「子どもがだいぶ大きくなったな~ もう小学校かぁ!」
という時期、感慨深いですね。希望にみちた新しい生活が始まるとともに、幼稚園や保育園とはまったく違う環境に不安になることもあるかもしれません。
お友達をたくさん作ってほしいな、国語や算数を好きになってくれるといいな、など親心がわいてきます。そして、小学3年生から始まる英語教育にふと不安になる親御さんもいらっしゃるでしょう。
この記事では、6歳児におすすめの英語学習法や、家庭で気軽に取り入れられるアイデアをご紹介します。オンライン英会話の活用法も含め、実際のレッスン詳細やメリット・デメリットなど、これから6歳の子どもに英語教育をしていくためのヒントが見つかるはず。
「どんな方法で始めればいいの?」「家庭でできることはある?」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
6歳から英会話は遅い?
うちの子どもはもう6歳だけど、6歳で英会話を始めるのは遅いという話を聞いた、インターネットで見たという方がいらっしゃるかもしれません。
しかし6歳って、とても若いですよね!そして、英語のスタートに関してもまったく問題ありません。目にした情報をよく読めば、6歳より若い年齢との比較だったのかもしれません。
もう遅いの?話せるようになるの?といったことを疑問に持って考え続け行動を起こさなければ、その分年齢は大きくなっていきます。お子さんが6歳で英語初心者でも、ぜひ安心してぜひスタートしてください。
6歳ごろは第二言語を学ぶゴールデンエイジ
語学に限らず、何歳だからもう遅いということはありません。しかし、脳科学の観点からは神経系の発達が著しい幼児の時期にスタートするのがおすすめだという話があります。
筆者はイギリス在住ですが、最近のBBCで4歳の男の子が独学で数カ国の言葉を覚え、イギリス最年少のメンサ会員として認められたというニュースがありました。メンサとは高い知能指数を持った人が入会できる団体です。この男の子の例は特別と考えられるものの、幼児の可能性は未知数ということも言えるのではないでしょうか?
親が子育てに必要な情報などを提供するParentCo.がハーバード大学の研究を紹介していますので一部みてみましょう。
「ハーバード大学の研究によれば、子どもが小さいうちに第二言語を学ぶと、創造性、批判的思考力、頭の柔軟性が著しく向上することが確認されている。」
「学習能力の50%は4歳まで、さらに30%は8歳までに発達することが分かっている。」
「10代を過ぎると脳が変化し、大人が外国語を習得するのは非常に難しくなる。習得できないという意味ではなく、子どものときと同じようには習得できないということである。」
いかがでしょうか? 6歳くらいまではまだ脳が発達段階ということから、外国語の発音を聞き取れたり自分でも発音できるようになります。スタートが早いことは良いことですが、6歳が遅過ぎるということはないことがお分かりいただけたでしょう。
参考:ParentCo.
6歳児向けのオンライン英会話レッスン
2020年以降の学習指導要領では、英語教育が大きく変わりました。
大きな点は、小学3年生から始まる外国語活動、小学5年生から教科としての英語の必修化、そして中学の英語指導はすべて英語で行なわれるところでしょう。これまで高校で習っていた文法は中学で習い、大学入試は聞く・話すという能力が求められます。オンライン英会話もこういった状況の変化に対応しています。
これらすべてを6歳から考え対策する必要はありませんが、日頃から英語に触れておく方が良いことは明らかです。
6歳の子どもが受けるレッスンでは、楽しむことがメインの幼児コースに比べ、コミュニケーションをとるために必要な知識を一から身につけていくようシフトしていきます。しかし、退屈なものとは違い、楽しく学ぶ工夫がアレンジされています。
6歳児に最適な講師・コース・教材
6歳といえば、春には小学生になるという大きなターニングポイントを迎える年です。社会性を持ち、他の習い事をしている場合も多くあるでしょう。
そんなタイミングでオンライン英会話を考えるとき、どんな講師が良いのか、コースや教材も気になるところですね。
Kimini英会話の6歳のためのレッスン
多くのオンライン英会話では一つのコースに年齢の幅がありますが、Kimini英会話では細かく年齢が分かれたコースを選択することができます。
小学生向けのなか、「小学生の英会話」コースがあります。
「小学生の英会話1」のレッスンは全38回、基本的には小学校3年以上を対象の目安としているものの、小学1・2年生でも受講ができます。
このコースでできるようになることは下記です。
- 食べ物や動物など、生活のなかで身近な単語を英語で言える
- 好きなものや今日の天気について、時間や曜日についてなどを簡単なフレーズを用いて会話ができる
- 受け答えのみならず、自分から質問ができる
こんなことできるようになるのかしら?と思われるかもしれません。しかし、確かな教材を使用し、レッスンだけでなく予習と復習をするサイクルが用意されているので定着させ成果を出していけるのです。
6歳児のための講師
どのような講師がおすすめかは、オンライン英会話を利用する目的によって異なってきます。
6歳ではあるものの、英検を受ける予定であれば日本人講師にすべきでしょう。
