真っ赤なトマトって本当に美味しいですよね。サラダに入れるのも美味しいですし、夏場の食欲がない時でも、ラタトゥイユやガスパチョならスルスルお腹に入ってしまうから不思議です。
トマトには元気になる栄養が入っているのかも知れませんね。
さてこのトマト、英語ではなんて言うのでしょうか。
今回はこのトマトにまつわる単語やフレーズを色々紹介します。

トマトって英語でなんて言う?

トマトは英語で「tomato」といいます。
発音はアメリカとイギリスで異なり、それぞれの発音記号はアメリカが「təˈmeɪtoʊ」でイギリスが「təˈmɑːtəʊ」ですから、カタカナにするとアメリカでは「タァメェイトゥ」でイギリスが「タァマートゥ」という感じです。

イギリス英語は日本語の「トマト」に近いといえますね。

 

トマトの複数形は?

「tomato」の複数形は「tomatoes」となります。通常、単語を複数形にする場合は単語の後ろに「s」をつけますが、この「tomatoes」のように「es」をつけるものや、単数でも複数でも形が変わらないものもあります。これが「不規則変化」と呼ばれるものです。
「tomatoes」の他にも不規則変化をするものがありますので、表にまとめてみましょう。

 

名詞の語尾

複数形にする場合

-s
(sで終わるもの)
+es bus → buses(バス)
-sh / -ch
(sh / ch で終わるもの)
+es dish → dishes(お皿)
-x
(xで終わるもの)
+es box → boxes(箱)
子音+oで終わるもの +es tomato → tomatoes(トマト)
子音+yで終わるもの yをiに替えてes city → cities(都市)
-f / -fe
(f / feで終わるもの)
fをvに替えてes leaf → leaves(葉っぱ)
上記以外 後ろにsをつける book → books(本)

上記の他に、単数でも複数でも変わらない「fish」などの不規則変化もあります。
この表の不規則変化は基本的なもので、例外もあるため、都度覚えておくようにしましょう。
例えば「piano」は複数形の場合「pianoes」とはならず「pianos」となります。

 

トマトの原産地は?

トマトの原産地は現在のペルーを中心としたアンデス山脈高原地帯です。
「tomato(トマト)」という名前の語源は、メキシコの土着語(地方で話される言語)であるナワトル語で「ホオズキの実」とか「膨らんだ果実」という意味の「tomatl(トマトゥル)」です。
ヨーロッパでは、トマトが伝わった当初「ポモ・ドーロ(金色のリンゴ)」とか「ポム・ダムール(愛のリンゴ)」と呼んでいたため、イタリアでは現在でもトマトをポモドーロ(pomodoro)と呼びます。
「トマトは赤いのにどうして金色のリンゴなの?」と思われた方も多いのではないでしょうか。
私もそう思って調べたところ、イタリアにトマトが伝わった当初は、トマトは黄色いものが多かったからなんだそうです。
現在でもイタリアのスーパーには黄色いポモ・ドーロが並ぶんだとか。真っ赤なトマトと味がどう違うのかとっても興味がわきますね。

トマトの歴史とは

日本にトマトが伝わったのは江戸時代といわれています。でも伝わった当初は、トマトは食用ではなく観賞用だったんだとか。江戸時代初期の絵師、狩野探幽という人が1668年に「唐なすび」と称してスケッチ画を残しています。スケッチといっても色がついていて、味わいのある絵です。
この「唐なすび」の絵は、カゴメの公式サイトで観ることができます。興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。現代のトマトと形が全然違って、とっても興味深いものでしたよ。
参考:カゴメ株式会社「トマト大学文学部」

トマトの特徴って?

プチトマト

トマトには、2つの種類があります。1つは私たちが普段食べている「もも色系トマト」で、もう1つは赤色系トマトです。もも色系トマトは皮が薄くトマトの匂いが薄い特徴があり、赤色系トマトは皮が厚くトマト自体の匂いが強いのが特徴です。
この2つの種類のトマトは利用目的が異なり、もも色系トマトは生食として、赤色系トマトはケチャップやトマトジュース、トマトピューレなどの加工品に使われています。
赤色系トマトは、酸味が強くて生食には向いていませんが、加熱すると甘みや旨味が引き立ちます。
またトマトの代表的な栄養であるリコピンも、赤色系トマトの方により多く含まれているので、生食以外でもトマトを積極的に摂るようにしましょう。
ちなみにリコピンは「抗酸化作用」や「解毒作用」があるため、生活習慣病の予防に効果があるとされていますよ。
また、代謝を上げて太りにくい体を作る効果があることもうれしいポイントです。
過去の記事で「ケチャップ」にまつわる単語やフレーズを紹介していますので、ぜひそちらも併せて読んでみてくださいね。

プチトマトって英語?

プチトマトの「プチ」はフランス語からきています。英語では「cherry tomato」といいますよ。
プチトマトは、味もさることながら見た目の可愛さで人気があります。実は最近ではトマトよりもプチトマトの方が出荷が多くなっているんです。
では栄養はどうなのかというと、実は栄養もプチトマトの方が多いことが分かっています。
食べやすくて栄養価も高いため、プチトマトの人気はこの先も上がっていきそうですね。
くわしくは農林水産省の公式サイトをチェックしてみましょう。

参考:農林水産省「aff2022年8月号もっと食べたくなるトマトトマトまるごとまるわかり」

トマトを生で食べるのは日本くらいなの?

日本ではトマトを生で食べることが多いため「生で食べて美味しいトマト」を作るために品種改良を重ねてきました。そのため、生食に向いている甘くて美味しいトマトがたくさんあります。
実は世界的にみると、トマトを生で食べる習慣のある国は意外と少ないんです。
日本以外だと、スペインやポルトガル、ベトナムといった国ではトマトを生で食べる習慣があることが分かっています。外国人のお友達には、是非日本の美味しいトマトを食べてもらいたいものですね。

オーストラリアでは「tomato」の発音が違う?

オーストラリアでは「tomato」の発音が違う?

オーストラリアやニュージーランドはイギリス英語のため、「tomato」の発音は「タァマートゥ」になります。ただオーストラリアやニュージーランドでは「a」を「アイ」と読むことが多いので「タァマイトゥ」と読む、という意見もあります。実際に「today」と「トゥダイ」と発音するので、慣れないうちは聞き取りにくいかも知れません。
ただトマトの発音については、「タァマイトゥ」というのを耳にしたことがありませんので、ここでは「そう読む人もいるかも」という紹介にしておきますね。

トマトは何科に分類される?

実はトマトは「ナス科」の植物なので「赤ナス」という別名があります。トマトとナスは味が似ていませんけどね。
実はピーマンやじゃがいももナス科の野菜です。全然似てませんけど。
トマトには旨味成分といわれるグルタミン酸が豊富に含まれているため、料理に使うとコクのある美味しさに仕上がります。栄養的にも、加熱した方がリコピンが多いとされていますから、トマトは料理に一生懸命使うことをおすすめします。

まとめ

日本のトマトはデザートに使われることもあるほど糖度が高く美味しいですよね。
しかも栄養価が高く、積極的に食べることで得られる効果も大きいです。
健康な食生活を送りたいなら、トマトは積極的に食べるべき食材といえるでしょう。
今回紹介した単語やフレーズは、ぜひ覚えて積極的に使ってみてくださいね。
インプットとアウトプットのバランスをとることは、英語力アップに大切なことです。
では、次回またお会いしましょう。See you next time!