物質の表面が滑らかでないときに、私たちはオノマトペである「ザラザラ」という言葉を使ってそれを表現しています。風の強い日に窓を開けておいたら、床がザラザラになってしまった、なんてこともあります。さて、この「ザラザラ」に当たる英語表現はどんなものになるのでしょうか?
そこでこの記事では、オノマトペ「ザラザラ」の英語”Rough texture”について解説します。後半にはザラザラの反対語である「すべすべ」の英語表現も紹介しましょう。
オノマトペ「ザラザラ」の意味とは?
さっそく、ザラザラとしたものを表現するオノマトペの意味を確認していきます。
オノマトペ「ザラザラ」とは?
一般的に、オノマトペ「ザラザラ」は物に触れることによって得る触覚を表現します。ザラザラした紙、ザラザラの肌、机の上がザラザラしている、などのように「ザラザラ」が使われます。これらの例をイメージすると、その表面がどれもすべすべスムーズではない粗い状態が頭に浮かぶでしょう。
次からは、これらを表現する英語を紹介していきます。
オノマトペ「ザラザラ」の英語Rough texture

本記事で紹介する「ザラザラ」を表現する英語フレーズは”Rough texture”です。まずは、それぞれの単語を辞書で調べてみます。
”rough”の意味
一つ目の単語”rough”は、以下の意味を持つ形容詞です。
訳)紙や皮膚などの表面がザラザラしていると、触ったときに滑らかに感じられません。
”rough”は「粗い(あらい)」という意味であり、rough ideaで大まかに練ったアイデアというように、緻密でない状態を表すこともあります。
”texture”の意味
2つ目の単語は”texture”です。筆者の他の記事では食感に関するオノマトペも紹介していますが、この「食感」英語が名詞”texture”です。
訳)触ることで分かるものの質。例えば、ザラザラしているかなめらかか、柔らかいか硬いかなど。
このように、”texture”は食感だけでなく「手触り」といった触覚をも表す単語です。この例文に”rough”が使用されている点に気づきましたか?
”Rough texture”で「ザラザラ」
”Rough texture”は直訳すれば「粗い手触り」になり、日本語の「ザラザラ」に当たる英語フレーズになります。
次で、実際の使い方を例文でみていきましょう。
「ザラザラ」の英語Rough textureの例文

「ザラザラ」に当たる英語が”Rough texture”ということが分かりました。
Rough textureの使い方
訳)木材の表面ががザラザラだったため父がヤスリでみがき、今とっても滑らかになっています。
訳)ダイニングテーブルは砂が吹き込んででザラザラしているで、窓を閉めよう。
訳)私は竹刀のメンテナンスのために、サンドペーパーのザラザラした面を使います。
has/haveの後ろにrough textureを持ってくるパターンをチェックしましょう。3つの例文では、木、テーブル、竹刀が何かしら粗い手触りがある状態であり、そのザラザラ感を”Rough texture”で表しています。
roughだけで「ザラザラ」を表現
実は、”rough”だけで「ザラザラ」を表現することもできます。ここで、簡単にその例文をみてみます。
roughで「ザラザラ」
訳)工作用に、ザラザラした厚手の紙が必要です。
訳)肌が乾燥してザラザラ荒れているので、彼女は化粧品を変えようと考えています。
これらの例文のとおり、ザラザラを”rough and thick”または”dry and rough”のような組み合わせのフレーズで表現することも覚えましょう。
ザラザラの反対語「すべすべ」の英語smooth

最後に、ザラザラの反対語である「すべすべ」の英語smoothをみていきましょう。
smoothで「すべすべ」
すべすべの肌、石の表面がすべすべ、引っかからずに触り心地が良い感じを形容詞”smooth”が表現します。日本語でもスムーズとして、なめらかな状態を言いますね。
訳)この大理石のテーブルは表面がすべすべです。
訳)この陶器の花瓶を触ってみると、とってもすべすべでした。
親しみのある”smooth”が”rough”とは反対の意味で使えることが分かりました。”rough”と”texture”の意味を辞書から紹介したところでも、それぞれの英文に”rough”と”texture”が使われています。ここで前に戻り、ぜひご確認くださいね。
まとめ
本記事では、オノマトペ「ザラザラ」に当たる英語表現”Rough texture”と関連フレーズの意味や使い方を例文とともに解説しました。ザラザラしているマテリアルを触ったときや、あ、肌がザラザラしているなと思ったら、ぜひそこで英文を作ってみてくださいね。

