今回は、referral(リファラル)の意味や使い方を学びましょう。

英語圏で働いたことがあれば、耳にしたことがある単語かもしれません。

ビジネスシーンでも頻出の単語なので、使用例とともに覚えていってくださいね!

referral(リファラル)の意味・使い方

referral(リファラル)の意味・使い方

まずはreferralの基本的な意味と使い方を紹介します。

referralの基本的な意味

referral(リファラル) は、「紹介」「推薦」「紹介された人」という意味を持つ名詞です。

誰かを他の人や機関に紹介・推薦することを指します。

referralの使い方

referralの使い方を確認するために、いくつか例文を挙げていきます。

Aさん

She received a referral from her doctor to see a specialist.
彼女は医師から専門医を受診するための紹介を受けた。

Aさん

I got this job thanks to a referral from a former colleague.
元同僚の推薦のおかげで、この仕事を得ることができた。

Aさん

The referral was an excellent candidate for the marketing position.
紹介された人はマーケティングのポジションに最適な候補者だった。

リファラル採用とは?

人材採用の分野で「リファラル(referral)採用」という言葉を耳にすることがあります。

これはどういう意味なのでしょうか?

定義

リファラル採用とは、自社の社員が知人・友人・元同僚などを会社に紹介し、採用につなげる方法のことです。

この手法は、アメリカのIT企業、特にGoogleやFacebookなどで積極的に導入され、採用活動の主流となりました。

近年は日本でも注目が高まっている採用方法です。

リファラル採用のメリット

リファラル採用の主なメリットはこちらです。

  • 人材のミスマッチが起こりにくい
  • 採用コストが低い
  • 事前に会社のリアルな情報を聞いて入社するため、早期離職が少ない
  • 紹介者にインセンティブ(報酬)がある場合も

リファラル採用のデメリット・注意点

リファラル採用のデメリットや注意点はこちらです。

  • 似たタイプの人が集まりやすく、新しい価値観が入りにくい
  • 採用後に問題が発生すると、紹介者・被紹介者・会社の関係に影響が出る可能性
  • そもそも優秀な知人がいなければ、制度を活用しづらい

ビジネスシーンでよく使われるreferralの意味

referralは、ビジネスシーンでもよく使われる英単語です。

用法を詳しくチェックしていきましょう!

採用

先に紹介したように、人材採用の現場では「リファラル採用」という言葉が使われることがあります。

社員が知人・友人を会社に推薦し、採用につなげることを指します。

例文はこちらです。

Aさん

We encourage referral hiring to find the best talent.
(私たちは優秀な人材を見つけるためにリファラル採用を推奨している。)

マーケティング

マーケティング用語として「リファラルマーケティング」というものがあります。

これは、既存顧客が友人や知人を紹介し、新規顧客を獲得するマーケティング手法を指します。

例文はこちらです。

Aさん

Referral marketing helps businesses gain customers through word-of-mouth.
(リファラルマーケティングは口コミを活用して顧客を獲得するのに役立つ。)

営業

営業用語として、既存顧客やパートナーから新しい顧客を紹介してもらう際に”referral”を使うことがあります。

例文はこちらです。

Aさん

Sales teams rely on referrals to build strong client relationships.
(営業チームは強固な顧客関係を築くためにリファラルを活用する。)

referral letterの意味は?

referral letterの意味は?

referral letter(リファラルレター) とは、特定の人物を専門家・企業・機関に紹介する際に書かれる正式な文書・手紙です。

主に 医療・採用・ビジネス の分野で使用されます。

医療分野のreferral letter(紹介状)

医師が患者を専門医や別の医療機関に紹介する際に発行します。

例えば、かかりつけ医が患者を心臓専門医に紹介する場合、患者の症状や診療履歴を記載した紹介状が必要になります。

採用・就職のreferral letter(推薦状)

求職者のスキルや業績を前職の上司や同僚が推薦する文書です。

企業は求職者の信頼性を確認するために要求することがあります。

営業・ビジネスのreferral letter(紹介状)

企業が新しい取引先やビジネスパートナーを紹介する際に用います。

信頼性のある紹介状は、交渉や契約の成功につながることがあります。

referral systemの意味は?

referral system(リファラルシステム)とは、特定の人やサービスを紹介する仕組みや制度のことを指します。

主に医療、採用(リファラル採用)、マーケティングの分野で使われます。

医療分野のreferral system(紹介制度)

患者を適切な専門医や医療機関に紹介する仕組みのこと。

例えば、一般医が専門医に患者を紹介するプロセスがこれにあたります。

Aさん

Many countries use a referral system to manage access to specialist care.
(多くの国で専門医へのアクセスを管理するために紹介制度を採用している。)

採用のreferral system(リファラル採用)

すでに紹介した、企業が社員や関係者からの紹介を通じて求職者を採用する制度を「リファラル採用」と呼びます。これもreferral systemのひとつです。

知人の推薦により、信頼性の高い人材を確保できるメリットがあります。

Aさん

Our company has a referral system that rewards employees for recommending candidates.
(私たちの会社では、候補者を推薦した社員に報酬を与えるリファラル制度がある。)

マーケティングのreferral system(紹介プログラム)

マーケティング分野では、顧客が知人を紹介すると報酬や割引を受け取れる仕組みがあります。

企業の新規顧客獲得手法の一つです。

Aさん

Many online businesses implement a referral system to attract new customers.
(多くのオンラインビジネスが新規顧客を獲得するために紹介制度を導入している。)

referral bonusの意味は?

referral bonus(リファラルボーナス)とは、企業が社員や既存の顧客に対して、新しい従業員や顧客を紹介した際に支払う「報酬」のことを指します。

主に採用とマーケティングの分野で活用されている用語です。

採用分野のreferral bonus(リファラル採用報酬)

企業が社員に対し、知人や友人を紹介してもらい、紹介された人が採用された場合に支払う報酬。

信頼性の高い候補者を獲得しやすく、採用コストの削減にもつながります。

報酬は現金やギフトカード、特別休暇などさまざまな形で提供されます。

マーケティング分野のreferral bonus(紹介プログラム報酬)

企業が既存の顧客に対し、新規顧客を紹介してもらうことで支払う報酬です。

例えば、オンラインサービスやサブスクリプション企業が、紹介した側とされた側の両方に割引やポイントを提供するケースがあります。

口コミによる信頼性の高いマーケティング手法として活用されています。

まとめ

今回は、英単語referralの意味や、referralを使ったさまざまなビジネス用語を紹介しました。

キーポイントをおさらいしましょう。

  • 「紹介」「推薦」「紹介された人」という意味を持つ名詞
  • リファラル採用:自社の社員が知人・友人・元同僚などを会社に紹介し、採用につなげる方法
  • referral letter:特定の人物を専門家・企業・機関に紹介する際に書かれる正式な文書
  • referral system:特定の人やサービスを紹介する仕組みや制度
  • referral bonus:企業が社員や既存の顧客に対して、新しい従業員や顧客を紹介した際に支払う「報酬」

紹介・推薦という文脈で、幅広く使うことができる単語です。

ぜひ今日から使ってみてくださいね!

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