ここで考えたいポイントは子どもの英語に対する意識づくりです。
小学生になるとは言え、まだまだ幼い6歳。まず試験対策という勉強主体の英語に触れてどれほどの子どもが楽しいと思えるでしょうか。
この時期には勉強の要素が入るとしても、スムーズに英語に触れられるような時間にしたいところです。その基礎があってこそ、その後に国際人になっていくことに繋がります。
そこでおすすめなのが、レッスンのプロであるとともに、活発で明るく生徒のやる気をより起こさせることができる講師ということになります。
体験レッスンをいくつか利用し、どのオンライン英会話がプロフェッショナルで、かつ子どもがレッスンを楽しんだかを試してみることをおすすめします。
6歳児のためのコース
1回のレッスン時間は25分程度としているオンライン英会話がほとんどです。
6歳を含む小学生対象では以下のコースがあります。
- スピーキングを重視したコース
- 試験対策のコース
コースは初めて英語を学ぶ日本人にとって考えられたものが最適です。その上で、小学校中学年・高学年、そして中学のための準備をしていきます。
6歳児のための教材
上で述べたコースによって教材も適切なものが使われます。
気軽に受けられるオンライン英会話には、ゲームを多く使ったりし楽しい雰囲気を出すことが特徴のもの、楽しくレッスンを行なうもののそこに真面目さと確かな教材が使われているものと分かれていきます。
幼児コースで使われる英語へのきっかけを目的とする楽しいだけの教材から、6歳はそこに学びがしっかりと加わっているものが求められます。
6歳から始めるデメリット
教える講師と使う教材が良質なものであり、お子さんがレッスンを楽しみながら続けられる場合、気軽に始められるオンライン英会話にデメリットは特にないと考えてよいでしょう。小さな頃から英語に触れたり外国人に会うことがダイバーシティが自然なことである学びになります。この点なくして国際人とは言えません。
学校の大人数のクラスで学ぶのと違い、基本はマンツーマンですから25分間といってもリスニングとスピーキングの量が多くなります。コースが単発のものではなく、その後につながるように考慮されたものであれば、小学3年生から、また中学・高校と上がっていく際にも役立つでしょう。
お子さんが25分間じっと座っていることが難しいのではと心配される場合、体験レッスンを受けて実際の様子を見ることができます。
デメリットは強いて言えば、始めたはいいけれど継続していく場合のモチベーションと言えるかもしれません。しかし、レッスンは変化にとんでおり、慣れていけば「英語を話せるようになった」「こんな言い方ができるようになっている」という上達の実感がさらなるやる気につながる可能性が大です。
英語がより身近になる6歳児向けの英語学習法
オンライン英会話は、子どもが実践的な英語を学べるツールですが、他にも家庭でできる学習や地域の国際交流会などを組み合わせることで、より英語に触れる機会が増やせるでしょう。
ここでは、英語環境をより身近なものにする6歳児に向けた英語学習法を4つご紹介します。
Youtubeの英語学習動画
今や英語学習には欠かせない存在の「Youtube」。無料で種類が豊富、しかもどこでも見られるため、子どもの英語学習を続ける強い味方になってくれます。
6歳の子どもであれば、すでに好きなものがあるはず。その興味に合わせて動画を選ぶのがコツです。
例えば、車が好きな子には、車の名前を歌で覚えられる動画や、車が主役の海外アニメがおすすめ。絵で内容がわかるので、英語がわからなくても楽しめます。
英語学習でYoutubeを使う時は、2つのポイントを覚えておきましょう。
1. 親子で一緒に見る
お父さんお母さんも一緒に見ることで、内容について話したり英語を真似したりする機会が増えます。親が興味を示すと、子どもも「やってみたい!」という気持ちが高まります。
2. 同じ動画を繰り返し見る
お気に入りの動画を何度も見ると、自然とセリフや歌が頭に残ります。同じ単語や表現に時間を空けて触れることは、語彙が自然な形で身につきやすい方法の1つです。
この2つを意識するだけで、Youtubeを使った英語学習がぐっと効果的になりますよ。
英語アプリ
多くの英語アプリは、遊びながら英語が学べるよう工夫されています。ゲーム感覚で学習が進められるので、積極的に取り入れていきましょう。
以下のようなアプリが代表的なものです。
- 単語と絵を合わせるゲーム
- 英単語を聞いて答えを当てるゲーム
- 単語の発声練習アプリ
どれも簡単なものから始めていくので、習い始めの子にも安心です。そして飽きずに何度も繰り返し学習ができるのもポイント。
また、発音練習の機能がついたものや、学習の進み具合が目で見てわかるアプリも多くあり、アウトプットや継続の助けとなってくれます。
ただし、アプリだけに頼りすぎないことが大切です。実際に人と話す機会も合わせて作ることで、より効果的な英語学習になりますよ。
英語教材
6歳児向けの英語教材は、従来の絵本や教科書に加え、デジタル教材も充実しています。
特におすすめなのは、音声CDやDVDが付いた教材です。聴覚から学べるので、6歳児の学習に適しています。絵本を使った学習も効果的で、親子で一緒に読むことで自然に英語に触れる機会が作れます。フラッシュカードも人気があり、絵と単語を関連付けて覚えやすいのが特徴です。歌やチャンツを用いた教材は、リズムに乗って楽しく単語や表現を学べます。
