子供が英会話を始めても家庭で会話練習に付き合うのは難しいと感じる保護者もいらっしゃいますよね。そのような場合は英語遊びをしてみるのはいかがでしょうか。遊びを通してなら子供も大人も楽しみながら英語に触れることができます。

本記事では取り組みやすい遊びを3つ紹介します。大人にとっても英語の脳トレになりますよ。

遊ぶ中で英会話に必要なスキルを身に付けよう

遊ぶ中で英会話に必要なスキルを身に付けよう

遊びを通して英語を学ぶことには、学習とは違ったメリットがあります。

一人で教材に取り組むよりも単語を覚えることができる

クイズやパズルといった遊びの中で学んだことは記憶に残りやすくなります。楽しい記憶や印象に残った出来事と一緒に記憶されるからです。

一人で机に向かって勉強していても学校の授業の延長であるだけで動機は高くありません。特に、小学校では2020年から英語が必修化されました。勉強として英語に取り組む時期が早くなった分、勉強ではなく楽しく英語に触れる時間も必要でしょう。

楽しいと思えることで学習意欲を高めていくことができます。

語彙が増える

英会話では単語を知っているかどうかが重要です。文法を間違っていたり知らなかったりしても、単語を言うことができれば伝えたいことの意味を相手がくみ取ってくれるからです。

遊びながらだと身振り手振りを使ったり、声に出したり、頭の中でイメージを具体化したりしながら単語を覚えていくことができるので、単語の定着が早くなるでしょう。

親子間のコミュニケーションが促進される

親子で英語遊びをすると、遊んでいる時間分だけ親子のコミュニケーションの時間が増えます。

英会話とはコミュニケーションです。

コミュニケーションは一人では成立しません。自分が発信したことに対して相手が反応を返すことで成立します。ネイティブのような英会話とは異なりますが、英語を使ったやり取りという経験を積むことができます。

子供と英語遊びをしよう【おすすめの遊び3選】

子供と英語遊びをしよう【おすすめの遊び3選】

子供と英語で遊ぶ時に取り組みやすい遊びを紹介します。大人が取り組んでも頭をフル回転で使うものもあるので、ちょっとした脳トレになるでしょう。

早口言葉

英語では早口言葉のことをTongue Twisterと言います。twisterはより糸のようにねじれた状態の意味で、急いで発音しようとして舌がもつれてしまう様子を表現しています。

他にもtwisterを使った言葉にbrain twisterがあります。brain twisterはパズル・クイズなどの頭の体操、難問といった意味です。

早口言葉では、英語の発音を練習したり、英語独特のリズムに慣れたりすることができます。また、同じ音から始まる単語がたくさん出てくるので、同じアルファベットから始まる単語や発音が似ている単語をまとめて覚えることもできます。

言い終わるまでのタイムや、ひっかからずに何回繰り返して言えるかを競って遊ぶと非常に盛り上がります。

英語の早口言葉は文章が短くて簡単なものから難しいものまでさまざまな種類があります。ここでは英語圏では知らない人はいない有名な早口言葉を紹介します。

Peter Piper picked a peck of pickled pepper;
A peck of pickled pepper Peter Piper picked;
If Peter Piper picked a peck of pickled pepper,
Where’s the peck of pickled pepper Peter Piper picked?

笛吹きピーターが唐辛子のピクルスをつまみ食いする内容です。

pの破裂音を練習するためにpの付く単語が並んでいるだけで、文章に深い意味はありません。この早口言葉は、イギリスの演劇界でも俳優が舞台に上がる前に唱えて口を動かしやすくするなど、難易度が高いものです。子供と一緒に言ってみて難しそうであれば、文章すべてを言うのではなく最初の文だけ練習してみるのもよいでしょう。

なぞなぞ

英語のなぞなぞは、日本語のなぞなぞと同じやり方です。英語で質問された内容を読んだり聞いたりして英語で答えます。

長い文章を読んだり聞いたりするのは難易度が高いかもしれません。そういった時はヒントとしてスペルの最初の一文字を与えたり、答えのシルエットのイラストを添えたりすると答えやすくなります。英語ジェスチャーなどの身振り手振りで取り入れてヒントにするのもよいでしょう。

出題例を見てみましょう。

This animal climbs a tree, has long tail and brown far. What is it?

なぞなぞの文章が長いと感じる場合は、スリー・ヒント・クイズ(Three Hint Quiz)にするとよいでしょう。

スリー・ヒント・クイズの出題例を見てみましょう。

Hint 1: I have a long tail.
Hint 2: I am brown.
Hint 3: I can climb a tree.

どちらのクイズも答えはサル(monkey)です。

スリー・ヒント・クイズではヒントは短い文章となっていて答えを考えやすいので、幼児にもおすすめです。英語圏でよく遊ばれている“Who am I?”と呼ばれているクイズも、答えとなるものの特徴を相手に教えてもらって回答するという点では同様です。

ヒントが3つのスリー・ヒント・クイズに対してWho am I?はヒントの数に制限はありません。ヒントを3つ出しても正解が出なければ、どんどんヒントを増やしていって何個目のヒントで正解できたかを競っても面白いでしょう。

ワードサーチ

ワードサーチ(Word Search)とは、言葉の通り「単語を探す」遊びです。マスにランダムに並んだアルファベットを縦・横・斜めにつないで英単語を見つけます。アルファベットを自ら書く必要はなく、丸で囲っていくだけなので取り組みやすいパズルです。

英単語のスペルを知っていると簡単ですが、知らなくても丸で囲みながらスペルを覚えていくことができるので問題ありません。英語学習を始めた小学学生や中学生の語彙力の向上にも役に立ち、大人も脳トレのように楽しむことができます。スペルがわからない年齢の場合は、マス目が少ないものから取り組むとよいでしょう。マス目の多いプリントを参考にして、自作することが可能です。また、ヒントとして隠れているスペルのイラストや日本語訳を欄外に書いておくなど、難易度の調整がしやすいパズルです。

まとめ

本記事では英会話に必要な語彙力を身に付けるために活用できる英語の遊びについて紹介しました。早口言葉やクイズ、パズルなら子供の年齢や英語レベルに合わせて難易度も調整でき、家庭でも取り組みやすいでしょう。一緒に遊ぶ大人にとっても脳トレにもなり効果があります。楽しみながら英語学習を続けていきましょう。