アメリカのリバティ島に悠然とそびえ立つ自由の女神像と言えば、「自由と民主主義の象徴」として知られていますが、世界遺産にも登録されています。
この記事では、自由の女神像を英語で何というか、英語でどう説明するか、その歴史や背景、日本との繋がりなども解説します。自由の女神像について今まで知らなかった情報も出てくるかもしれませんので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
自由の女神像を英語でどう説明する?
さっそく本題に入りましょう。自由の女神像は英語で “Statue of Liberty”といいます。自由の女神像は「自由と民主主義の象徴」とされていますが、それはなぜでしょうか。
自由の女神像は、右手にたいまつを持ち、左手に「独立宣言書」を抱えています。その足元には引きちぎられた鎖と足かせがあり、弾圧、抑圧からの解放と人類は皆平等で自由であることを表しています。まさに「自由と民主主義の象徴」だと呼ぶにふさわしい像ですね。
自由の女神像について英語で説明したいときは、次のように説明することができます。
訳) 自由の女神像は、自由と民主主義の象徴です。
訳) 自由の女神像は、右手にたいまつを持ち、左手に「独立宣言書」を抱えています。
- Torch たいまつ
- Declaration of Independence 「独立宣言書」
訳) 自由の女神の冠の7 つの突起は、世界の 7 つの海と 7 つの大陸を表しています。
- prongs 突起
- crown 冠
- continents 大陸
訳) 彼女の足元には引きちぎられた鎖と足かせがあって、それらはすべての弾圧、抑圧からの解放と、人類は皆平等で自由であることを表しています。
- torn chains 引きちぎられた鎖
- shackles 足かせ
- oppression 弾圧
- repression 抑圧
自由の女神像の歴史と背景
自由の女神像はどこで制作?
自由の女神像は、アメリカの「自由と民主主義の象徴」だから、アメリカで制作されたものなのだろうと思われがちですが、実はフランスで制作されました。
自由の女神像は、1876年のアメリカの独立 100 周年を記念してアメリカとフランスの友好を祝うため、フランス人彫刻家バルトルディ(F. A. Bartholdi)が制作し始め、完成後フランスからアメリカに贈られました。
1878年のパリ万博で自由の女神像の頭部が展示され、その後、自由の女神像は1884年にフランスで完成し、1885年には350のパーツに分けられアメリカへ船で運搬されました。そして翌1886年4月末に台座が完成すると、4ヶ月かけて台座の上に組み立てられました。自由の女神像の制作から、運搬、設置までに約10年もかかっているのですね。
自由の女神像は、アメリカとフランスの友好の象徴であるとも言えますね。
参考:国立国会図書館:第1部 1900年までに開催された博覧会 > 自由の女神
訳) 自由の女神像は、アメリカとフランスの友好の象徴でもあります。
自由の女神像が果たした役割
自由の女神像は、「自由と民主主義の象徴」や「アメリカのフランスの友好の象徴」ですが、長年、単なる象徴としてニューヨーク州のリバティ島にそびえ立ってきたのでしょうか。
実はそうではありません。かつては自由の女神像は灯台としての役割を担っていました。そのトーチの部分が長い航海の旅から帰ってくる船と船員を導いていたのです。
訳) 自由の女神像は、かつては長い航海の旅から帰ってくる船と船員を導いて、灯台としての役割を果たしていました。
世界遺産にも登録されている自由の女神像
自由の女神像は世界遺産にも登録されています。世界遺産には、自然遺産と文化遺産の区分がありますが、自由の女神像は、世界文化遺産として登録されています。
自由の女神像のロビーには、ユネスコ世界遺産のプレートが展示されています。自由の女神像を訪れる機会があれば、世界遺産のプレートを探してみてください。
参考:National Park Service : UNESCO World Heritage Designation
訳) 自由の女神像は世界文化遺産として登録されています。
日本の自由の女神像
日本にも自由の女神像があることをご存知でしょうか。お台場海浜公園には自由の女神像があり、これは1998-1999年「日本におけるフランス年」を記念したブロンズのレプリカ像です。
台座からの高さ約11m、重量約9tのブロンズ像は、フランスから作成が認められ、パリの自由の女神像から型を取って現地のクーベルタン鋳造所で製造されました。台場の自由の女神像はニューヨークの自由の女神像に比べると小ぶりですが、レインボーブリッジと共に写真に収めると、素敵な写真が撮れます。
参考:東京港埠頭株式会社
まとめ
「自由の女神像を英語でどう説明する?」というテーマで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
自由の女神像を英語で何というかを知っている人は多いですが、それが何の象徴で、どういった歴史があるのかについて英語で説明できる人は少ないのではないでしょうか。
現代は「民主主義の危機」とも言われていますが、そんな時代だからこそ、「自由と民主主義の象徴」と呼ばれる自由の女神について考え、英語でも説明できるようになりたいですね。
この記事が皆さんの英語の表現力アップに少しでも役立てば幸いです。