教材を選ぶときは、子どもの興味に合ったものを選びましょう。例えば、ディズニーやピクサーなどの好きなキャラクターが登場する教材や、恐竜や乗り物といった趣味や好きなテーマに関連した教材なら、子どもの興味を引き出せます。
また、子どもの性格も考えてあげることで、ぴったりな学習スタイルが見つかりやすくなります。活発な子にはアクティブな教材、おとなしい子にはじっくり取り組める読み物や書き込み式教材、好奇心旺盛な子には様々なトピックを扱う百科事典的な教材がおすすめです。
そして、教材は親子で一緒に選ぶことが重要です。実際に触れて「これが良い」と感じたものを選ぶことで、より主体的に学習に取り組めます。
子どもの反応を見ながら、新しい教材を取り入れたり組み合わせたりすることで、飽きずに継続的に学習できる環境を作っていけます。
タブレット教材
タブレット教材の魅力は、使いやすさと多様な学習内容です。アプリのゲームのように、聞いた単語の絵をタップして答える問題や、発音を録音してチェックしたりできます。操作が簡単なので、6歳の子どもでも安心して使えます。
ただし、基本的なプランでは単語練習やリスニングが中心で、実践的な学習まではいかない場合もあります。より高度な学習をしたい場合は、別途オプションを付ける必要があるかもしれません。その場合は追加の費用がかかることもあるので注意が必要です。
タブレット教材を選ぶときは、内容の質や学習の深さをよく確認しましょう。必要に応じて、他の学習方法と組み合わせることをおすすめします。
英語コミュニティ
英語を話す環境づくりは、子どもたちの興味を引き出す良いきっかけになります。
地域の国際交流コミュニティや、長期休暇中の英語学童を利用するのがおすすめです。他の子どもたちが英語を話す様子を見たり聞いたりすることは、大きな刺激になるでしょう。
実際のコミュニケーションを体験することで、英語により親しみを感じ、使う必要性を実感できます。また異文化に触れる機会にもなり、グローバルな視点を養うこともできます。
定期的に英語環境に触れることで、英語を使うことへの抵抗感が減り、自然とコミュニケーションに慣れていきます。
ただし、子どもの性格や興味に合わせて、無理のない範囲で参加することが大切です。楽しみながら続けられる環境を見つけていきましょう。
6歳の英語学習で意識したい3つのポイント
6歳は英語学習を始めるのに理想的な年齢です。この時期の子どもたちは、新しい言語を自然に吸収する能力が高く、また好奇心も旺盛です。
効果的な英語学習のために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
楽しみながら学ぶ
楽しめる要素を含んでいることが、この年代にとってもっとも効率の良い学習方法です。
英語を遊びの一部として取り入れることで、学習に捉われず自然に言語を吸収できます。例えば、英語での「かくれんぼ」や「Simon Says」などのゲームを通じて、基本的な指示や数字を学ぶことができます。
歌やリズム遊びも、発音やイントネーションの習得に役立ちます。「Head, Shoulders, Knees and Toes」のような体の部位を学ぶ歌や、「The Alphabet Song」で文字を覚えるなど、楽しみながら語彙を増やせます。
また、簡単な英語のボードゲームやカードゲームを家族で楽しむのもおすすめです。
聞く力と話す力の両方を意識する
リスニング力は言語習得の基礎となります。英語の童話や短い物語を聞かせたり、英語の歌を一緒に聴いたりすることで、自然に英語の音に慣れていきます。
学習となるとなかなか見てくれないお子さんには、遊んでいる間や食事中にBGMとして流しておくだけでも効果があります。
音を聞くインプットと同時に、アウトプットも日常的に行うと英語の定着力が高まります。
例えば「Good morning!」や「Let’s eat!」などのフレーズを使うことで、子どもは自然と英語を身につけていきます。
しかし、日常で急に英語を使うことには親も子も抵抗があるかもしれません。そのような場合には、オンライン英会話や英語教室、国際交流コミュニティを利用して、英語環境を作りましょう。
6歳頃の子どもは環境に柔軟に対応できるため、英語を話す場では自然と英語が出てきます。子どものアウトプットを増やすには、環境が重要だといえるでしょう。
継続して英語に触れる
6歳児は長時間の集中が難しいですが、短時間でも毎日継続することが大切です。
例えば、毎日10分ほど英語の絵本を読む時間を設けたり、週に2〜3回オンライン英会話レッスンを受けたりするなど、無理のない範囲で継続できるものが実践のポイント。
日々続けることで、学習習慣が身につくほか、英語に親しみやすくなるというメリットもあります。
また、英語学習を家族全体で共有すると、子どもの学習意欲が高まります。
親子で洋画やアニメを観る時間を作るのも効果的。マーベル作品やピクサー作品は、子どもでもわかりやすい展開で、なおかつ大人も楽しめるのでおすすめです。
6歳から始める英語教育のよくある疑問
お子さまの英語教育を始めようと考えている親御さんの中には、さまざまな疑問や不安があるかもしれません。
ここでは、よくある疑問に答えていきます。
読み書きと会話、どっちを重視する?
