「英検3級に挑戦させたいけれど、どれくらいの難易度?合格率はどのくらい?」
お子さんが英検3級にチャレンジしたいと言い出したけど、どう教えたらいいんだろう?そんな不安に悩むお母さんへ。
この記事では、小学生のお子さんが英検3級を合格するために必要な英語力、合格の可能性、そして「合格ってどれだけすごいの?」というポイントについて、くわしくお伝えします。お母さん自身が英語に自信がなくても安心してお子さんのサポートができるように解説します。
合格率はどのくらい?小学生のチャレンジは現実的?

英検3級の一次試験(筆記・リスニング)の合格率は約50%、二次試験(面接)の合格率は約90%とされています。
一次試験に合格すれば、二次試験の合格率はかなり高いと言える試験ですね。一次試験の合格率50%ということは、合格するのはだいたい2人に1人ということになります。
全体を通して見れば、約6割の受験者が合格している計算になります。
「えっ、小学生にとっては3級はまだ難しいんじゃないの?」と思うお母さんも多いかもしれませんが、実は最近では小学生の英検3級合格者も年々増加しています。中には小学3年生で合格するお子さんもいるほどです。
特に英会話教室に通っていたり、通信講座やオンライン英語教材などで早期から英語に触れてきたお子さんにとって、英検3級は「英語で自分の気持ちを伝える」初めてのステージとして、とても良い目標になります。
さらに、英検3級は一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)に分かれているため、それぞれの得意・不得意を把握しやすく、計画的に対策しやすいのもメリットです。
合格率の高さから見ても、英検3級は小学生にとって十分に手の届く検定。しっかりとした準備とサポートがあれば、決して夢ではありません。
都市圏では特に中学受験するお子さんが増えていて、小4ぐらいから中学受験のための塾に通うため、中学受験と英検3級を両立させるのは大変!というのはあります。
しかし、中学生になると、中2,中3までに英検3級に合格しなくてはならないとされているため、中学受験をするかしないかに関わらず、小学6年生までに英検は4級、3級ぐらいまで合格しておきたいところです。
中学受験しないお子さんは、小学生のうちに、英検4級か3級まで資格を取っておきたいところです。中学に入学するまでに、英検3級、4級まで合格しておくと、英検の資格取得に気をとらわれず、学校の中間テスト、期末テストに全力投球することができます。
親子で楽しみながら、ぜひチャレンジしてみてください!
合格点は何点?満点じゃなくても受かる!
英検3級では、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの各技能がそれぞれ550点満点で採点され、一次試験(リーディング・リスニング・ライティング)では合計1650点満点中、1103点以上が合格基準とされています。二次試験(面接)は550点満点中、353点以上で合格です。細かく計算してみると、一次試験の合格基準は満点の約66.8%、二次試験の合格基準は満点の約64.2%ということになります。
つまり、「すべて満点を取らなくても合格できる」のが英検3級の大きな魅力。どこかでミスしても、ほかの技能で補うことができる仕組みになっています。「総得点の約7割の点数が取れたら合格」と言われていますが、7割を少し切っていても合格できるということが分かりますね。
たとえば、リーディングが苦手なお子さんでも、リスニングやライティングで得点できれば合格ラインを超えることが可能です。ライティングも、自分の意見を3~4文で書ければ十分に得点源になります。
英検は、4技能がバランスよく整っていなければ、合格が厳しいとよく言われますが、「4技能すべてがどれも7割以上の高基準でなくても、少し低めの技能を別の技能で補えていれば合格できる」ということになります。
二次試験(スピーキング)においても、「難しい単語を使わなければいけない」ということはありません。シンプルな英語でも、伝えようとする意志や姿勢が評価されるテストなので、小学生でも安心して取り組めます。
「全部パーフェクトにできないと合格できないのでは?」と不安に思う必要はありません。英検3級は、バランスよく対策しながら、自分の得意分野を活かせる試験です。まずは苦手を知り、得意を伸ばす意識で学習を進めましょう!
参考記事:英検CSEスコアとは
英検3級のレベルはどれくらい?中学卒業レベルが目安!
英検3級のレベルは「中学校卒業程度(中学3年生レベル)」とされています。学校の授業で言えば、ちょうど中学3年間の英語の学習内容がひと通り終わった段階での実力が求められます。
英文法は中学の総まとめ!
英検3級で問われる英文法は、基本的な時制に加えて以下のような文法事項も登場します:
- 受動態(be動詞+過去分詞)
- 現在完了(have+過去分詞)
- 不定詞・動名詞
- 分詞(~ing / ~ed)
- 関係代名詞(that, which, who など)
- 間接疑問文(I don’t know what he is doing. など)
これらは中学の教科書の後半で学ぶ内容ですので、3級は“中学英語の仕上げ”に最適な級だといえます。
4級の文法には、受動態やか現在完了も含まれているため、動詞の過去分詞形までおさえていなければなりません。
単語数は1250〜2100語が目安
語彙レベルは1250〜2100語が目安です。「学校生活」「家族」「買い物」「趣味」「旅行」など、身近なテーマが中心。教科書で出てくる基本単語に加えて、少しずつ日常英語表現も増えてきます。
英単語だけを丸暗記するのではなく、実際の英文やフレーズとセットで覚えることが、リーディング・リスニング・ライティングすべてに活かされます。
リスニングは“2回流れる”から安心!
英検3級のリスニングは、すべての音声が2回ずつ放送されるのが大きな特徴です。
「1回で聞き取れなかったらどうしよう…」という不安がある子でも、2回あることで安心して挑戦しやすい試験形式になっています。
ただし、聞き取る内容は日常会話や学校生活、道案内など“実際の英会話”が多いため、英語を聞くことに慣れておくことが重要です。アニメの英語音声やYouTube、英語の絵本読み聞かせなど、日常的に「英語の音」に触れておくと有利です。
小学生で英検3級ってどれくらいすごいの?
結論から言うと、小学生で英検3級に合格するのはかなりすごいことです!なぜなら英検3級は、「中学卒業程度」の英語力が求められる級だからです。つまり、中学3年生でも不合格になることがあるのが3級。実際に、大人でも英検3級を取得できずに止まっている人はたくさんいます。小学生のうちに英検3級をクリアできれば、「英語力で大人と肩を並べる」ことも夢ではありません。
英検3級の難しさはどこにある?
英検3級には面接試験もあるため、4技能が問われます。
- ライティングでは「あなたの意見+理由2つ」を英文で書く課題が出題されます。
- リスニングは2回流れるとはいえ、学校生活や日常会話などを瞬時に聞き取る力が必要です。
- 文法も中学3年生レベルまで網羅されており、受動態・現在完了・関係代名詞・間接疑問文なども出題されます。
これらをバランスよくこなす必要があるため、決して“簡単なテスト”ではありません。
小学生で3級に受かると、どんなメリットがある?

