アメリカに住んでいると、家庭やカフェで頻繁に目にする「バナナブレッド」。このバナナブレッドは家庭で作られる定番スイーツの一つです。バナナが熟しすぎたときの使い道としても最適で、朝ごはんやおやつとして食べることができます。今回は、そんなバナナブレドがどうアメリカで食べられているか、レシピやアレンジ方法などを紹介していきます。
「バナナブレッド」はどんなスイーツ?
バナナブレッドは、熟したバナナを使って作る「甘いパウンドケーキのような焼き菓子」です。名前に「ブレッド(パン)」って入っていますが、実際はケーキに近い食感と味わいです。
特徴としては、熟したバナナが生地に水分と甘さを加えていることから、しっとりした食感です。また、バナナの自然な甘みだけでかなり甘いので、使用する砂糖が少なく、子供のおやつやヘルシー志向な方にも最適です。アレンジとしては、中にくるみやチョコチップ、レーズンなどを入れることも多く、さらにアイスクリームや生クリームを添えて食べる人もいます。形としては、通常はパウンド型で焼き、スライスして食べます。表面はちょっとカリッとしてて、中はしっとりしていて、朝ごはんだけでなくおやつにもおすすめです。
バナナは熟す程甘くなるため、「バナナが黒くなってきたけど捨てるのはもったいない…」という場合に便利なレシピです。
「バナナブレッド」はどんな時に食べられる?
バナナブレッドはアメリカでは日常的なおやつや朝食代わりとして、とてもカジュアルに食べられています。特別なイベントというより、家庭でよく作られて、気軽に食べられる存在です。朝ごはんからコーヒーブレークのおやつ、子供のおやつなどで食べらえれます。もちろん夕飯後のデザートにもOKです。スターバックスをはじめさまざまなカフェでも販売されており、ちょっとお腹が空いたときの捕食にも便利です。
また、家族や友人の集まり、学校のイベント、教会のミーティングなんかで「手作り持ち寄りスイーツ」としても人気です。アメリカでは「ホームメイドの焼き菓子=愛情のこもったギフト」という文化があります。そのため、バナナブレッドはアメリカでは特別な日というより、日常の中に溶け込んだ存在として親しまれています。どこか懐かしくて、誰にでも喜ばれるような安心の味で、例えていうなら日本でいうおにぎりのような位置づけです。
ちなみに、バナナブレッドは作った翌日や冷蔵庫で少し落ち着かせた後のほうが味がなじんでおいしいともいわれています。以下、バナナブレッドのレシピを紹介いたします。
「バナナブレッド」のレシピ。家にある物で簡単にできる!
ここでは、バナナブレッドのシンプルなレシピを紹介していきます。家にある材料で簡単にできるので、参考にしてみてください。
基本のバナナブレッド レシピ(パウンド型1本分)
材料:
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熟したバナナ(大きめ)…2〜3本(約250g)
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砂糖…80〜100g(お好みで調整OK)
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卵…1個
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溶かしバターまたはサラダ油…50g
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薄力粉(または中力粉)…150g
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ベーキングソーダ(重曹)…小さじ1(※なければベーキングパウダー小さじ1.5でも代用可)
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塩…ひとつまみ
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(お好みで)バニラエッセンス…少々
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(お好みで)くるみやチョコチップ…50gくらい
作り方:
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オーブンを180℃に予熱する。パウンド型にクッキングシートを敷いておく。
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ボウルにバナナを入れてフォークでよく潰す(ペースト状にする)。
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潰したバナナに、砂糖・卵・溶かしバター・バニラエッセンスを入れて、よく混ぜる。
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別のボウルで薄力粉・ベーキングソーダ・塩を合わせてふるい、③に加える。
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ゴムベラでさっくり混ぜる(粉っぽさがなくなればOK。混ぜすぎ注意!)
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お好みでチョコチップやくるみを加える場合はここで加える。
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生地を型に流し入れ、表面をならす。
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オーブンで約45〜55分焼く。竹串を刺して、生地がついてこなければOK!
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焼き上がったら、型から外して粗熱をとる。そのままでも、少し寝かせても◎
ワンポイント:
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バナナは黒い斑点(シュガースポット)が出てるくらいが甘くてベスト。
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しっとりさせたいなら1日寝かせてから食べるのもおすすめ!
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冷凍保存もできます(スライスして1枚ずつラップ→冷凍庫へ)。
“banana bread”を使った英会話例文
ここでは、”banana bread”のフレーズを使った英会話例文を紹介していきます。日常的に使える会話を用意したので是非参考にしてみてください。
訳)今朝バナナブレッドを作ったんだ。一切れどう?
訳)ぜひ!とってもいい香りだよ。ウォールナッツを加えた?
※「バナナブレッドを作る」は”make”の他にも「焼く」”bake”を使っても良いでしょう。「一切れ」は”a slice of ~”です。「一切れいかが?」は”Do you want to try a slice?”と言います。
訳)おはようございます!オーダーの準備はできた?
訳)今日はバナナブレッドはあるかい?
訳)はい、ありますよ!オーブンから出したばかりの出来立てがありますよ!
訳)すばらしい!では私はコーヒーとバナナブレッド一切れをいただきます。
※”fresh out of the oven”は、「オーブンから出したばかりの出来立て」という意味です。パンやオーブン料理を出したばかりの時に使います。
訳)やあ、みなさん!バナナブレッドをもってきたの!ご自由にどうぞ!
訳)あら、ありがとうね!とってもおいしそう。これは、チョコチップ入りのやつ?
訳)そうよ!コーヒーブレイクにいいはずよ!
※”Help yourselves.”は、「ご自由にどうぞ」「ご自由に取っていてください」「遠慮なく撮っていってね」という意味のフレーズです。ホームパーティで食事がセルフサービルの時にもよく使います。相手が一人の場合には”Help yourself.”と単数形にします。
「バナナブレッド」は定番のアメリカの味
「バナナブレッド」はアメリカでは”banana bread”としてアメリカの家庭では良く作られるスイーツの一つです。また、カフェやホームパーティでも良く提供され、さくっと栄養補給したいときにも便利な食べ物です。家庭にある材料で気軽に作ることができるので、バナナがお家で余っている方はぜひ作ってみて下さい。
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