6歳頃の子どもは、言葉を吸収する力がとても強いです。耳から入る情報をそのまま真似して覚えることができるため、英語の音やリズムに慣れるのにぴったりな年齢と言えます。
まずは、読み書きよりも会話力を育てることが大切です。英語の歌を聴いたり、簡単な会話を練習したりすることで、自然に英語の音に親しむことができます。この時期に正しい発音を身につけることで、将来の英語力の土台を作ることができます。
読み書きの導入は、聞く・話す力がある程度ついてから始めるのがおすすめです。通常、7歳以降に少しずつ始めていきます。ただし、アルファベットの名前や音を遊びの中で学ぶことは、6歳でも問題ありません。
理想的なアプローチは、聞く・話す力を中心に育てながら、徐々に読み書きも取り入れていくことです。例えば、絵本を読み聞かせる際に、簡単な単語を指さして読むなど、自然な形で文字に触れる機会を作りましょう。
我が子の英語学習、時間はどれくらい?
6歳児の集中力は15〜20分程度と言われています。そのため、1回の学習時間は短めに設定し、楽しみながら学ぶことが大切です。
1日15〜20分程度の学習時間を設けるのがおすすめです。週に3〜4回この時間を確保できれば十分です。大切なのは、無理なく続けられる時間を見つけることです。
短い時間でも、毎日少しずつ英語に触れることが効果的です。例えば、朝の準備中に英語の歌を聴いたり、寝る前に短い英語の絵本を読んだりするのも簡単で短時間に英語に触れられるアイデアのひとつです。
英語が苦手な親でも大丈夫?
英語が苦手でも心配いりません。むしろ、子どもと一緒に学ぶ良い機会だといえるでしょう。親が頑張る姿を見せることで、子どもの学習意欲も高まります。
親御さんが英語が苦手なら、インターネットやオンライン英会話などの外部のリソースをどんどん活用しましょう。
英語で読み聞かせや歌を歌うのが苦手なら、Youtubeやポッドキャストがおすすめです。YouTubeの子ども向け英語チャンネルや、英語の童話を読み聞かせてくれるポッドキャストなど、ネイティブの英語に簡単に触れられます。
また、自宅で英語環境を作るならオンライン英会話の利用を検討しましょう。子ども向けのレッスンでは、ゲームや歌を取り入れた内容で、英語が苦手な親御さんでも理解しやすいコースが豊富にあります。子どものレッスンを聞きながら、学生時代に習った単語や文法が再確認できて、学び直しにもつながるでしょう。
大切なのは、子どもと一緒に楽しみながら英語に触れることです。完璧を目指す必要はありません。無理のない範囲で英語学習を進めていけば、少しずつ英語に対する親子の認識が変わっていくはずです。
まとめ
お子さんがどんどん成長し、6歳ともなれば英語をやらなければいけない、周りは始めてる、といったプレッシャーを感じている方がいるかもしれません。
英語を話せるようになれば世界が広がります。色々な国の人と出会い、知らない世界を発見する、こんな楽しい世界です。試験対策は必要ですが、英語に関してはそれ以外の大きな可能性を逃さないようにしていただきたい、これが筆者が伝えたいポイントです。
あまりご心配せずに、まずは体験レッスンの動画などをお子さんと見て、楽しそうだからやってみる?と声がけをしてみてはいかがでしょうか?