英検3級に小学生のうちに合格できると、英語力の先取りという点で大きなアドバンテージになります。
たとえば:
- 中学英語の復習になる!
3級の範囲=中学3年生までの内容なので、中学の授業が“復習”に感じられるようになります。 - 高校入試に有利になる!
英検3級は、内申書や受験の加点材料として評価される学校も多く、入試でも活用できます。 - 自信と達成感がつく!
「自分は英語が得意だ」と思えることは、英語学習のモチベーションにもなります。 - その後のステップアップがスムーズに!
英検準2級や英検2級、さらにTOEFLなどにもチャレンジしやすくなります。
参考サイト:英検・TEAP・IELTS 活用校検索
ママでもできる!英検3級合格までの学習サポート術

英語に自信がないお母さんでも、お子さんの英検3級合格をしっかりサポートできます!まずは現在の英語力をざっくりチェック。「be動詞や一般動詞を理解できているか」「短い英文が読めるか」などを確認しましょう。
次に、毎日20語の単語学習をスタート。1日3回に分けて学ぶと、記憶にも定着しやすくなります。例文ごと覚えるのがポイントです。文法は、受動態・現在完了・関係代名詞などを「使える形」で理解することが大切。例文を声に出して練習してみましょう。
リスニング対策には、毎日15分の“ながら聞き”を。アニメや公式音源を活用し、耳を慣らすことがカギです。
仕上げは過去問演習。間違えた問題の復習を徹底して、解き方に慣れましょう。面接試験もよく出るパターンを練習すれば大丈夫。短くても伝わればOK、笑顔でしっかり答えることが合格への近道です!
まとめ:英検3級合格は「英語4技能」の証明にもなる!
英検3級は、「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4技能すべてに対応した資格です。
つまり、小学生で3級に合格できたということは、“話す・書く・読む・聞く”のすべてのスキルをバランスよく身につけているという証でもあります。
今後の英語教育では、知識だけでなく実際に使える英語力がより重視されていきます。その中で、英検3級を小学生で取得しておくことは、大きなアドバンテージとなるでしょう。


