「これはあなたの手柄だよ」
「その選手による世界新記録達成の偉業に世界が沸いた」
誰からみても立派な手柄であったり、成し遂げられた見事な結果などを見たり聞いたりすると、心が躍りますね。
外国人ともこういう話題について話したいとき、どのような英語を使えばいいのでしょう?
この記事では、featについてその意味や正しい使い方を紹介します。音楽関連にも多く使われるこの表現をこの機会に学びましょう。
featの意味と使い方
さて、feat(カタカナ語の読み方はフィート)を覚えると、以下のような表現に使うことができます。
featの意味と語源
【偉業・功績・手柄・離れ業】
困難なこと、人々が驚くようなことを成し遂げたり達成したときにfeatが使用されます。冒頭で述べた、世界新記録達成などがその例です。
その語源ですが「行動・行為」の意味を持つラテン語factumです。factumが中英語(1150年~1500年頃の中世英語のこと)であるfaitになり、featに変化しました。
その人の行動によって能力や技術を発揮していく、そんなニュアンスを掴みましょう。
featの使い方
それでは、featをどう使うのか例文で具体的にみていきます。
訳)水泳競技で素晴らしい功績を納め、メダルを獲得した息子を誇りに思います。
功績とは手柄とも言え、社会や団体に貢献した業績を指します。例文に登場するachieveには、目的のものを獲得する、勝利や名声を勝ち取るなどの意味があります。本記事で取り上げているfeatと一緒に使えるようになることをおすすめします。
訳)英国でトップ1の大学となったこの偉業を祝福したいと思います。
素晴らしい大学がいくつもあるイギリスでトップの座を得るには、エントリー基準、リサーチ関連の質、施設の良さ、講師と学生数の比率、学生たちの満足度や卒業後の就職率など、多くのエリアで高得点を得る必要があります。
こうした上で最高位となるのは偉業と言えますが、そんなときにfeat(great feat)で表現します。
featのイディオムbe no mean feat
ここではひとつ、featが使われたイディオム(慣用句)be no mean featを紹介しましょう。
be no mean feat
英語フレーズbe no mean featで「至難の業である」または「見事である」の意味になります。
訳)1週間以内で仕事を終わらせるのは、並大抵のことではなかった。
例文引用:Cambridge Dictionary
フューチャリング
ところで、日本語で「フューチャリング」という言葉があります。実は、featに関連している表現ですが、少し使い方が英語と異なっています。
フューチャリングはfeaturing?
featuringとは、音楽関連で「客演の」や「ゲストの」の意味を持つ形容詞です。その他にも、映画において「主役の・主演の」という意味もあります。
このfeaturingですが、カタカナ語の発音はフィーチャリングのようにするため、フューチャリングと異なります。
フューチャリングを考えると、未来や将来のfutureを思い浮かべますが、futuringにすると多くの場合、分析・調査や予測のプロセスを通じて未来を構想し計画する意味合いになります。
では、次でfeaturing(フィーチャリング)について紹介をしましょう。
フィーチャリングの使い方
featuringには、音楽関連で「客演の」や「ゲストの」、映画において「主役の・主演の」という意味があることを上で述べました。featuringのカタカナ語発音はフィーチャリングです。
フィーチャリングとは?
フィーチャリングとは、特定の人物または事を際立たせることを意味します。音楽では客演、そして映画では主演です。そして、雑誌などで「◯◯の特集」という場合にも、このフィーチャリングが使用されます。
例えば、A featuring Bであれば、AにBがゲスト出演することになります。この場合、BはAよりも大物であるケースが一般的です。一方、withを使ったA with BのパターンではAとBは同等の立場であり、コラボという表現も当たります。
featuringのニュアンスが分かったところで、次では実際の使い方をみていきます。
featuringの使い方
ここでは、featuringをどう使うのか紹介しましょう。英語のドラマや演劇などに興味のある人は特に知っておきたい言葉がfeaturingです。
featuringの例文
featuringは他のアーティストが曲に、他の俳優が映画に参加するときに使われる表現です。例えば、名探偵コナンでは、歌手や俳優など声優を」本業としない有名人を特別出演として迎えることがあります。
訳)韓国のシンガーが参加する東京でのライブコンサートのチケットが完売しました。
feat.とは – 歌やアルバム編
featuringからきたフィーチャリングの次は、featuringの省略形である”feat.”について紹介しましょう。
feat. XX
feat.は音楽シーンでよく見る表現で、featuringを省略した形です。後ろに名前を持ってくることで、ゲスト出演するアーティストを表現します。ゲストはボーカリストだけでなく、ギタリスト、ダンサーといった人たちも含まれます。feat.のように、最後にピリオドをつけるようしましょう。
例えば、2007年に登場したバーチャルシンガーの初音ミク、feat. 初音ミクとしてミュージックビデオがあったりします。以下、紹介しましょう。
かのポケモンに初音ミクが参加するもので、ポケモン feat. 初音ミクとされています。初音ミクはゲストボーカルとして参加しているんですね。
feat.はこのように使われますから、今後お気に入りのアーティスト情報に触れるときにチェックしてみてください。
prod.はプロデュース
プロデュースとは、映画・テレビ番組・演劇や音楽など、作品またはイベントを企画・制作するクリエイティブな作業を指します。プロデューサーとはその作業の責任者という役職です。テレビプロデューサーなどとよく聞きますね。
produceとprod.
まず、produceには映画や演劇などを「製作する」に加え、新しいものを作り出す、生み出すという意味があることを押さえましょう。
さて、prod.はproduceではなく、producer(プロデューサー・製作者・演出家)の略になります。
例えば、音楽関連で”XXX feat. XX (prod. Dr. Dre)”とあれば、この曲にプロデューサーであるドクター・ドレー氏が関わっていることを表します。
こういった略語も知っていると、音楽関連の英語への理解が進みますね。
feat.の意味 – ヒップホップ
音楽ネタが続きますが、最後はヒップホップにおけるfeat.の意味をみていきましょう。
ヒップホップでfeat.とは?
ここまで紹介したとおり、feat. XXではXXがゲスト出演した形になります。これは、HIPHOPの世界でも同様です。
ここで、ひとつ超有名はヒップホップ”Still D.R.E”を紹介しましょう。12年前の曲ではありますがなんと11Mイイね!を獲得していますので、知っている人もいるかもしれませんね。
この曲には、Dr. Dre – Still D.R.E ft. Snoop Doggというキャプションがついています。
Dr. Dre(ミュージシャン)
Still D.R.E(曲タイトル)
ft. Snoop Dogg(ゲスト)
Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)をゲストで迎えることで、Dr. Dreの作品がさらにインパクトのあるものになるということです。結果、この動画は10億回再生記念!となっています。
まとめ
featには【偉業・功績・手柄・離れ業】の意味があります。また、音楽業界でもよく使われる表現であることも分かりました。今後は、好きなアーティストのクレジットを今までよりもよく見てみてくださいね!
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