おせんべいなど固いものを食べるときに、日本語のオノマトペ「バリバリ」を使います。さて、この「バリバリ」に当たる英語表現はどのようなものになるのでしょうか?
この記事では、オノマトペ「バリバリ」の英語2選Crunchy/Crispyを解説します。これら2つの表現のニュアンスの違いや実際の使い方について、例文とともに学びましょう。
オノマトペ「バリバリ」の意味
まず「バリバリ」というオノマトペが持つ2つの意味、そして由来について紹介します。
「バリバリ」の意味と由来
「バリバリ」には、おもに以下2つの意味があります。
- かたさのあるものを噛みくだく様子。
- 外側の薄い部分のパリッとした食感の様子。
他に、勢いや活発なことを表す際にも「バリバリ」が使われます。
さて、次は「バリバリ」の由来です。日本語のオノマトペとは、自然の音だったり様子を表した言葉ですが「バリバリ」も同様です。噛みくだく様子や食感を言葉だけでは伝えにくいので、代わりにオノマトペで直感的に伝えられるように自然に発生したと言われています。
本記事では、まず1を表す”Crunchy”と2の“Crispy”を解説し、最後に勢いがあるときの「バリバリ」を紹介しましょう。
オノマトペ「バリバリ」の英語Crunchy

本記事では、2つの表現を紹介します。一つ目の「バリバリ」の英語は”Crunchy”になります。おまけとして、クランチチョコについても紹介します。
“Crunchy”の意味
単語”crunchy”は、噛んだ食べ物が「バリバリ・カリカリ・パリパリ」という音を立てるという意味の形容詞です。別の言い方にすると「歯応え(歯触り)の良い」になります。”crunchy”のカタカナ語の発音はクランチィのようにします。
以下、辞書で調べたときにどう定義されているかも紹介しましょう。
“If something is crunchy, it is firm and makes a short loud noise when it is eaten, pressed, etc.”
訳)何かがバリバリ・カリカリしている場合、それは固く、食べたり押したりしたときに短く大きな音がします。
クランチチョコとは?
クランチチョコのクランチは”crunchy”の関連用語crunch(バリバリ噛む)からきており、チョコーレートにシリアルやライスパフを使うことで、ザクザク・バリバリとした食感が生まれます。
筆者の住むイギリスには”CRUNCH”や”Crunchie”という名前のチョコレートがあり、ナッツなどバリバリの食感を楽しめるものが含まれています。
「バリバリ」の英語Crunchyの例文

ここでは、「バリバリ」の英語Crunchyをどのように使うのか解説します。”crunchy”は形容詞でしたね。
Crunchyの使い方
訳)このおせんべい、とってもバリバリしていておいしい!
お煎餅の英語はrice cracker、外国人との会話にぜひ覚えたい単語です。ふにゃふにゃしっとりのものも美味しいですが、かた焼きのおせんべいをバリバリと食べるのは最高ですね。
ちなみに、あまりに硬いので専用の木のハンマーが付けられて販売されているおせんべいが忍者の里伊賀にあるそうです。
訳)私は、馬がバリバリと人参を食べているのを見ずにはいられませんでした。
訳)バリバリカリカリしたビスケットは通常、脂肪分が多く含まれています。
訳)パリの小さなホテルで朝食を楽しみましたが、そこのバリバリのバゲットがとってもおいしかったです。
外はバリバリ、なかはもっちりとした食感が美味しいバゲット。短時間、高温で焼き上げることでバリバリとした香ばしいクラストになります。
オノマトペ「バリバリ」の英語Crispy
本記事2つ目の「バリバリ」の英語は”Crispy”です。Crispy chickenやcrispy baconのように食べ物の状態を表すのによく使用される単語です。
“Crispy”の意味
特に食べ物がサクサク・パリパリな食感であったり「バリバリした」といったときに使用できるのが、こちらも形容詞の”crispy”です。
“Crispy food is hard enough to be broken easily”
訳)クリスピーな食べ物は、簡単に壊れるほどかたいです。
このように、”crispy”はおもに食べ物の食感を表すのに使用される単語です。特に、揚げたもの、焼いたものに対してその食感の特徴を強調します。
「バリバリ」の英語Crispyの例文

次に、”crispy”の例文を挙げ、その使い方を紹介します。ぜひご参考にしてください。
Crispyの使い方
訳)トッピングがバリバリになるまで焼いてください。
訳)ベーコンはバリバリカリカリになるまで焼かなきゃね。
訳)夫は特に、揚げたてチキンのバリバリの皮部分が大好きです。
ここまで、よりはっきりと硬く時には大きな音を出して食べるときの”crunchy”、どちらかと言えば薄くて脆いときのバリバリの”crispy”について解説しました。
「バリバリ働く」の英語

ところで、バリバリは「もっとバリバリ練習しないと!」のように、勢いや活発なことを表す際にも使われるオノマトペですね。最後に、このニュアンスをどう英語で伝えるか紹介しましょう。シーンによって、いくつものバリバリフレーズがありますが、本記事では仕事をバリバリするという英語”work hard”をみていきます。
work hardで「バリバリ働く」
仕事をバリバリしている方、そんな上司や同僚がいる人、会話で「あの人ってバリバリ働いてますよね」のように言いたいとき”work hard”を覚えていると便利です。また、仕事だけでなく、目標に向けて努力と集中力を注ぐ場合にも”work hard”を使用できます。
work hardの例文
訳)彼は毎日バリバリ働きます。
訳)私たちのチームは、朝から晩までバリバリ働いています。
使い慣れた2つの単語work+hardで一生懸命頑張るときの「バリバリ」を表現しましょう。
まとめ
本記事では、「バリバリ」に当たる2つの英語表現”Crunchy”と”Crispy”の意味や使い方を例文とともに解説しました。これら2単語と異なる”work hard”も紹介しました。
・”Crunchy”は、よりはっきりと硬く、時に大きな音を出して食べるとき。
・”crispy”は、どちらかと言えば薄くて脆いときのバリバリ。
この機会に「バリバリ」という食感を英語で表現できるようにしていきましょう。

