英語からカタカナ日本語になっている言葉は多く、求人や資格などで使われるアソシエイトもそのひとつでしょう。
皆さんは会話でアソシエイトを使うことがありますか?知っているけれど、今ひとつ意味がはっきり分からないという人もいるかもしれませんね。

この記事では、アソシエイトの持つ複数の意味や英語表現について取りあげましょう。

associateの意味

associateの意味

英語associateを日本語にしたものがアソシエイトです。
アソシエイトと比べるためにも、ここではassociateの持つ意味やその使い方について例文で紹介します。

associateの意味

英語associateには形容詞、動詞、名詞の意味があります。以下、それぞれをみていきましょう。

<形容詞>

  • 副◯◯、準◯◯、次席の

<動詞>

  • 付き合う
  • 交際する
  • 仲間に加わる
  • 結びつける、関連づける、結合させる
  • 連想する、思い出す
  • (人・組織を)仲間に加える、提携させる
  • 共同で事業を行なう、提携する

<名詞>

  • (気心の知れた)友人
  • (多くのときを過ごす)仲間
  • (仕事の)同僚
  • (学会や協会などの)準会員
  • 共同経営者、共同出資者

どうでしょう。日本語アソシエイトはどちらかと言えばビジネスに関する使われ方という印象がありますが、associateには個人的な関係、ビジネス上の関係の双方があることがわかります。

アマゾンアソシエイトと言えば、アマゾンの商品やサービスをブログなどで紹介、アクションがあった際に収益につながるプログラム。これもassociateの「関連づける・提携させる」の意味から納得するネーミングですね。

associateの使い方

それでは、associateの使い方を例文でみていきます。形容詞、動詞、名詞の順になります。

Aさん
Chris became an Associate Chairperson for the organisation.
訳)クリスは組織の副会長になりました。
Aさん
Be careful who you associate yourself with.
訳)誰と付き合うか、気をつけてね。
Aさん
We always associate mum’s cooking with Christmas.
訳)私たち、いつもお母さんの料理と言えばクリスマスを思い出すんだ。
Aさん
Our company must not take any risks, so research first and never associate with bad companies.
訳)我が社はいかなるリスクも負ってはいけない。そのためまず調べ、好ましくない企業とは決して提携しない。
Aさん
I met many associates at university.
訳)大学では多くの仲間に出会いました。
Aさん
She is an associate at the company.
訳)彼女は会社の同僚だよ。

associateとfriendの違い

多くの会話で友達について話すことがあります。では、associateとfriendの違いとは何なのでしょう?

friendは自分の考えや感情を共有できる人、associateの方はもう少しビジネスのニュアンスがあり、自分と比較するような対象の相手を指し、競争したり一緒に仕事をする人がassociateという捉え方をします。

アソシエイト社員の意味

アソシエイト社員とは、正社員よりも自由な働き方ができる社員を指します。例えば、希望する日数、時間帯のなかで就業できるため、一定の人にとっては便利な雇用形態です。しかし、正社員への道が難しくなったり、雇用条件が悪くなるというデメリットも考慮すべきでしょう。
契約社員は有期雇用、アソシエイト社員は無期雇用という違いがあります。

employee who has a flexible working

アソシエイト社員って英語で何というのだろうと考えたときにassociate employeeかな?と思った方はいませんか?海外でassociate employeeと言えば、雇用において下位の初心者レベルにある人を指し、そうなると違いますね。

アソシエイト社員の在り方を考えると”employee who has a flexible working”になります。

flexible workingでは、働く時間を減らす、開始と終了時間の変更、自宅または他の場所から働く、ジョブシェアとして他の人と仕事を共有するなどして働くことができます。「柔軟性のある」の意味を持つflexibleが使われた表現ですが、日本におけるアソシエイト社員も介護や療養が必要な場合などに使える制度として柔軟性ある働き方です。

Aさん
Employees who have flexible working can change when, where or how they work.
訳)柔軟な働き方をしている従業員は、いつ、どこで、どのように働くか変更できます。

アソシエイト役職

仲間や同僚という意味を持つアソシエイトですが、役職においても使われます。その際には形容詞の意味で紹介した「副◯◯」や「準◯◯」の形が多くなります。

アソシエイト役職は副◯◯・準◯◯

副ディレクター、副プロデューサー、または準会員などにassociateがどう使われるのか例文を紹介します。

Aさん
It has been 3 years since he became an Associate Director.
訳)彼が副ディレクターになって3年になります。

アソシエイト・ディレクターという肩書きは、ヨーロッパの銀行でよく見られるものですが、アメリカに拠点を置く銀行ではそれほど一般的ではなく、国によって表現の違いがあることも頭に入れておくべきでしょう。

Aさん
She is an Associate Professor at the University of Oxford.
訳)彼女はオックスフォード大学の准教授です。

この例文のように准教授もassociateで表すことができます。

アソシエイト職

アソシエイト職

アソシエイト職とは、日本企業では事務員や契約社員を指します。例えば、総合職であれば最前線での仕事に関わる一方、アソシエイト職は事務や会計などメインの業務をサポートする職というニュアンスだと考えると分かりやすいかもしれません。

アソシエイト職

就活をしているときに「アソシエイト」という言葉を見ることがあります。例えば、アソシエイトマネージャーといえばマネージャーよりも低い役職になります。ここで、思い浮かぶのがアシスタントでしょう。
以下、海外の企業でのアソシエイトについて例文を紹介します。

Aさん
An associate and assistant employees have similar job functions, but they may have different responsibilities.
訳)アソシエイトとアシスタントは同様の職務を担っているが、責任が異なることがあります。
Aさん
An associate can still work under a leadership position but is more likely to act as the head of a small team.
訳)アソシエイトは依然リーダーの地位のもとで働くことができますが、小規模チームのリーダーとして行動する可能性が高くなります。

海外でのassociate managerと言えば、レビュー、トレーニング、パフォーマンス管理など、管理と指揮が含まれる重要な職です。日本のアソシエイト職とは随分異なることが分かりましたね。

business associate

business associateというフレーズがあります。これはある人を指していますが、皆さんイメージできますか?

business associateとは?

business associateとは、business partnerです。ともに仕事をし、ビジネスの利益を共有する関係です。事業を行なう上で、資金、人脈、スキルなどお互いにとって足りない部分を補う目的があります。

business associateの職務内容

business associateの職務内容を4つ紹介しましょう。

1. Assist in the planning and execution of business strategies.
事業戦略の立案と実行の支援をする。

2. Coordinate and communicate effectively with internal teams.
社内チームとの調整と効果的なコミュニケーションをとる。

3. Prepare detailed reports and presentations for management.
経営陣向けの詳細な報告書やプレゼンの作成を行なう。

4. Build and maintain strong relationships with clients and stakeholders.
顧客や出資者との強い関係を築き、維持をする。

これらの職務を見ると、business associateはかなり重要なパートナーですね。

まとめ

アソシエイトを英語にするとassociateです。
日本語では主にビジネスで使われ色々な用語もありますが、associateにはそれ以上の意味があることが分かりました。
英語力を磨き、海外で働こうと考える場合には行こうとする国で役職などの仕組みがどのようになっているのか、どのように呼ばれているかをぜひ事前に調べることをおすすめします。