「シンクロ」という言葉を聞いたことがある方は多いはず。でも、英語での使い方やその意味についてはどうですか?
この記事では、「シンクロ」の語源となった英語やその意味、使い方、関連するフレーズを詳しく解説します。実際の会話で活用できるように、わかりやすい例文も多数紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
「シンクロ」って英語で何て言う?どういう意味?
「シンクロ」と聞くと日本人が思い浮かべるのは「シンクロナイズドスイミング」でしょう。今では「アーティスティックスイミング」とその名称を変更しましたが、「シンクロナイズドスイミング」は、音楽や他の泳者に合わせて演技を行い、芸術性や表現力、技の難易度などを競い合う競技です。
「シンクロ」は「シンクロナイズ」の略語です。英語では”synchronize”で、「同時に行う」や「調和させる」という意味があります。
ちなみに「シンクロナイズドスイミング」の名称が変更されたのは、「同調性」だけでなく、「芸術性」もより強調されるべきという意見があったからだとか。
”synchronize”は、日常会話でもビジネスシーンでもよく使われる単語です。少し長いので”sync”と略されることがあります。”sync”は動詞”synchronize”だけでなく、名詞の”synchronization(同期、一致)”や”synchronism(同時性、同時発生)”を意味する場合もあります。「sɪŋk(シンク)」と発音します。
synchronizeの語源を確認しよう
“synchronize”の語源は、ギリシャ語の「syn-(共に)」と「chronos(時間)」から来ています。この2つの語根が組み合わさり、「時間を共にする」「同時にする」という意味を持つようになりました。
「syn-(共に)」を持つ単語は他に次のようなものがあります。
- synthesis(合成):「syn-(共に)」と「thesis(置く、配置する)」
⇒異なる要素を一緒に組み合わせて新しいものを作る - synonym(同義語):「syn-(共に)」と「onymaまたはonoma(名前)」
⇒異なる言葉が同じ意味を持つこと - syndrome(症候群):「syn-(共に)」と「dromos(走る、進む)」
⇒異なる症状が「共に進行」し、特定の病気や状態を形成すること
“synchronize”の使い方
“synchronize”はおもに3つのシチュエーションで使われます。それぞれの意味を実際の英語の例文を使って確認しましょう。
時間やスケジュールを合わせる場合
スケジュールや時間を合わせる場面で使われることがあります。
ミーティングのためにスケジュールを合わせましょう。
プロジェクトで一緒に働けるように、あなたのスケジュールを私に合わせてください。
デジタルデバイスの同期
テクノロジーの分野では、デバイスやシステムを同期させる際によく使われる言葉です。
写真をバックアップするために、携帯をコンピュータと同期させる必要があります。
スマートウォッチはアプリと自動的に同期して、フィットネスデータを追跡します。
動きや考え方を揃える場合
グループやチームで動きを合わせる際にも使われます。チームワークやパフォーマンスの一環としてよく出てくる表現です。
試合に勝つために、戦略を一致させる必要があります。
ダンサーたちはパフォーマンスのために動きを揃えるために一生懸命練習しました。
syncを使ったフレーズを確認しよう
“synchronize”や”synchronization”や”synchronism”の略語である“sync”を使った英語のフレーズを確認しましょう。日常会話やビジネスの場で使えるので、覚えておくと便利ですよ。
in sync (with)
意味: ~と同調して、~と一致して
私たちのマーケティング戦略は、現在のトレンドと一致している必要があります。
円滑な運営を確保するために、すべての部門が互いに連携していることが重要です。
out of sync (with)
意味: ~とずれて、~と合っていない
私たちのスケジュールは合っていないので、ミーティングの計画が難しい。
新しいソフトウェアが現在のシステムと同期していないため、遅延が発生しています。
stay in sync
意味: 同調し続ける、タイミングを合わせ続ける
コラボレーションを確実に成功させるために、パートナーと連携し続ける必要があります。
時差があるにもかかわらず、連携を保つため、チームは懸命に働きました。
get in sync (with)
意味: ~と同期する、~と一致する
効果的に一緒に働けるように、スケジュールを合わせましょう。
The musicians practiced hard to get in sync for the concert.
コンサートに向けて、音楽家たちは動きを合わせるために練習しました。
まとめ
日本語でもよく耳にする「シンクロ」にはさまざまな意味がありますね。
「synchronize(同期する)」は、スケジュールやデバイス、動きや考え方を合わせる場面で使える便利な表現です。その語源からも、「共に時間を揃える」という意味が込められており、日常生活やビジネス、技術分野で幅広く使われています。
ぜひ、日常会話にも取り入れてみてくださいね。
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