「妊娠」は英語でpregnancyと言います。

妊娠していることを伝えるときにはいくつかの英語表現があります。

「妊娠」や出産などは私たちにとっても比較的身近なことであり、家族や友人、同僚、または自分自身も妊娠する場合があるでしょう。

このように日本だけでなく海外でも日常生活で使われるかもしれない英語表現について知っておくと会話が広がります。

本記事では、「妊娠」の英語表現から「出産するまでの症状」についてご紹介します。

「妊娠」って英語でなんて言うの?

「妊娠」って英語でなんて言うの?

妊婦や妊娠したことを表すときには、以下の4つの表現方法があります。

・pregnant 妊娠した

・expecting 妊娠している

・having a baby 妊娠している

・pregnant woman 妊婦

それぞれの英語表現と、例文をまじえて解説していきます。

pregnant

pregnantは形容詞で、妊娠した、子を宿した、懐妊した、多産の、という意味があります。

妊娠したことを伝えるときに一般的に使われやすい表現です。

例文を見ていきましょう。

Aさん
I became pregnant.
訳)私は妊娠しました。
Aさん
She is so happy, because she knows she  is three months pregnant.
訳)彼女はとても幸せそうです。なぜなら妊娠3か月であることを知ったからです。
Aさん
Anna is pregnant.
訳)アンナは妊娠しています。

expecting

expectingでは、be 動詞を組み合わせることで、妊娠している、お産が近い、妊娠中である、出産を控えている、という今まさに妊娠していることを表します。

pregnantよりも、間接的でやわらかい表現です。

例文を見ていきましょう。

Aさん
She is expecting.
訳)彼女は妊娠しています。
Aさん
John’s wife is expecting again.
訳)ジョンの奥さんがまた妊娠しているんです。
Aさん
We are expecting a baby.
訳)私たちは赤ちゃんを授かっています。

have a baby

have a babyで、赤ちゃんができる、お産をする、妊娠しているという意味になります。

例文を見ていきましょう。

Aさん
Hanako will have a baby in two months.
訳)花子はあと2ヶ月で赤ちゃんが生まれる予定です。
Aさん
We  are having a baby for the first time.
訳)私たちは初めての赤ちゃんを授かっています。
Aさん
She have a baby.
訳)彼女は妊娠しています。

pregnant woman

pregnant womanは、妊婦を意味します。

自分が妊婦であることを伝えるときには一般的にI’m pregnant使われやすいです。

マタニティという言葉をよく聞くと思いますが、マタニティは英語でmaternityとなります。名詞では、母であること、母性、産科(病院)という意味があります。

さらに形容詞では、妊婦の(ための)という意味があります。

例文を見ていきましょう。

Aさん
I’m a pregnant woman.
訳)私は妊婦です。
Aさん
Pregnant women often have morning sickness.
訳)妊婦はたいていつわりになっています。
Aさん
The nurse caring for pregnant women.
訳)看護師は妊婦を援助しています。
Aさん
Some pregnant women give birth at home, or at the hospital.
訳)妊婦は自宅か、病院で出産しています。

妊娠についての会話例

「妊娠」という特定の話題には、会話の中でよく使われる定型文があります。

ここからはシチュエーション別に、質問するときのフレーズや受け答えの表現をご紹介します。

妊娠の報告を受けたとき

家族や友だち、知り合いから妊娠したと言われたときには、以下のような表現で喜びを表してみましょう。

Aさん
Actually, I’m pregnant.
訳)実は妊娠したの。
Bさん
Congratulations!
訳)おめでとう!
Bさん
I’m so happy for you.
訳)自分のことのように嬉しい。
Bさん
That’s exciting!
訳)楽しみだね!

妊娠何週目(何か月目)かを聞くとき

妊婦さんに「何週目?」とカフェやスーパーの店員さんが聞くシーンは、海外では珍しくありません。

妊娠の数週を聞くときは、How many weeks(months)を使いましょう

Bさん
How many weeks are you?
訳)妊娠何週目ですか?
Aさん
I’m 20 weeks pregnant.
訳)20週目です。
Bさん
How many months is your daughter?
訳)娘さんは妊娠何か月目ですか?
Aさん
She is 7 months now.
訳)今7か月目です。

予定日を聞くとき

おなかが大きくなってくると「予定日はいつ?」と聞いたり、聞かれたりする場面を多く見かけますよね。

予定日を聞くときはbaby due予定日を伝えるときはthe due dateと表現します。

Bさん
When is your baby due?
訳)予定日はいつ?
Aさん
The due date is June 12th.
訳)予定日は6月12日です。

妊娠中によく使う用語

妊娠中によく使う単語には以下のものがあります。

・妊娠初期、中期、後期
・産休、育休

妊娠初期、中期、後期

妊娠期間を3つの段階に分けるとき、first/second/thirdに3か月単位の期間を意味するtrimesterを合わせて使います

妊娠初期:first trimester (1~12週)

Aさん
I’m in my first trimester now.
訳)今妊娠初期です。

妊娠中期:second trimester (13~27週)

Aさん
I started to feel the baby’s movement when I entered my second trimester.
訳)妊娠中期に入ったとき、赤ちゃんが動くのを感じ始めました。

