皆さんは日頃から英語学習に精を出しておられると思いますが、なかなか上達していることが実感できなかったり、達成感を感じることができないとモチベーションも下がってしまいますよね・・・。そこで今回は、日常英会話を習得する近道をご紹介していくことにします!上達していることがわからないと継続した学習は難しくなってしまうので、なるべく続けられる方法を取り入れてルーティン化してしまうのがおすすめですよ?
日常会話で使うフレーズを丸暗記する
英語はできれば暗記したくないかもしれませんが、まだまだ発展途中の場合はオリジナルで文章を作って会話するよりも、サッと出て来るフレーズをある程度蓄えておく方が便利です。もちろん最終的には自分で言いたいことが何でも英語でサラッと言えるようになることですが、その前段階で急いではいけません。自分の英語レベルの低さにがっかりして、やる気をなくしてしまう例だって結構あるのですから。
ネイティブが日常会話で使う英語のうち、決まり文句のように使えるものは、積極的に覚えていきましょう。中学のうちに覚えた簡単なフレーズもありますが、日常英会話でネイティブがよく使う表現を覚えたり、それだけでは物足りないという場合はスラングを覚えてみるのもおすすめですよ!
日常会話でネイティブがよく使う表現を集めた書籍はたくさん出ているので、1冊買って覚えてみるのもいいですね。レベルが低いうちは自分から使う場面が少ないものですが、リスニングには大いに役立ちます。海外ドラマなどでよく使われるので、聞き取れる用語がグッと増えるのです。
反応する表現の種類を増やす
まずは、日常会話でネイティブがよく使う表現をいくつかピックアップして紹介します。相手が話したことについてどう反応するか、「反応する表現」の種類を増やしていくことで、ネイティブとの会話が続いて次々と広がっていきます。
That’s ○○
〇〇の部分には、形容詞が入ります。相手から聞いた話が「素晴らしい」と思ったら、”great”、 “wonderful”、”awesome”、”amazing”、”interesting” などが入りますし、「それはひどい話だ」と思ったら、”terrible”、”awful”、”unfortunate”などが入ります。相手が話していることが必ずしも「素晴らしい」と反応できる内容とは限らなくて、残念な出来事を話していることもあるので、話している内容に合わせて、形容詞を変えるようにしましょう。
Our company is planning to give us 3 days off a week starting next year.
訳)うちの会社は来年から週休3日にすることを計画しています。
That’s awesome. I envy you.
訳)すばらしいね。君がうらやましいよ。
I’m not sure if it’s a really good idea.
訳)それが本当に良いアイデアなのかどうかは分からない。
Why? If you have 3 days off a week, you will be able to travel more.
訳)なんで? 週に3日休みがあれば、もっと旅行ができるよ。
Because my overtime pay would be reduced and so would my income.
訳)私の残業代も減って、収入も減るだろうから。
That (It) sounds ○○
That (It) sounds 〇〇も相手が言ったことに反応する時によく使える表現で、「それは○○に聞こえます」という意味です。〇〇には、相手が言ったことについて、自分がどう思うかを表す形容詞が来ます。
Aさん
I’m going to go to Los Angeles next summer vacation to see Dodgers baseball games.
訳)私は次の夏休みにドジャースの野球の試合を見るためにロサンゼルスに行く予定です。
Bさん
That’s sounds great. How many days are you going to stay there?
訳)すばらしいね。そこに何日滞在するつもりですか?
I’m going to stay there for five days.
訳)5日間滞在する予定です。
That’s ○○、That sounds ○○の後に一文を加えることで、相手からの反応が引き出せて、会話が広がっていくのが分かりますね。
Speaking of ○○, …
”Speaking of ○○”は、「~と言えば」という意味で、相手が言ったことについて、少し矛先を変えて会話を広げていきたい場合によく使われる表現です。
Did you hear about the new project we’re starting next month?
訳)来月から始まる新しいプロジェクトについて聞きましたか?
No, I haven’t. Speaking of projects, have you finished the proposal for the current one?
訳)いや、まだだよ。プロジェクトと言えば、今のものへの提案はもう終えましたか?
Yes, I have. I did my best in the proposal.
訳)終えましたよ。その提案において私は最善を尽くしました。
I love this song!
訳)私この曲が大好き!
Me too! Speaking of music, are you going to the concert next weekend?
訳)僕もだよ! 音楽と言えば、来週末のコンサートに行くつもりですか?
Absolutely. I love the musician, so I’ll definitely go to his concert.
訳)もちろん。そのミュージシャンが大好きだから、彼のコンサートには絶対行くつもりです。
I don’t think … / I don’t agree with … / I disagree with …
必ずしも相手の意見に同意するとは限りません。同意しない場合の英語表現も覚えておいて、自分の意見を表現したいときに使うようにしましょう。
Do you think this jacket looks good on me?
訳)このジャケットは私に似合うと思いますか?
I don’t think it suits your style. Why don’t you try the blue one instead.
訳)君のスタイルに合ってると思わないよ。代わりに青いのを試してみたらどうですか?
