“with”は学校英語の中でも最初の方に習う基本的な表現です。

なので、日本人の私たちにも馴染みが深い英語表現だと言えるでしょう。

学校英語で習うwithの基礎的な意味として、「〜と一緒に」や「〜と共に」と習います。

しかし実際の英文では、withは「〜と一緒に」や「〜と共に」の他にも、色んな意味で使われることも多いです。

この記事では、英語を話す外国人が実際に使うwithの色んな意味と使い方について、代表的なものを例文付きで紹介します。

withの代表的な意味と使い方

withの代表的な意味と使い方

withには代表的な意味や使い方がいくつかあります。

代表的なwith意味と使い方は以下のとおりです。

一緒に

withの代表的な意味と使い方として「一緒に」が挙げられます。

「一緒に」の意味で使われるwithは学校英語で基礎として習うので、withと聞いたら「一緒に」を思い浮かべる方が多いでしょう。

「今日は友だちと一緒に学校へ行った」や「大規模な作業だったので、他のチームと一緒に作業した」といった感じですね。

【例文】

  • I cooked dinner with my sister last night.
    昨夜、妹と一緒に夕食を作りました。
  • We studied with our classmates in the library.
    私たちは図書館でクラスメートと一緒に勉強しました。
  • They sang songs with their choir at the concert.
    彼らはコンサートで合唱団と一緒に歌を歌いました。

持っている・所持している

withの使い方として「持っている」や「所持している」の意味でも使われます。

「彼はリュックを持って部屋に入ってきた」といった感じですね。

持っている人が主語になって、withを使って「持っているもの」を表現する場合が多いです。

【例文】

  • She attended the meeting with her laptop.
    彼女はノートパソコンを持って会議に出席しました。
  • He arrived at the party with a bottle of wine.
    彼はワインを一本持ってパーティーに到着しました。
  • The dog came back with a stick in its mouth.
    犬は棒をくわえて戻ってきました。

手段・道具

「手段」や「道具」の意味でwithを使う場合もあります。

工具を使って車を修理した」とか「クレジットカードで支払いを済ませた」といった感じですね。

何か行動をしたり目的を果たしたりするときに、「何を(道具として)使って」や「どんな手段で」などを表現するときにwithを使うイメージです。

【例文】

  • He opened the can with a can opener.
    彼は缶切りを使って缶を開けました。
  • He fixed the car with his tools in the garage.
    彼はガレージで、工具を使って車を修理しました。
  • She paid for her coffee with a credit card.
    彼女はクレジットカードでコーヒーを支払いました。

関係

「関係」を意味してwithを使う場合もあります。

「〜に関して」の意味でwithを使うイメージですね。

例文を見てみましょう。

【例文】

  • They are satisfied with the service at the restaurant.
    彼らはレストランのサービスに満足しています。
  • She is disappointed with the weather today.
    彼女は今日の天気にがっかりしています。
  • He is impressed with her performance at work.
    彼は彼女の仕事ぶりに感心しています。

例えば”They are satisfied”(彼らは満足している)と”the service”(サービス)をwithが結びつけることで、「サービスに関して彼らは満足している」を表現しているのがわかりますね。

他の例文も、”She is disappointed”(彼女はガッカリしている)と”the weather”(天気)をwithが結びつけて「彼女は天気に関してガッカリしている」を

”He is impressed”(彼は感心している)と”her performance”(彼女の仕事ぶり)をwithが結びつけて「彼は彼女の仕事ぶりに関して感心している」を表現しているわけですね。

理由・原因

「理由」や「原因」を意味してwithが使われる場合もあります。

「〜のせいで」や「〜のために」、「〜のおかげで」や「〜によって」の意味でwithが使われるイメージですね。

例文を見てみましょう。

【例文】

  • They were angry with the delay of the flight.
    彼らは飛行機が遅れたせいで怒っていました。
  • He was shaking with excitement before the concert.
    彼はコンサートの前に興奮で震えていました。
  • She was delighted with the surprise party.
    彼女はサプライズパーティーを喜んでいました。

例文を見ると、「飛行機の遅れが原因で」「コンサート前の興奮を理由に」「サプライズパーティーのおかげで」という、理由や原因をwith以下が説明しているのがわかりますね。

〜しながら(付帯状況)

「〜しながら」を意味してwithが使われることもあります。

「鼻歌を歌いながら歩いていた」とか「満面の笑みを浮かべながら快く迎え入れてくれた」といった感じで、何かの動作と同時進行で行う時や、何かの動作を伴って別の動作もするときに「〜しながら」の意味で使います。

例文を見てみましょう。

【例文】

  • She entered the room with a cheerful smile.
    彼女は明るい笑顔を浮かべながら部屋に入りました。
  • He finished the presentation with a confident tone.
    彼は自信に満ちた口調でプレゼンテーションを終えました。
  • He handed her the present with a bow.
    彼はお辞儀をしながら彼女にプレゼントを渡しました。

例文を見ると、「明るい笑顔をする」ことと「部屋に入ること」が同時進行で行われていたり

「自信に満ちた口調」に伴って「プレゼンテーションを終える」という動作

「お辞儀」という行動を伴って「プレゼントを渡す」という行動が行われていることがわかりますね。

こうした「何かを同時進行する様子」や「何かの動作を伴って、別の動作をする」ことを表す時は、文法用語では「付帯状況」と呼ばれます。

まとめ

まとめ

この記事では、英語を話す外国人が使うwithの色んな意味と使い方について、以下の点からお伝えしました。

  • withの代表的な意味として、学校でも習う「〜と一緒に」や「〜と共に」が挙げられる
  • withは「〜を持って」の意味になる、「所有」の意味でも使われる
  • 「〜を使って」や「〜という手段で」のように、「道具」や「手段」の意味でwithを使う場合もある
  • 「〜に関して」の意味で、「関連」の意味でwithを使う場合もある
  • 「原因」や「理由」を意味して、「〜のせいで」「〜のために」「〜のおかげで」をwithが意味する使い方もある
  • 「〜しながら」という意味になって、何かの動作に伴う「付帯状況」をwithが表現することもある

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。

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