皆さんは英語で「刑務所」を表現できますか?
「刑務所」は、犯罪者を収容する施設であり、囚人が生活する為に必要な施設が設備が整っている場所です。
こちらの記事では、刑務所の英語表現はもちろん、拘置所や牢屋、監獄の英語も紹介していきます。
例文も一緒に紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
「刑務所」は英語で何と言う?
犯罪者の収容施設である「刑務所」は、英語で何と言うのでしょうか。
まずは、簡単な単語解説と実際の使い方を例文と一緒に見ていきましょう。
「刑務所」は英語で”prison”と表現する
結論から言うと、「刑務所」は一般的に”prison”と表現されています。
発音は「プリズン」となり、映画「プリズン・ブレイク(Prison Break)」にも使われた英単語です。
品詞は「名詞」となり、中でも可算名詞となることから、複数形の”prisons”が存在します。
“be in prison”で「在監中である」を表す
“prison”と一緒に覚えておきたいフレーズは、”be in prison”となります。
“I’m in prison”だけでも、「私は在監中である」と表現できるので、簡潔に自分が捕まっていることを伝えることが可能です。
“prison”を使った例文
例)She visited her son in prison every week. 訳)彼女は毎週刑務所にいる息子に会いに行っていた。
- visit:「訪れる」
- every week:「毎週」
こちらの例文に使われている”visited her son in prison”は、「息子」と「刑務所」の部分を置き換えることで、様々な意味合いを持たせることが出来ます。
「刑務所」は”jail”でも表現できる
“prison”の他にも、”jail”という単語を使うことで「刑務所」を表現することが可能です。
“jail”の発音は「ジェイル」となり、FFシリーズの技名なんかにも使われています。
品詞は”prison”と同様に、名詞(可算名詞)となり、複数形の場合は”jails”と表現するのです。
“be in jail”で「在監中である」を表す
“prison”と同様に、”jail”も”be in jail”で「在監中である」という意味になります。
“He’s in jail(彼は捕まっている)”のように、友達の近況報告に使えたりする便利表現です。
また、映画やドラマなどでは、様々なシーンで使われる言い方となる為、覚えておくとリスニング力がアップします。
“jail”を使った例文
例)He was arrested and thrown in jail for disorderly conduct. 訳)彼は乱暴した罪で逮捕され、刑務所に入れられた。
- arrested: “arrest(逮捕する)”の過去分詞形
- thrown: “throw(投げる)”の過去分詞形
- disorderly conduct: 治安を乱れさせる行為
英語では「刑務所に入れる」ことを、「投げる」を意味する英単語”throw”を使います。
“prison”と”jail”の違い
実は”prison”と”jail”には、明確な違いが存在します。
- prison:有罪判決を受けた犯罪者を収容する施設
- jail:裁判や判決を待つ人々を収容する施設
どちらも「逮捕された人」を入れると言った観点では同じですが、”jail”は日本語で言うと「拘置所」を指し、”prison”は「刑務所」を指すと覚えておきましょう。
英語を巧みに扱えるようになりたいのであれば、日本語を介さない調査が重要になるのです。
「刑務所」の関連表現
次は、「刑務所(prison/jail)」の関連表現を見ていきましょう。
- 牢屋: “prison cell”/”jail cell”
- 監獄: “penitentiary”
- 囚人: “prisoner”/”inmate”
それぞれ”prison”や”jail”と一緒に使える英単語・フレーズとなるので、詳しく解説していきます。
牢屋: “prison cell”/”jail cell”
収監されている人が住む場所「牢屋」は、英語で”prison cell”と言います。
また、”jail cell”でも同様の意味を表すことが可能です。
“prison”と”jail”の違いは先に説明した通り、「刑務所」か「拘置所」かの違いとなる為、「牢屋」の中でも単語を使い分けられると、より詳細な説明が出来ます。
“cell”には「個室、独房」という意味がある名詞表現となる為、「刑務所の個室」、つまり「牢屋」であるというイメージです。
“prison cell”を使った例文
例)The prison cell was his only home for the next 10 years. 訳)その後10年間、牢屋だけが彼の家だった。
- for the next X years: 「その後X年間の間」
“The prison cell”という事で、話者が具体的に「どの牢屋であるか?」を分かっている状態の会話であることが分かります。
話者が「どの牢屋か分からない」状態であれば、”A prison cell”と表現するのです。
“jail cell”を使った例文
例)The jail cells were overcrowded and unsanitary. 訳)拘置所の牢屋は人が多く、不衛生だった。
- overcrowded: 「人が多すぎる状態」
- unsanitary: 「不衛生である」
こちらも”prison cell”の例文と同様に、話者が「具体的にどの拘置所であるか」を分かっている状態の文章であると分かります。
監獄: “penitentiary”
「監獄」は、ほとんど「刑務所」と同じ使われ方をする単語ですが、英語では”penitentiary”と表現します。
また、“prison”でも伝わる英語表現なので、どちらを使っても問題ありません。
発音は「ペニテントリー」となり、品詞は名詞の可算名詞となります。
“penitentiary”を使った例文
例)He was sentenced to life in a maximum-security penitentiary for murder. 訳)殺人の罪で最高警備の監獄に終身刑で収監された。
- be sentenced to ~:「~の判決が下った」
- maximum-security:「最高警備の」
- murder:「殺人」
刑務所関連の話をするのであれば、”be sentenced to ~”は覚えておきたい便利フレーズとなります。
囚人: “prisoner”/”inmate”
最後に「囚人」を意味する、”prisoner”と”inmate”を見ていきましょう。
どちらも「囚人」を指す名詞表現であるものの、”prison”と”jail”の違いと同じように、微妙な意味合いの違いがあるので確認していきましょう。
- prisoner: 有罪判決を下された服役者のこと
- inmate: 裁判や判決待ちの拘置所へ収容されている人のこと
つまり、”inmate”の場合は、無罪になる可能性も秘められているので、一時的な「囚人」であるという事が分かります。
“prisoner”を使った例文
例)He was sentenced to 20 years as a prisoner for armed robbery. 訳)強盗の罪で懲役20年の判決を受けた。
- armed robbery: 武装強盗
「判決を受ける」と言いたい場合は、先に紹介した“be sentenced to ~”が役に立つことが再確認できます。
“inmate”を使った例文
例)The new inmates were processed and assigned to their cells. 訳)新しい受刑者は手続きを経て、牢屋に配属された。
- processed:「手続きした」
- assigned:「配属された」
“processed”と”assigned”は、”and”によって「A=B」の関係性になっています。
後にある”to”は、“processed to”であり、“assigned to”でもあるので、構造を見落とさないようにしましょう。
まとめ
こちらの記事では「刑務所」に関する英語表現を紹介してきました。
“prison(刑務所)”や”jail(拘置所)”、”prisoner(有罪の人)”や”inmate(拘置中の人)”のようなニュアンスの違いも覚えておくと、実際に使うシーンで誤認されにくくなります。
すべての単語を詳しく調べる必要はありませんが、興味のある単語が「本当にその意味であっているのか?」を確認するためにも、英英で調べる練習をしてみましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。