使用されます。
動詞argueの例文
動詞argueの活用は、argue-argued-arguedです。さっそく、具体的な使い方を紹介しましょう。
訳)私と妹はテレビの音量のような些細なことで、いつも口論しています。
訳)生徒たちは、校則について議論する機会を得ました。
Argue withの使い方
もうひとつ、動詞argueを使ったargue withを紹介します。このフレーズの意味、そして使い方をみていきます。
argue withで「~と議論する」
argue with ◯◯とすると「◯◯と議論する」の意味になります。◯◯には議論や反論する相手を入れて使います。
訳)私たちはここ2時間、ずっと議論しています。これは堂々巡りだ。
訳)あなたとは言い争いたくないんだ。
訳)ボスがお客さんと口論しました。
Argument forの使い方
さて、ここでargumentに戻りましょう。ここでは、argument for、forの後には何がくるのか確認します。
argument forで「~に対する主張を支持する」
argument forで「~に対する主張を支持する」という意味になります。for以下にくる特定の意見または立場を支持するための主張や理由を指します。
訳)銃規制を支持する議論には、それによって人命が救われ、犯罪が減り、暴力による殺人が防止されるという考えが含まれる。
世の中には、死刑や安楽死などなど、多くの議論が存在します。
argumentの例文
さて、ここまでで様々なargumentの意味が分かりました。最後は実際の使い方を多くみていきましょう。
argumentの例文
argumentが日常的な家族や友達との口論、そして討論の場で交わされる議論まで含むことを例文で紹介します。
訳)家事のことで夫と口論になったけど、解決したわ。
argumentは着地点を目指して行なわれますので、この夫婦も役割分担などして解決に至ったのでしょう。
訳)その懸念をめぐる白熱した議論は、双方にとって論理的なものだった。
heated argumentで「白熱した議論・激しい議論」です。ちなみに、ディベート(debate)も議論ですが、こちらは特定の題目について異なる立場に分かれて議論をする方法を指します。
訳)口論したまま、寝ないでください。
訳)彼は冷静に議論することができず、不機嫌になってしまいました。
まとめ
冒頭は「昨日、夫とめちゃ口論したのよ」という日常にありきな例文で始まりましたが、本記事で取り上げたargumentには、たんなる喧嘩ではない議論や論拠といった意味があることが分かりました。議論では着地点を目指して、根拠をもとに正々堂々と渡り合いたいですね。それを英語でもできるようになるため、日々学習を継続しましょう。
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