糖質の摂りすぎには注意、ごはんを食べて3大栄養素の炭水化物が摂れるなどなど、栄養に関する話題はどんな世代にも関心が持たれています。
さて、糖質などの栄養に関する英語、または糖質と糖の表現の違いなどは日本語では自然に使うものの、英語となるとどう表現するのか知らない人がいるのではないでしょうか？
記事では、体にとって大切な栄養に関する英語表現を紹介します。糖質・脂質・炭水化物・たんぱく質などを例文とともにみていきましょう。
目次
「糖質」と「炭水化物」の英語はcarbohydrate
糖質と炭水化物は近い意味で使われています。”炭水化物＝糖質＋食物繊維”だからです。
そして、炭水化物（糖質）は脂質とたんぱく質とともに「3大栄養素」と呼ばれています。3大栄養素には骨・筋肉・臓器や血管など体を作ること、そして脳を含む体を動かすエネルギーになるという重要な2つの役割があります。
脂質やたんぱく質に関しては、後ほど紹介しましょう。
糖質・炭水化物の英語carbohydrate
このように、体にとっても重要な栄養である糖質と炭水化物、英語の表現を覚えておくのも大切です。
「carbohydrate」が糖質および炭水化物の英語になります。少し読みづらいのですが、カタカナでは”カーボハイドレイト”のように発音します。
一つ、例文でcarbohydrateの使い方を紹介しましょう。
carbohydrateは可算名詞です。
Rice is a rich source of carbohydrates.
訳）米は炭水化物の豊富な供給源である。
rich source＝豊富な供給源であり、それがお米に含まれる炭水化物だと伝える例になっています。ちなみに、お米の栄養成分の70％は炭水化物、ごはん1杯に含まれる糖質は他の主食と比べると高めになります。
糖質・炭水化物が豊富と言いたいときの英語
炭水化物が豊富といいたいときには、以下の2つのフレーズを使います。
- rich in carbohydrates
- high in carbohydrates
これらは、栄養について英語で話すときにはぜひ覚えておきたい表現になります。
炭水化物（糖質）が摂れる食べ物リスト
外国人と話していてもエクササイズや食生活など、健康に関することがよく話題にあがります。
どんな食べ物から炭水化物（糖質）が摂れるかはとても興味がありますね。以下、代表的なものリストを英語と日本語で挙げてみましょう。
- bread パン
- spaghetti スパゲティ
- beans 豆
- potato ポテト
- corn/popcorn とうもろこし・ポップコーン
- milk ミルク
これらの食べ物を使った例文もみてみましょう。
What foods do I need to have for my health?
訳）健康のためにどのような食品を摂る必要があるかな？
Starchy foods like bread, rice, potatoes and beans are high in carbohydrates and an important part of a healthy diet.
訳）パン、お米、じゃがいもや豆などのでんぷん質の食品は炭水化物が多く含まれていて、健康的な食事のための重要な部分だよ。
Starchy foodsとは”でんぷん質の食品”です。like（のような）の後に、炭水化物豊富な食べ物が挙げられていますね。文末のdietには食事療法のダイエットだけでなく、食べ物・食事という意味があります。
「たんぱく質」の英語はprotein
次は、筋肉や臓器など体を構成する要素として重要な栄養素で、3大栄養素のふたつ目「タンパク質」です。
たんぱく質は英語で「protein」、日本語でもプロテインとしてスポーツジムに通う人たちの間では自然に使われている言葉です。英語の発音は”プロウティーン”のように発します。
タンパク質の英語protein
多くの人にとって馴染みがあるだろうproteinはたんぱく質を表します。炭水化物と同様に、豊富であることを伝えるときには以下のフレーズになります。他のどの栄養素にしても同じですのでぜひ覚えましょう。
- rich in proteins
- high in proteins
タンパク質が摂れる食べ物リスト
- fish 魚
- chicken 鶏肉
- pork 豚肉
- eggs 卵
- cheese チーズ
- nuts ナッツ
- beans 豆
- yoghurt ヨーグルト
- milk ミルク
I don’t like milk. Do you think I can get proteins by drinking soya milk?
訳）牛乳が好きじゃないんだ。豆乳を飲むとタンパク質が摂れると思う？
Yes definitely, you can get some proteins from it.
訳）うん絶対、豆乳から蛋白質取れるよ。
また、以下のような表現もあります。
- 動物性たんぱく質 animal protein
- 植物性たんぱく質 plant-based protein
Soy bean product such as tofu contains plant-based protein. I’m vegetarian so I don’t eat something which has animal protein.
