日常生活でよく使う「表(おもて」」という表現は、英語でどう言えば良いのでしょうか。紙の表、トランプの表、服の表裏・・・。結構日常的に使いますよね。今回は、覚えやすいように表だけでなく裏を英語でどう言うのかについてもセットにしてみました。語彙力を増やすには対義語や類義語をセットで覚えるのが鉄則ですからね。できるだけ短時間で効率良く英単語を増やしていきましょう!

表面の表はsurface, superficial

日本語でいうところの「表面」を英語で言いたいのであれば、「surface」や「superficial」という英単語を使います。人の性格で「表面上は~」と言う時にも使いますし、立方体などの表面を言いたい時にも使用可能です。一応一般的な「表」と言えばsurfaceが最初に思いつくのではないでしょうか。

紙の表はfront, front side

紙の表はfront, front side

仕事でも紙を使ってプレゼンの資料を配布するなどすることはあると思いますが、そんな時に「表を見てください」と言う時に使うのが「front」や「front side」です。はがきや封筒、チラシ、本や冊子などにも使えるので、紙であればこの単語でOKですよ!

もう少し詳しく、どんな紙の表かを言いたいのであれば、たとえばはがきであれば「the front of a postcard」と言います。「~の」と訳されることの多い前置詞、ofがここで活躍します。また、本の表紙を言いたいのであれば「front cover」と言います。

紙の裏はback, back side

紙の表がfrontなら、紙の裏は「back」や「back side」です。この2つはセットですね。先ほどと同じように、はがきの裏であれば「the back of the postcard」と表現できます。冊子の裏表紙なら「back cover」なので、やはりfrontと対になっていることがよくわかります。

資源のリサイクルをしている会社などの場合は、裏紙を使うこともあると思いますが、それは「backing paper」と言います。日常の中にあるのに、言われても理解が難しそうな英語は積極的に見つけて覚えていくべきでしょう。backing paperは、言われても「後ろの紙・・・?」と、知らなければ理解しがたいものとなってしまいますしね。backには裏という意味もあるのだと瞬時に思いつかなければなりません。これを期に、身のまわりの物をすべて英語で言えるかどうかチェックしてみるのもおすすめです。

トランプの表はface

トランプの表はface

トランプも表や裏と言いますが、この場合の表は「face」と言います。日本語だと「顔」という訳をしてしまいそうですが、トランプの顔とも言えなくはないでしょうか。数字やマークが書いてある方が「顔」。意訳して「表」と覚えておきましょう。

トランプの場合、プレイしている時にはカードを表にして置いたり裏にして置いたりすることがありますが、これらはそれぞれ「face up」、「face down」と言います。表を「上」にするか「下」にするかという表現をするのですね。

トランプの裏はback

紙の裏のことをbackと言うと解説しましたが、実はトランプの裏も同じです。数字やマークが書かれていない方のことですよね。表の表現が異なるので裏も違うのかと思いきや、ここは同じなのは逆にちょっとややこしいかもしれませんね。

コインの表はhead, obverse

コインの表はhead, obverse

コインの表裏で物事を決めることがありますが、この場合の表は「head」と言います。「頭」という意味ですよね。ただ、この表現はコインを投げる時にしか使わない表現なので少し特殊です。

単にコインの表であることを言いたいなら、「obverse」という英単語を使います。基本の英単語かと言われるとあまり見たことがないという人もいるので、中級から上級の英単語でしょうか。

コインの裏はtail, reverse

コインの裏は、投げて表か裏かを問う時には「tail」を使います。この場合のコインの表がheadであったことを思い出すと、「頭」と「しっぽ」という意味になることに気付きますよね。表と裏という対になっている言葉を、別で言い換える英語の特殊表現です。「表か裏かどっち?」と聞く時の決まり文句は「Heads or tails?」です。ちょっと面白い表現でもありますね。

コインの裏側であることを単に言いたいだけならその場合は「reverse」です。日本語でもリバースは裏側という意味で使っている人はいるのでは?

余談ですが、海外のコインはかなり凝ったものもあり、分厚くてそのコインの縁にまで仕掛けが施されていることがあったりします。もし海外に行って現金を手に入れた際には、じっくり眺めてみることをおすすめします。その国の文化などがよくわかりますよ!

服の表はright side

服の表はright side

服にも表と裏がありますが、英語では表側のことを「right side」と言います。「正しい側」という意味で、日本語にしても違和感はありませんよね。

ということは・・・布地の裏は何と言うか予想がつきますね?

服の裏はwrong side

はい、皆さんおそらく服の裏を英語で何と言うか、正解できたと思います。表がright sideなら、裏は「wrong side」ですね。これは服に限らず布地で同じような意味を込めるなら使えますよ。

よく服を裏返しに着てしまう子どもがいますが、その「裏返し」を英語で言うなら「inside out」と言います。こちらには表という英単語も裏という英単語も入っていないので、そういう表現だとイディオムとして暗記しておきましょう。「内側が外」というような直訳ですね。

建物の表front, outside

建物の表front, outside

建物にも表と裏がありますが、この場合の表は「front」を使います。家の外という意味を込めたいなら「outside」と言ってもOK。

建物の表がfrontなので、玄関のドアのことは「front door」と言ったりします。中学生の時、「~の前で(に)」という熟語で「in front of~」というものを習ったと思いますが、あの単語に使われているニュアンスと同じです。

建物の裏はback, behind

家の玄関がない方などを言いたい場合は「back」や「behind」を使います。frontの対の言葉であるbackが使われているので暗記はしやすいのではないでしょうか。

玄関ドアがfront doorであったように、裏手口は「back door」と言います。また、日本語でも良く聞く「back yard」は裏庭という意味。海外では家が大きく庭もある家が多いので、このような言葉が頻繁に出てきます。

まとめ

「表(おもて)」という表現は、ものによって英単語が異なることがわかりました。frontだったりsurfaceだったりobverseだったり・・・。そして裏はその対となる単語が使われるので、セットとして覚えておきましょう。日本語だとどれも「表」と言えば済んでしまうものが多いので、英語圏の人が日本語を習う際にはラッキーと思うかもしれませんね。英語ではここまで細分化されているので、逆に英語を習う人にとっては面倒なことになっていますが、頑張って覚えて語彙力強化としましょう!