Ok. Thank you for your advice.
訳)わかった。アドバイスをありがとう。
The Japanese government is trying to abolish paper insurance cards and replace them with digital insurance cards, do you agree with that?
訳)日本政府は紙の保険証を廃止してデジタル保険証に切り替えようとしていますが、あなたはそれに賛成しますか?
I disagree with that. It is difficult for some people like elderly people to switch to digital insurance cards, so I think it is better to keep the paper insurance cards.
訳)私はそうは思わない。高齢者のようにデジタル保険証に切り替えるのが難しい人もいるので、紙の保険証のままでいいと思う。
ネイティブが普段よく使うスラング
スラングは正しい文法ではなかったり、親しい人にしか使えなかったりしますが、それでも使用頻度が多いなら現地で非常によく聞く言葉となり、覚える優先度は自然と高くなるはずです。
書籍の方がたくさんの表現を紹介してくれていると思いますが、せっかくなのでここで少しだけ日常会話でネイティブがよく使うスラングを見てみましょうか。
I feel you.
これはスラングの中でもわかりやすく、「わかるよ」と相手に共感する時に使うフレーズですね。
英語学習者がこのように言おうとすると、おそらくI think so too.になるのではないでしょうか。「私もそう思う」という訳になるのでI feel you.と同じではないかと思うかもしれませんが、I feel you.の方が気持ちがこもっていて共感度合いが多いように聞こえます。
Oh…I hate math exam.
訳)ああ・・・数学のテスト嫌だ
I feel you.
訳)わかるよ
messed up
messという単語も結構よく使います。messed upで、「失敗した」とか、「混乱した」というスラングになります。messed up と似たような表現で、screw up 「台無しにする」というスラングもあります。
messed upの前にはbe動詞を使うこともあり、これは受動態の形になりますね。人の状態がおかしく、酔っぱらっているような時に使う表現にもできます。
You were messed up last night.
訳)君、昨日の夜は酔っぱらってたよ
What? me?
訳)え?私が?
stuff
stuffは、「~なもの」と単にモノを言う時に使う単語です。staff 「スタッフ、職員」とは違います。日本語で大変便利なのが「~なやつ」ですが、その「やつ」と似た感覚があります。「あの紙を切るやつ」とか、「あの時使ったやつ」のようにカジュアルに使いますよね。
That’s my stuff!
訳)あれ私のやつ!
Wait wait! That’s my daughter’s!
訳)ちょっと待って!それ私の娘のやつなんです!
ネイティブの完コピをしてみる
ある程度、ネイティブがが日常会話で使っているフレーズを暗記できたら、それを使うシチュエーションやフレーズの意味を理解できたということですよね。では、次のステップはネイティブの完コピです!
覚えたばかりのフレーズを使うシチュエーションをイメージし、相手がいるかのようにして実際にそのフレーズを口に出して言ってみましょう。この時の注意点は、覚えた時に聞いた音声をそのまま真似することです。
書籍を買えばダウンロードコンテンツが付いてくると思うので、それをスマホなどで手に入れてひたすら真似しましょう。英語の発音が苦手な方は、その発音をしている人を徹底的に真似るモノマネ芸人になった気持ちで取り組んでみてください。ひとりなら恥ずかしくありません。とにかく発音はカタカナにせず、勝手に変えず、聞こえてきたままを言うのです。これがネイティブの完コピ!
ただフレーズだけを覚えるのでは定着しにくいので、相手との会話ありきで使うのもポイントです。普通、フレーズは例文だけでなく、会話ベースならAさんとBさん、少なくとも2人いる設定でなければいけません。もし書籍を購入するのであれば、例文が1文だけのものは避けましょう。
AさんもBさんも、両方自分で真似して、自分が聞く立場でも話す立場でも対応できるようにすることが大切です。
例文をアレンジしてみる
ネイティブの完コピを練習して、発音に気を付けることができてきたら、次はその例文を自分なりにアレンジしてみましょう。これは、最終的なゴールである、自分の気持ちや意見をオリジナルの文章でスラっと言うことに繋がるステップです。
覚えたフレーズは決まり文句のように変えられないものが多いので、アレンジするとしたらそれ以外の方ですね。こうすることで様々なシチュエーションに対応できるようになるだけでなく、コミュニケーション能力が上がり、リスニングがしやすくなります。また、フレーズは何度も同じものを繰り返し言うことになるので、一生覚えていられるくらい定着させられます。
アレンジは、語彙力や文法力があれば無限に作り出せると言っても過言ではないので、今の自分はいくつ文を作れたかをメモしていき、次は前より多く作るぞとモチベーションを上げるのもおすすめです。久々にやってみて文を多く作れたら、成長していることを実感できるでしょう。
まとめ
ネイティブが日常会話で使っている言葉のうち、フレーズは丸暗記できるものなので先に覚えておきましょう。スラングだったらなおさらよく聞くフレーズですし、決まり文句ならアレンジする難しさもないのでサッと言えるようになります。音は音源通りに完コピし、アレンジすることで自分の実力を上げていきましょう!