訳）豆腐などの大豆製品には植物性たんぱく質が含まれています。私はベジタリアンなので、動物性たんぱく質のものは食べませんよ。
「含まれる」の英語containも覚えると大変便利です。
「脂質」の英語はfat
さて、最後の3大栄養素は「脂質」です。エネルギー産生のための大切な栄養素です。
油っこい、太った、分厚いなどの意味を持つfat（ファト）が「脂質」の英語になります。
脂質が摂れる食べ物リスト
- fatty meat 脂身の肉
- sausages ソーセージ
- butter バター
- egg yolks 黄卵
- olive oil オリーブオイル
- cheese チーズ
- ice cream アイスクリーム
- chocolates チョコレート
- biscuits ビスケット
Too much fat in your diet, especially saturated fats, can raise your cholesterol, which increases the risk of heart disease.
訳）食事中の脂質（脂肪）、特に飽和脂肪が多過ぎると、コレステロールが上昇し心臓病のリスクが高まります。
この例文でもdiet（食事）が使われています。そして、saturated fats（飽和脂肪）が増えると血液中のLDLコレステロールを増加させて循環器疾患のリスクを高めることになってしまいます。このことから、脂質が多い食品を中心としる食生活は避けるべきなんですね。
「栄養」や「栄養素」の英語表現を紹介
ここまで、3大栄養素を紹介しました。
- 糖質・炭水化物 carbohydrate
- タンパク質 protein
- 脂質 fat
その他にも、ビタミン（vitamin）やミネラル（mineral）などの栄養素があります。vitaminはイギリス英語ではヴィタミンでビタミンに近いですが、アメリカ英語ではヴァイタミンになり、かなり違います。
栄養（栄養素）の英語はnutrition
栄養や栄養素は「nutrition（ニュートリション）」の英語で表現します。栄養が使われた言葉を3つ、以下紹介しましょう。
- 栄養不足 undernutrition
- 栄養不良 malnutrition/poor nutrition
- 栄養過多 overnutrition
栄養が足りていないと言いたいときには”lack of nutrition”とすることもできます。
I’ve been taking nutrition supplements, like vitamin C, vitamin B and calcium for a year.
訳）私はビタミンC、ビタミンB、カルシウムといった栄養補助食品を1年間摂取しています。
I think my son has been having a lack of nutrition since he moved to university accommodation because he doesn’t cook often.
訳）息子はあまりお料理をしないので、大学の寮へ引っ越ししてから栄養が足りていないと思います。
「糖分」の英語表現を紹介
続けて、甘いものを一般的に指す「糖分」の英語をみていきましょう。
糖分はシンプルに砂糖の英語「sugar」で表すことができます。
糖分はsugar
sugarまたはsugar contentで表す糖分の例文を紹介しましょう。
Why is sugar not good for health?
訳）なぜ、糖分（砂糖）は健康に良くないのでしょうか？
Eating too much sugar means too many calories, which can lead to weight gain. Then you will be at risk of health problems like type 2 diabetes.
訳）糖分を摂り過ぎるとカロリー過剰になり、体重増加に繋がる可能性があります。そうなると、2型糖尿病など健康上のリスクになります。
世界全体で成人11人に1人が糖尿病らしく、糖分や砂糖に関して健康上でぜひ覚えておきたい単語が糖尿病の英語diabetes（ダイアビーティーズ）です。
「糖」の英語表現を紹介
さて、この記事の最後は「糖」を紹介しましょう。
糖質や糖分など、糖のつく言葉が色々でてきていますが、糖という場合は”多価アルコールの最初の酸化生成物”を指します。多価アルコールの最初の酸化生成物はアルデヒド基またはケトン基をひとつ持っています。
糖は語尾に-ose
ラクトース（乳糖）がlastoseになるように、○糖とするときには語尾に-oseをつけて表します。
生き物に大切な糖である「ブドウ糖」はglucose/glucose sugarですし、果物や蜂蜜に含まれている「果糖」はfructose/fruit sugarのように表現することになります。
Glucose syrup is a thick, clear syrup that controls the formation of sugar crystals.
訳）グルコースシロップは、砂糖の結晶の形成を抑制する濃厚で透明なシロップです。
All fruit contains some natural sugar, also known as fructose.
訳）果物はすべて自然の糖分を含んでおり、果糖とも呼ばれています。
まとめ
毎日食べる食べ物や飲み物には当然のことながら栄養素が含まれています。本記事では3大栄養素を基本にその英語表現や、それらの栄養素を摂るための食べ物のリストを英語で紹介しました。
栄養素に関しては情報が多くなります。まずはご自身が意識して摂っているものなど中心に語彙やフレーズを増やしていきましょう。
2006年からイギリス・南ロンドン在住。 イギリス人夫と剣道道場を運営し、おかみとして日々80人の多国籍メンバーと関わりながら、チャリティや日本文化を紹介をするグループのリーダーをしています。英語コミュニケーションでひろがる世界を日々実感。使える英語、伝わる英語、異文化とあわせて一緒に学んでいきましょう！