人は一生で200回ほど風邪をひき、期間にすると約5年間は風邪の症状に悩まされているそうです。

私は自他ともに認めるほど風邪をひきやすい体質なので、少なく見積もっても人の2倍ほどは風邪の期間が長いと思われます。そうなると、一生で風邪をひいている期間は10年間…。少しでも風邪をひきにくくなるよう、体質改善をしようと思った今日この頃です。

さて、そんなわけで今回のテーマは「風邪」です。風邪を英語で何と表現するかについて、風邪の種類や症状などを含め、詳しく解説していきます。

私と同じように風邪をひきやすい人や、英語で風邪の看病をしたい人などは、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「風邪」は英語で何て言う?

「風邪」は英語で “cold” と言います。

cold と言うと「寒い、冷たい」という意味の形容詞が有名ですが、名詞として使うと病気の風邪の意味になります。

なぜ風邪が cold なのかは諸説ありますが、「罹患することで寒気がする」「寒い時期にかかりやすい」などが主な理由ではないかと推察されます。

Aさん
Winter is cold, so the number of colds tends to increase.
訳)冬は寒いので、風邪の件数が多くなる傾向にあります。

「風邪をひく」は英語で何?

「風邪をひく」という動作を表す際、英語では “catch a cold” や ”get a cold” と言います。

いずれの場合も、空気中に漂う風邪菌を、不運にも捕まえてしまう(手に入れてしまう)というニュアンスです。

ちなみに、風邪をひく意味では “a cold” と不定冠詞 a を付けて表現するのが一般的です。なぜ a なのかには諸説ありますが、1つの菌が入ってしまったと考えるとよいでしょう。

catch colds と複数形にすると、複数の菌が入ったような不自然さを感じます。また、catch the cold と定冠詞を付けると、「例の風邪」という意味深なニュアンスになります。

そのため、以下で挙げる他の表現のときも含め、風邪は基本的に “a cold” の形で使うようにしましょう。

Aさん
I tend to catch a cold more easily than others.
訳)私は人よりも風邪をひきやすいんだ。
Bさん
Indeed, you always seem to be under the weather.
訳)確かに、いつも体調が悪そうだよね。

 

「風邪をひいた」は英語で何?

「風邪をひいた」という事実を表したい場合は、“caught a cold” や “got a cold” が使われます。caught は catch の過去形、got は get の過去形です。

風邪についての一般論を話す際は catch や get と原形で使うこともありますが、実際の会話では、たいていの場合過去形で語られます。

状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

Aさん
I caught a cold after taking a nap with my stomach exposed.
訳)お腹を出して昼寝してたら、風邪をひいちゃった。
Bさん
Well, you brought it on yourself.
訳)自業自得だね。

 

「風邪をひいている」は英語で何?

「風邪をひいている」という状態を表したい場合は、”have a cold” が適切です。

have a cold は、風邪をひいてから一定期間が経過していることをイメージさせます。具体的な指標があるわけではありませんが、ひいて間もないときは caught や got を使い、ある程度経っても治っていない場合は have を使うようにするとよいでしょう。

また、ほぼ同じ意味を表すものとして、“have caught a cold”“have got a cold” など、現在完了を使った言い方もあります。

Aさん
I’ve caught a cold for about three years now, so maybe it’s time to go to the hospital.
訳)3年くらいずっと風邪をひいてるから、そろそろ病院に行こうかな。
Bさん
Isn’t that a bit too late for a decision?
訳)判断遅すぎじゃね?

 

「風邪気味」「鼻風邪」「ただの風邪」など

「風邪気味」や「鼻風邪」、「ただの風邪」など、色々な種類の風邪を英語で言ってみよう!

ここでは、「風邪気味」や「鼻風邪」など、色々な種類の風邪を英語で何と言うか、詳しく確認していきましょう。

「風邪気味」in English

風邪の程度が軽くて「風邪気味」と表現したい場合、英語では “have a slight cold” と言います。ここで使われている slight は「少し」の意味なので、直訳すると「若干風邪をひいている」というニュアンスになります。

また、似た意味で “have a touch of cold””have a bit of cold” が使われることもあります。

いずれの場合も、それほど体調に影響がない、些細な体調不良を表す際に便利な表現です。

「鼻風邪」in English

鼻に炎症が生じる風邪である「鼻風邪」は、英語だと “head cold” と言います。

「鼻なのに何で頭(head)?」と思う方も多いでしょうが、鼻腔内に炎症が生じると、頭痛など頭全体に症状が生じるので、このように呼ばれます。

日本語の鼻風邪は症状の原因箇所を、英語の head cold は実際に辛い箇所を指している点に、言語としての違いが見えて面白いですね。

ちなみに、鼻風邪を医学的な正式名称で言うと “acute rhinitis(アキュート・ライニティス)” ですが、こちらは相当に専門的な響きなので、日常会話で使われることはまずありません。

「ただの風邪」in English

日常会話で「ただの風邪」と英語で表現したい場合は “just a cold” と表現すればOKです。just の位置はある程度自由なので、just catch a cold などとしても問題ありません。

また、”a common cold” が「ただの風邪」というニュアンスで使われることもあります。common cold は、風邪を医学的に言う場合の名称で、日本語にすると「一般的な風邪」という意味になります。

たとえば、何か悪い病気なのではと不安に思って病院に行き、「これは単なる一般的な風邪ですね」と診察される場合などは、a common cold と言われる可能性が高いでしょう。

Aさん
Doctor, I’ve had a runny nose since yesterday and it won’t stop. What’s happening to me?
訳)先生、昨日からずっと鼻水が止まらないんですが、私はどうなってしまうのでしょう?
Bさん
Well, it’s just a common cold. I’ll prescribe some medication for you.
訳)うん、ただの風邪ですね。お薬出しときまーす。

 

「熱がある」や「鼻水が出る」など風邪の諸症状

「熱がある」や「鼻水が出る」など、風邪の諸症状を英語で言ってみよう!

風邪をひくと、熱や鼻水など、さまざまな症状が出てきます。

ここでは、代表的な風邪の諸症状を表形式でまとめて確認していきましょう。

熱がある have a fever
鼻水が出る have a runny nose
頭が痛い have a headache
頭がフラフラする feel dizzy
咳が出る have a cough
喉が痛い have a sore throat
吐き気がする feel nauseous
寒気がする feel chilled
くしゃみが止まらない can’t stop sneezing
Aさん
I have a high fever and a heavy headache, and I feel chilled as if I were in the refrigerator.
訳)高熱があって激しい頭痛がして、おまけに冷蔵庫にいるかのように寒気がするんだ。
Bさん
Is that really a cold…?
訳)それ、本当に風邪…?

 

風邪の看病で使える英語表現をマスターしよう!

風邪の看病で使える英語表現をマスターしよう!

最後に、家族や友人が風邪をひいた際に、看病やお見舞いするうえで便利なフレーズを確認しておきましょう。

Aさん
How’s your cold?
訳)風邪の調子はどう?
Aさん
Would you like something?
訳)何か欲しいものはある?
Aさん
You might feel better if you take some cold medicine.
訳)風邪薬を飲めば楽になるかもしれないよ。
Aさん
Is there anything you feel like eating?
訳)何か食べられそう?
Aさん
Get well soon.
訳)早く良くなってね。

まとめ

今回は「風邪」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

風邪は英語で “cold” で、たいての場合は “a cold” の形で使います。

風邪をひいて辛いのは、万国共通です。catch a cold や have a cold など、状況によって表し方が少しずつ変わるので、今回ご紹介したことを参考に、適切な言い方をマスターしていきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!