今回は「運用って英語でなんていうの?」をテーマに、運用や資産運用の英語表現や実際に使える英語フレーズを紹介します。さらに、運用とはどういったものなのかも併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
「運用」って英語でなんていうの?
「運用」は、英語で”operation” または “management”といいます。組織や制度、設備などを効率的に活用することが「運用」であるため、その意味に合わせて英語の”operation”や”management”と訳されています。
「運用する」という動詞の場合は、英語で”operate” ”manage”と表現されます。たとえば、資産を運用するという場合は、英語で”manage the assets”となります。
私は資産運用します。
どのような資産運用をしていますか。
そのほか、”operate”は、物理的になにかを動かしたり、管理したりするときに使うことが一般的です。たとえば、”operational procedure”は「操作方法」という意味であり、”operational method”は「管理方法」という意味になります。
そのプログラムの運用方法を知っていますか。
どれくらいその機械の運用をおこなっているのですか。
“operation” や “management” の実用フレーズ
では、「運用」として使われる “operation” と “management” は、実際どのように使用されるのでしょうか。
ここからは、銀行やビジネスシーンでよく使われる熟語やよくある単語の組み合わせを例文とともに5つご紹介します。
asset management:資産運用
資産運用は、お金や財産(資産)を増やすために、専門的に管理・運用すること。例えば、貯金、株式投資、不動産投資などを組み合わせて、効果的にお金を増やす方法を考えることです。
その投資会社は、富裕層向けの資産運用を専門としています。
私たちのチームの資産運用戦略は長期的な成長とリスク軽減に焦点を当てています。
money management::資金運用
資金運用は、日々の収入と支出を管理し、効率的にお金を使うこと。家計簿をつけたり、予算を立てたりして、無駄遣いを減らし、貯金を増やすなどの工夫をすることです。
学生は大学1年目によく資金運用に苦労します。
彼女は優れたお金の管理能力を活かして、早くリタイアすることができました。
business operations:業務運用
会社や組織が日々の仕事をスムーズに進めるための活動全般。例えば、商品の製造、販売、顧客対応、経理など、会社の様々な仕事を効率よく進めることを指します。
新しいソフトウェアは、全部門にわたる業務運用の最適化に役立ちます。
効率的な業務運用は、小規模企業が大企業と競争するために重要です。
failure of asset maintenance:資産運用の失敗
お金や財産(資産)を適切に管理・運用できなかったことによる損失。例えば、リスクの高い投資で大きな損をしたり、必要な修繕をせずに不動産の価値が下がったりすることです。
その不動産開発業者の資産運用の失敗により、不動産価値が大幅に下落しました。
資産運用の失敗に関する過去の事例から貴重な教訓を学べます。
cash operation system:現金運用システム
現金運用システムは、会社や組織がお金を効率的に管理するための仕組みやシステム。例えば、売上金の管理、支払いの処理、ATMの運営など、お金の動きを正確に把握し、安全に管理するためのシステムのことです。
そのチェーン店は、正確性を高め、盗難を防ぐために現金管理システムを導入しています。
効率的な現金管理システムは、企業の資金繰りを改善するのに役立ちます。
【その他の例】
- system operation:システム運用
- running an advertising:広告運用
- satellite operation system:衛星運用システム
- clinical trial operation system:治験運用システム
- asset management support system:資産運用支援システム
- robot using method:ロボット運用法
投資や資産運用で頻出する英単語5選
日本でも話題に上がることが多くなった投資や資産運用。金融の世界では、特有の英語表現がよく使われています。ここからは、金融の話題で1度は出てくる英単語を例文付きで5つご紹介します。実際に英会話で使えるよう、覚えておきましょう。
invest:投資する
“invest in”(~に投資する)と使うことが多いです。また “make an investment”(投資をする)と名詞としても使われます。
日本の多くの投資家は、NISA口座を利用して株式や投資信託に投資しています。
return:リターン、収益
金融業界では “return on investment” (ROI)(投資収益率)という表現がよく使われます。”annual return”(年間収益率)も合わせて覚えておきたい表現です。
普通預金の金利よりも、投資から得られたリターンの方がずっと高かったです。
real estate:不動産
“real estate market”(不動産市場)や “real estate agent”(不動産業者)といった表現でよく使われます。”real estate investment”(不動産投資)も一般的です。
不動産を投資として所有することはよく議論になります。
risk :リスク
“high-risk investment”(高リスク投資)や “risk assessment”(リスク評価)などの表現でよく使われます。
さまざまな種類の投資先に資金を分散させることで、リスクを抑えることができます。
dividend:配当
“dividend yield”(配当利回り)や “declare a dividend”(配当を発表する)
一部の企業は株主に配当金を支払っており、これが投資家の追加収入になることがあります。
シーン別「運用」を使った例文
ここからは、実際に使える英語例文集を見ていきましょう。
プロジェクトについて説明する
深く調査できていないので、その運用を休止いたします。
わかりました。ただ、いつ、より詳細な調査がおこなわれるか教えていただけないでしょうか。
資産運用の相談をする
どのような資産運用をおすすめしますか。
株式が含まれる投資信託をおすすめします。
投資信託の特徴を聞く
どのくらいの期間、投資した資産が運用されるのか教えていただけないでしょうか。
おおよそ3年です。
その投資信託の特徴はなにですか。
それは、公社債を運用する投資信託です。
仕事について説明する
どこで働いていますか。
私は、資金運用機関という、政府直下の金融機関で働いています。
機械操作について話し合う
だれがその機械を運用させますか。
私しか、その機械の運用方法を知らないので、私が動かします。
「運用」や「資産運用」の基本
「運用」という言葉は、投資や貯蓄などの金融業界でよく耳にする言葉ですが、その意味を正確に理解している人は少ないのではないでしょうか。そこで、「運用」という言葉の意味と、資産運用の場面での活用方法について解説します。
「運用」はなにかをおこなうときに使う言葉です。身近な言葉でいえば、「資産運用」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
「資産運用」とは、手持ちの資産を管理して増やすことを指します。この場合の「資産」とは、現金や不動産、株式、債権などさまざまなものを含むことが一般的です。そして、「資産」を「運用」と称する手法で、資産をより価値あるものにしたり、資産そのものを増やしたりしていきます。
資産運用をする際に最も一般的な手法として挙げられるのが投資です。しかし、投資には、金融商品や株式、債券、不動産、投資信託などさまざま方法があり、どの運用方法を選ぶかによって、リスクやリターンが変わってきます。
昨今は、だれでも簡単に資産運用できるようになってきており、とくに投資信託は比較的身近な存在になってきたといえるでしょう。
一方、資産運用にはリスクがつきものです。たとえば、銀行への預金は安全な貯蓄方法の一つですが、預金保険では最大1,000万円の範囲でしか補償されないため、万一金融機関が倒産した場合は、預金していた金額が全額補償されないケースがあります。また、株式投資や投資信託などは、リターンが高い一方で、価格変動による損失が生じる可能性があるため、十分な知識やスキルが必要とされます。
株式や不動産などの資産運用は、時間と労力、そして知識が必要なうえ、リスクを念頭においたうえで活用することがポイントです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「運用って英語でなんていうの?」をテーマに、運用や資産運用の英語表現を紹介しました。「運用」は英語で、”operate” “manage”といい、文脈や使う場面に応じて、適切なことばを選択しなければなりません。
ただ、いずれの英語も、一度は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。比較的覚えやすい英語なので、実際に使える英語例文を覚えて、しっかりと使いこなせるようになりましょう。