ビジネスの場面や丁寧なやりとりの中でよく使われる日本語のフレーズ「お手数をおかけして申し訳ございません」。
英語ではどのように表現するのか迷ったことはありませんか?
特に英語では、状況や相手との関係によって適切な謝罪の表現が異なるため、正しい使い分けを知っておくことが大切です。
この記事では、初心者にもわかりやすい英語の例文とともに、「お手数をおかけして申し訳ございません」を英語で丁寧に伝える方法を解説します。
ビジネスメールや会話ですぐに使える表現を学び直して、英語でのやりとりに自信を持ちましょう!
「お手数をおかけして申し訳ございません」をビジネス英語で何て言う?
「お手数をおかけして申し訳ございません」は、ビジネス英語では以下のように表現できます。
よく使われる表現
- I’m sorry for the trouble.(ご面倒をおかけして申し訳ありません。)
- I apologize for the inconvenience.(ご不便をおかけして申し訳ありません。)
- Sorry for bothering you.(お手を煩わせてすみません。)
これらは、フォーマルなビジネスシーンでも使える英語表現です。
“apologize”は特に丁寧な謝罪に使われます。
英語表現のポイント
“trouble”(問題、困難)や”inconvenience”(不便、不都合)は、相手にかけてしまった手間や負担を表す英単語です。
相手に敬意を示しつつ、謝罪の気持ちを伝えたいときに使えます。
「お手数をおかけして申し訳ございませんでした(過去形)」を英語で何て言う?
「申し訳ございませんでした」と、過去の出来事に対して謝る場合は、時制を過去にします。
英語では、例えば以下のように表現できます。
英語の例文
- I apologize for the trouble I caused.(ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。)
- I’m sorry I caused you so much inconvenience.(多大なご不便をおかけして申し訳ありませんでした。)
解説
英語では、動詞の”cause”(引き起こす)を使うことで、自分が原因となった迷惑や手間を丁寧に説明できます。
過去形であることを意識して表現しましょう。
「お手数をおかけします」を英語で何て言う?
「お手数をおかけします」は、これからお願いごとをするときに使う表現です。
英語では、例えば以下のように表現できます。
英語の例文
- I’m sorry to trouble you, but could you help me?(お手数ですが、助けていただけますか?)
- Sorry to bother you, but I have a quick question.(お手数ですが、少し質問してもいいですか?)
- I appreciate your assistance in advance.(ご協力にあらかじめ感謝いたします。)
解説
“Sorry to〜”で始めると丁寧な印象になります。
“trouble”や”bother”はどちらも「手間をかける」の意味を持ちますが、”trouble”の方が少しフォーマルです。
最後の例文のように「あらかじめ(in advance)」感謝することで、「お手数をおかけします」のニュアンスを再現することもできます(直訳ではありません)。
「お手間を取らせてしまいすみません」を英語で何て言う?
「お手間(=時間/労力)を取らせてしまいすみません」は、相手の時間や労力を使わせてしまったことに対する謝罪の表現です。
英語では、例えば以下のように表現できます。
英語の例文
- I’m sorry to have taken up your time.(お時間を取らせてしまい申し訳ありません。)
- I didn’t mean to trouble you.(ご面倒をかけるつもりではありませんでした。)
- I apologize for causing you any hassle.(ご面倒をおかけして申し訳ありません。)
解説
1番目の文章の”take up someone’s time”は「人の時間を奪う」という意味です。
相手の貴重な時間を奪ってしまったことに対して丁寧に謝りたいときに使います。
また3番目の文章の”hassle”は「面倒、手間」という意味です。
「何度もお手数をおかけしてすみません」を英語で何て言う?
「何度もお手数をおかけしてすみません」は、繰り返しお願いしたり、問い合わせをした場合の表現です。
英語では、例えば以下のように表現できます。
英語の例文
- I’m sorry to trouble you again.(再度お手数をおかけして申し訳ありません。)
- I apologize for bothering you repeatedly.(何度もご迷惑をおかけして申し訳ありません。)
- I’m terribly sorry for troubling you multiple times.(何度もお手数をおかけして、大変申し訳ございません。)
解説
謝罪に加えて、”again”(再び)や”repeatedly”(繰り返し)、”multiple times”(複数回)などを使うことで、「何度も」というニュアンスを加えることができます。
ビジネス英語では、日本語と同様に相手への配慮がとても大切です。
「申し訳ございません」を英語で何て言う?
最後に「お手数をおかけして〜」の前提となる「申し訳ございません」自体の表現をおさえておきましょう。
英語では、例えば以下のように表現できます。
英語の例文
- I’m very sorry.(大変申し訳ありません。)
- I’m terribly sorry.(大変申し訳ございません。)
- I sincerely apologize.(心からお詫び申し上げます。)
- Please accept my apologies.(お詫び申し上げます。)
解説
“sincerely”や”accept my apologies”は特に丁寧でフォーマルな場面に適しています。
メールや手紙などでもよく使われます。
まとめ
「お手数をおかけして申し訳ございません」は、英語では状況によってさまざまな表現に置き換えることができます。
ビジネス英語では、丁寧な言い回しと正しい時制がポイントです。
紹介した表現例(一部抜粋)をおさらいして終わりましょう。
- 「お手数をおかけして申し訳ございません」:I apologize for the inconvenience.
- 「お手数をおかけして申し訳ございませんでした」:I’m sorry for the trouble I caused.
- 「お手数をおかけします」:Sorry to bother you, but〜
- 「お手間を取らせてしまいすみません」:I’m sorry to have taken up your time.
- 「何度もお手数をおかけしてすみません」:I’m sorry to trouble you again.
- 「申し訳ございません」:I sincerely apologize.
大人になってから英語を学び直す人も、日常生活や仕事の中でこうした表現を使いこなせるととても便利です。
まずは簡単な表現から覚えて、徐々に応用していきましょう。
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