妊娠中期になるとつわりが落ち着き、体調が安定することが多いため、安定期と呼ばれています。

安定期は、golden periodと表します

Aさん
I went to shrine to pray for the safe delivery during my golden period.
訳)安定期の間に、神社へ安産祈願をしに行きました。

妊娠後期:third trimester (28~40週)

Aさん
My feet were always swollen in my third trimester.
訳)妊娠後期は、いつも足がむくんでいました。

産休、育休

産休を意味するmaternity leaveは、出産に関わる休みを表しますが、女性の育児休暇も兼ねるため産休と育休のどちらの意味にもなります。

一方、parental leaveは男女問わずに使える育休の表現です。

Aさん
I’ll be on maternity leave soon.
訳)もうすぐ産休(育休)に入ります。
Aさん
I took my parental leave for 3 months.
訳)私は3か月間育児休暇を取得しました。

「出産するまでの症状」にまつわる医療英語の表現

「出産するまでの症状」にまつわる様々な英語表現

妊娠中には妊婦には様々な症状が現われます。つわりという言葉を聞いたことがありますよね。つわりは倦怠感や吐き気などの症状が出ます。

今回は、妊婦の妊娠から出産にかけて起こる症状や現象として以下の5つを解説します。

妊婦検診:prenatal check-up

妊婦検診はprenatal check-ups、またはprenatal visitsと表現します。

prenatal出産前、出生前という意味の単語です。

Aさん
In the third trimester, I have prenatal check-ups every week.
訳)妊娠後期は毎週妊婦検診があります。
Aさん
The doctor checked the baby’s head position at the 32-week prenatal check-up.
訳)医者は32週の妊婦検診で、赤ちゃんの向きを調べました。
Aさん
In the UK, midwives visit pregnant women at home for prenatal visits.
訳)イギリスでは、助産婦が自宅に訪問して妊婦健診を行います。

つわり:morning sickness 

morning sicknessで、 名詞で妊娠中のつわりを意味します。

つわりが重さは人それぞれですが、多くの妊婦さんがつわりを起こしています。

例文を見ていきましょう。

Aさん
My wife is nervous about morning sickness.
訳)妻はつわりで気分が滅入っています。
Aさん
I didn’t eat,  because I had horrible morning sickness.
訳)ご飯が食べられなかったです。つわりがひどすぎて。
Aさん
I had a little bit of morning sickness.
訳)少しだけつわりがありました。

破水:「water brake」または「membrane rupture」

membrane ruptureは、破水を意味します。日常的に使われる表現としては、 water brokeで破水したことを表します。

water brakeは動詞で、羊水が出る、破水するという意味になります。

例文を見ていきましょう。

Aさん
Her water broke this morning. 
訳)彼女は今朝、破水しました。
Aさん
Anna noticed her water [waters] broke. 
訳)アンナは破水していることに気づきました。
Aさん
She has  resulted in rupture of the membranes at the early stage.
訳)彼女は早い段階で破水の危険があります。

陣痛:「contraction」または「labor pains」 

contractionは、名詞で子宮収縮、陣痛を意味します。医学的な表現よりになるので、ほかにもlabor painsでは会話で使われやすい陣痛という表現です。

例文を見ていきましょう。

Aさん
I will have contractions today.
訳)陣痛が今日中に来るかもしれません。
Aさん
She was in labor pains for 24 hours.
訳)彼女は24時間も陣痛を感じていました。
Aさん
She is having labor pains every 15 minutes.
訳)彼女は15分おきに陣痛が起こっています。

出産する:「give birth to〜」または「deliver」

ここでは、出産することを表す表現として、give birth to〜またはdeliverを使うことができます。

birthは名詞で、誕生、出生、生まれること、出産、を意味する。動詞でも出産する、こととして使えます。

それぞれどのように使うのか例文を見ていきましょう。

Aさん
She gave birth to a baby.
訳)彼女は出産しました。
Aさん
She wants to give birth to twins.
訳)彼女は双子を出産したいと思っています。
Aさん
Anna gave birth to a beautiful baby.
訳)アンナは美しい赤ちゃんを産みました。

deliverは動詞で、配達する、という意味があることを知っている人が多いと思います。配達するだけでなく、ほかにも分娩させる、産むという使い方ができます。

Aさん
His wife delivered a very cute baby.
訳)彼の奥さんはとても可愛い赤ちゃんを産みました。
Aさん
She is scheduled to deliver a baby next month.
訳)彼女は来月出産する予定でした。
Aさん
My baby was delivered early.
訳)赤ちゃんが早めに生まれました。

まとめ

「妊娠」に関連した英語表現について紹介しました。

「妊娠」は英語でpregnancyですが、妊娠していることを伝えるときには色々な英語表現があることを知っておくと良いでしょう。

例えば、妊娠している、またはしていたことを伝えるときには、pregnantがあります。さらに、現在まさに妊娠していることを伝えるときには、expecting、妊娠している、将来妊娠するかもしれないことを伝えるときには、having a babyで表すことができます。

さらに妊娠から出産するまでの経過として、つわり、陣痛、破水、出産に関連した英語表現を解説していますので、合わせて参考にしてくださいね。