何かを成し遂げ成功することで得る栄光、それがgloryです。gloryは宗教的な意味で使われることも多い言葉ということを知っていますか?
この記事ではgloryの意味を解説し、関連する英語表現を例文とともに紹介します。意外なスラングも登場します。
グローリーの意味
グローリーは「栄光」「名誉」「讃美」といった意味で使われる日本語です。
グローリーの意味を解説
以下、グローリーが持つそれぞれの言葉の意味を解説しましょう。
「栄光」とは、輝かしいほまれ、大きな名誉、そして幸いを表す光のこと。
「名誉」とは、能力や行為についてすぐれた評価を得ていること。社会的に認められている、その個人または集団の人格的価値。有名であること、評判が高いこと。
「讃美」とは、ほめたたえること。
このように、グローリーには成功や勝利がキーワードになるキラキラしたイメージが多くあります。
引用:weblio辞書
栄光/ https://www.weblio.jp/content/栄光
名誉/ https://www.weblio.jp/content/名誉
讃美/ https://www.weblio.jp/content/讃美
gloryの意味
グローリーは英語gloryからきている言葉です。
gloryは名詞で「栄光・名誉・誇り」「称賛・讃美」の意味があり、日本語グローリーとほぼ同じです。違うと言えば「後光」という意味がある点でしょう。
後光は、キリスト教などの宗教絵画で、人物の栄光を表すためにその人全体を包むように描かれる金色の部分で聖人や神仏から発せらる光です。gloryにはこの意味が含まれ、冒頭で宗教的な表現に使われると述べた理由です。
複数形になるとgloriesになります。
また、gloryは「誇りとする」として動詞の使われ方もあります。こちらの過去形・過去分詞はgloriedです。
gloryのカタカナの発音ですが、イギリス英語ではグローリ、アメリカ英語ではグロリのように発しましょう。
語源ですが、栄光・名声の意味のラテン語gloriaがフランスに渡理、その後英語gloryになりました。
gloryの例文
普段使う機会の少ない単語がgloryではないでしょうか?まずは例文で使い方を紹介します。
最初は「栄光」を使った例文です。
She won the Judo competition and is in her glory now!
訳)彼女は柔道の大会で優勝し、今まさに栄光に輝いています!
多くの人が憧れるような栄光を獲得したことをin her gloryで表現しています。in one’s gloryのパターンをぜひ覚えましょう。
「栄光の瞬間」であれば”a moment of glory”、栄光がもはや過去のものである「過去の栄光」はpast gloryで表現します。
栄光としてのgloryを置き換えるとすると、honour(光栄・名誉・恩恵・敬意)になります。
もうひとつ、次は「称賛」の使い方を紹介します。
People at the hall gave him applause and glory for the award.
訳)会場の人々は彼に拍手を送り、受賞を称賛しました。
これこそ讃美の瞬間ですね。applause自体にも「称賛の拍手」という意味があります。
称賛としてのgloryを置き換えるとすると、praise(称賛・褒めること)になります。
関連する単語glorious
gloryに関連する単語にgloriousがあります。gloriousは形容詞で「名声を高める・名誉となる」や「美しい・壮麗な」などの意味を持ちます。glorious achievementで優れた功績などと使いますが、天気が素晴らしいときにも使えるため日常英語にもなります。goodやgreat以外に、gloriousを使えば良いお天気を表現できます。
The weather was glorious and we stayed in the park for a long time.
訳)天気が素晴らしかったので、私たち公園に長い時間いたのよ。
growlyの意味
gloryと似たアクセントにgrowlyという形容詞があります。growlyを辞書で調べると、以下の意味があることが分かります。
growlyで「しわがれた」
growlyはgrowlの関連用語です。
growlには、動物が敵にうなる、人が怒鳴る・ガミガミ言う、またお腹が空いてグーグー鳴るといった音に関する意味が多くあります。雷がゴロゴロと鳴るときにも使える動詞です。
growlyになると「しわがれた」、動物の「唸り声のような」の意味になります。うなり声ごえを出す人は、起こった犬が発する威嚇(いかく)音に似たような長く低い声をだします。
He started to sing in a growly voice.
訳)彼は、しわがれた声で歌い始めた。
gloryとgrowlyはスペリングも発音も似ていますが、意味はこれほど違うことを紹介しました。
引用:Cambridge Dictionary “growly”
morning gloryの意味
さて、ここからはgloryの使い方を展開していきます。
まずはmorning glory、どんな意味でしょう?
morning glory
morning gloryの意味は「アサガオ」です。
アサガオと言えば、夏の朝に花が開き、多くの家庭で育てることができる植物です。日本では、入谷の朝顔市など夏の風物詩としても欠かせないですね。
朝顔の原産地は中国南部〜ヒマラヤ、東南アジアですが、筆者の住むイギリスにもあるお花です。世界では1600種あると言われています。
この朝顔の英名がmorning gloryです。
日本の朝顔を特定して言いたい場合にはJapanese morning gloryにしましょう。
I used to grow Japanese Morning Glories every Summer.
訳)私は毎年夏になると、朝顔を育てていました。
It’s said that there are a 1,600 kinds of Morning Glories in the world.
訳)世界には1,600種類のアサガオがあると言われています。
どちらの例文も、複数形gloriesになっている点もご確認くださいね。
gloryの意味 – スラング
gloryには栄光・名誉・賛美など、そうそうたる輝かしい意味があることが分かりました。morning gloryは朝顔ですね。
このmorning gloryですが、gloryのスラングとしてまったく別の意味を持ちます。
morning gloryがスラングになると?
morning gloryが朝顔とまったく違う意味を持ちますが、これがネイティブにスラングとして使われています。
実は、男性にとって朝起きたときに起こる現象”erection”のことを指します。朝顔というよりも朝の栄光というニュアンスでしょうか?
ということで、morning gloryを会話で連呼しないほうがいいかもしれません。朝顔と言いたい場合は、the flower, morning glory/Japanese morning gloryにすれば間違いありません。
bound for gloryの意味
”bound for glory”は1976年製作のアメリカ映画のタイトルです。フォークの父と呼ばれ、ソングライターであるウディ・ガスリーの人生を描いた作品であり、日本語題は「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」です。
bound for glory
”bound for glory”というタイトルは、ウディ・ガスリー本人による伝記本が原作です。この映画は、第49回アカデミー賞の撮影賞と音楽賞を受賞しています。
ウディは様々な経験をした後に行き着いた地で、ラジオ局の仕事が持ちこまれます。そしてウディの歌が電波に乗って数多くの底辺にいる人々の心を捉え始め、彼の人気も次第に上がっていきます。ここで、本人の意思に合わない提案をされ、ウディはギターを背負い、再び放浪の旅に出るのです。彼にとってのgloryとは?を考えさせられますね。
bound for ◯◯
話が変わりますが、bound for gloryに使われている”bound for”は生活フレーズです。日本の電車アナウンスでも聞くことがあります。
This is the Yamanote Line train bound for Shinagawa.
訳)こちらは、品川行きの山手線電車です。
この例文のように、bound for ◯◯で「◯◯方面行き」です。
ロンドンではひとつの路線において、nourthbound(北行き)やsouthbound(南行き)といった表現で日本の登りくだりに近い表現をしています。
まとめ
英語gloryは「栄光・名誉・誇り」「称賛・讃美」「後光」といった意味を持つ表現です。本記事では朝顔やスラングについても紹介しました。
今何かに挑戦している人はgloryにつながっていくよう、さらに励んでいきましょう!
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