ビジネスシーンでは、自分の役割や責任を明確に伝えたり、相手の担当者を確認したりする場面が頻繁にありますよね。

そこでこの記事では、様々なシチュエーションで使える「担当する」の英語表現と、役割を明確にするためのポイントをご紹介します。

「担当者」を英語で特定する表現

「担当者」を英語で特定する表現

ビジネスにおいて、特定の役割や責任を持つ個人を指す「担当者」は、英語でどのように表現されるでしょうか?状況や文脈に応じて、いくつかの選択肢があります。

役割や職務に基づく担当者の表現

  • Person in charge: 最も一般的で、ある業務やプロジェクトの責任者を指します。
    • 例文:Could you please tell me who is the person in charge of this project?(このプロジェクトの担当者はどなたか教えていただけますか?)

being the person who has control of or is responsible for someone or something:
in charge of Who will be in charge of the department when Sophie leaves?

Cambridge Dictionary. “in charge”.

  • Responsible person: 「責任者」という意味合いが強く、法的な責任を伴う場合などにも使われます。
    • 例文:The responsible person must sign off on all major decisions.(担当者はすべての主要な決定を承認しなければならない。)

having the job or duty of doing something or taking care of somebody/something, so that you may be blamed if something goes wrong
・responsible for doing something Mike is responsible for designing the entire project.

Oxford Learner’s Dictionaries. “responsible”.

  • Contact person: 連絡を取るべき窓口担当者を指します。
    • 例文:Please let me know your contact person for this matter.(この件に関する窓口担当者をお知らせください。)
  • PIC (Person in Charge): 口語的、または社内での略語として使われることがあります。
    • 例文:John is the PIC for the new marketing campaign.(ジョンが新しいマーケティングキャンペーンの担当者です。)

専門分野に基づく担当者の表現

特定の部署や専門分野における担当者を指す場合は、以下のような表現が使えます。

  • Account Manager: 顧客を担当する営業担当者や、特定のアカウントを管理する担当者を指します。
  • Project Manager: プロジェクト全体の責任者や管理者を指します。
  • Sales Representative: 営業担当者を指す一般的な表現です。

「担当者様」と丁寧な宛名で呼びかける英語表現

誰が担当者か分からない場合や、フォーマルなメールの冒頭で「担当者様」と呼びかけたい時に使える英語表現は、ビジネスメールの基本です。

丁寧な宛名での呼びかけ

To Whom It May Concern: 特定の担当者が不明な場合に、最もフォーマルで広く使われる表現です。

Aさん
日本語の「ご担当者様」に最も近いニュアンスです。
    • 例文:To Whom It May Concern, I am writing to inquire about your product.(ご担当者様、貴社製品についてお問い合わせを差し上げております。)
  • Dear Sir/Madam: 相手の性別が不明な場合に使うフォーマルな表現です。最近では、ジェンダーニュートラルな「To Whom It May Concern」がより好まれる傾向にあります。
  • Attn: [Department Name]: 特定の部署宛てにしたい場合に、封筒や件名などで使われます。「Attention: [部署名]」の略です。
    • 例文:Subject: Inquiry (Attn: Sales Department)(件名:お問い合わせ(営業部御担当者様))

自分が「担当している」ことを明確に伝える英語表現

自分が「担当している」ことを明確に伝える英語表現

自分の役割や責任範囲を明確に伝えることは、誤解を防ぎ、スムーズな連携を可能にします。

Aさん
自分が特定の業務やプロジェクトを「担当している」ことを英語で表現する方法はいくつかあります。

自分の担当を明確にするフレーズ

  • I am in charge of…: 特定の業務や責任を負っていることを示す最も一般的な表現です。
  • I am responsible for…: 「~に責任がある」という意味で、「in charge of」よりも責任の重さが強調されます。
  • My role is to…: 自分の役割や職務内容を説明する際に使われます。
  • I handle…: 特定の業務やクライアントを「担当している」「扱っている」ことをカジュアルに表現できます。
  • I oversee…: 監督する、全体を統括するというニュアンスで、より上位の管理職が使うことがあります。

「担当部署」を英語で伝える

特定の業務や問い合わせに対応する部署を「担当部署」と伝えることは、社内外での連携をスムーズにします。

部署を示す表現

  • The relevant department: 「関連部署」「担当部署」という意味で、特定の部署名を明示しない場合や、一般的な表現として使われます。
  • [Department Name] Department: 具体的な部署名を明示します。
  • The department in charge of…: 「~を担当する部署」という形で、業務内容を具体的に示す表現です。

窓口担当者(PIC)を英語で表現する

顧客や取引先からの問い合わせに対して、特定の窓口となる担当者を伝えることは、相手の利便性を高め、スムーズなコミュニケーションを可能にします。

Aさん
PICは、「person in charge」の略で、「担当者」の定番表現です。

窓口となる担当者を示すフレーズ

  • Point of contact (POC): 連絡の窓口となる人を指す、ビジネスで広く使われる表現です。
  • Liaison: 異なる部署や組織間の連絡調整役を指す場合に使われます。
  • Go-to person: 困った時に頼りになる、気軽に相談できる担当者という意味で、よりカジュアルな表現です。

これらの表現は、自身の役割を明確にし、スムーズな業務遂行を促進するために非常に役立ちます。また、相手が求める情報を提供することで、良好なビジネス関係を築くことができるでしょう。

まとめ:「担当する」英語表現で、スムーズなビジネス連携を!

今回は、「担当する」という言葉にまつわる様々な英語表現をご紹介しました。自分の役割を明確に伝える時も、相手の担当者を確認する時も、状況や文脈に応じて適切な表現を選ぶことで、誤解を防ぎ、よりスムーズなビジネス連携を目指しましょう。

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