ビジネスのメールやお知らせでよく使う「ご理解いただけますと幸いです」。

英語ではどのように表現すればいいのでしょうか?

今回は「ご理解いただけますと幸いです」の英語表現を解説します。

また、「ご理解賜りますようお願い申し上げます」「ご了承いただけますと幸いです」「予めご了承いただけますと幸いです」といった、より丁寧な表現も英語でどう言うのか気になりますよね。

さらに、英語学習でよくある”Please tell me”は失礼な表現なの?という疑問もあわせて解説します。

英語の例文を付けて解説するので、ぜひ実際に使いながら覚えてください!

「何卒ご理解いただけますと幸いです」を英語で何て言う?

「何卒ご理解いただけますと幸いです」を英語で何て言う?

「何卒(なにとぞ)ご理解いただけますと幸いです」は、非常に丁寧に「理解していただけると嬉しいです」という気持ちを伝える表現です。

「何卒(=意味:どうか・ぜひとも)」のニュアンスを英語で完全に再現するのは難しいですが、感謝の気持ちを表す単語を使うことで、丁寧さを伝えられます。

英語では、以下のように言うのが一般的です。

例文1

Aさん

We would appreciate your kind understanding.

(ご理解いただけますと幸いです。)

“appreciate”は「感謝する」という意味ですが、この場合「ご理解いただけるとありがたいです」というニュアンスになります。

とても丁寧な英語表現です。

例文2

Aさん

Thank you very much for your understanding.

(ご理解いただき、誠にありがとうございます。)

こちらも定番の表現です。

「何卒」という気持ちを込めるときに、”very much”や”sincerely”(心から)などをつけても良いでしょう。

「ご理解賜りますようお願い申し上げます」を英語で何て言う?

「ご理解賜(たまわ)りますようお願い申し上げます」は非常に格式の高い表現です。

英語でもフォーマルに伝える必要があります。

例文1

Aさん

We kindly request your understanding.

(ご理解賜りますようお願い申し上げます。)

“request”は「お願いする」という意味の英語です。

“kindly”をつけることでより丁寧になります。

例文2

Aさん

Your understanding is highly appreciated.

(ご理解賜りますよう、心より感謝申し上げます。)

“highly appreciated”を使うことで、深い感謝の気持ちを込めた表現になります。

フォーマルなビジネス英語でよく使われます。

フォーマルな場面での使い方

例えば、会社のお客様へのメール、案内状、謝罪文などにぴったりの表現です。

英語圏でもビジネスメールではこうした定型句がよく使われます。

「ご了承いただけますと幸いです」を英語で何て言う?

「ご了承(りょうしょう)」は「理解し、受け入れていただく」という意味です。

英語でも、”accept”(受け入れる)や”understanding”(理解、合意)など「了承」に近い単語を使って表現できます。

例文1

Aさん

We hope for your kind acceptance.

(ご了承いただけますと幸いです。)

“acceptance”は「受け入れること」という意味です。

“hope for”を使うと「望む」という柔らかいニュアンスになります。

例文2

Aさん

Thank you for your understanding and cooperation.

(ご理解とご協力、誠にありがとうございます。)

「ご了承」の場面では「ご協力」もあわせて求めることが多いため、”understanding and cooperation”のような英語表現も便利です。

acceptとunderstandの使い分け

“accept”と”understand”は似ていますが、どのように使い分けたら良いでしょうか?

それぞれの意味と使い分けは以下のとおりです。

  • accept(受け入れる):方針・条件などを受け入れるとき
  • understand(理解する):状況や理由をわかってもらうとき

場面によって英語の単語を使い分けると自然です。

「予めご了承いただけますと幸いです」を英語で何て言う?

「予めご了承いただけますと幸いです」を英語で何て言う?

「予め(あらかじめ)」は「事前に」という意味です。

英語でも”in advance”(前もって、事前に)などを加えることで表現できます。

“in advance”は、感謝の表現とよく一緒に使われます。

例えば、

Aさん

Thank you in advance.

(予め感謝します。)

などのように使えます。

簡単なので覚えておくと便利です!

例文1

Aさん

Thank you for your understanding in advance.

(予めご了承いただけますと幸いです。)

とても自然な英語表現です。メールの締めくくりにもよく使います。

例文2

Aさん

We appreciate your understanding and cooperation in advance.

(事前にご理解とご協力をいただけますと幸いです。)

「ご協力」も一緒にお願いする場合、この英語表現が便利です。

Please tell meは失礼な表現?

英語学習中の人がよく疑問に思うのはこのようなことです。

Bさん

“Please tell me.”は失礼な表現なの?

このことについて、解説します。

結論:状況による

結論は、「状況による」です。

“Please tell me.”(教えてください)は、カジュアルな英語表現です。

親しい友達や同僚には使ってOKですが、ビジネスやフォーマルな場面では少し直接的に聞こえることがあります。

ビジネスではこう言おう!

ではビジネスでどのように教えてもらえば良いでしょうか?

おすすめは以下の表現です。

  • Could you please let me know…?
    (…を教えていただけますか?)
  • I would appreciate it if you could let me know…
    (…を教えていただけますと幸いです。)

このように丁寧な英語表現にすると、相手に対する敬意が伝わります。

いくつか覚えておいて、いざというときに活用しましょう。

例文はこちらです。

Aさん

I would appreciate it if you could let me know your decision.

(ご決定を教えていただけますと幸いです。)

英語では「お願い」や「確認」のとき、なるべく丁寧な言い回しを心がけましょう。

まとめ

今回は「ご理解いただけますと幸いです」を英語でどう言うかを解説しました。

紹介してきたフレーズをおさらいしましょう。

  • 何卒ご理解いただけますと幸いです:
    We would appreciate your kind understanding.など
  • ご理解賜りますようお願い申し上げます:
    Your understanding is highly appreciated.など
  • ご了承いただけますと幸いです:
    Thank you for your understanding and cooperation.など
  • 予めご了承いただけますと幸いです:
    Thank you for your understanding in advance.など
  • Please tell me:
    カジュアルなのでビジネスでは”Could you please…?”などを使うのが無難

英語での丁寧な表現は、相手への配慮が伝わる大切なコミュニケーションです。

ぜひ、今回紹介した例文を覚えて使ってみてくださいね!

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