社会人や大学生などの「大人」になってからでも、しっかり勉強すれば英語を身につけることができます。

「英語を効果的に身につける」と聞くと、幼児の頃からのバイリンガル教育をイメージする人が多いですが、実は「大人だからこそ、英語が効果的に学べる」という点もしっかりとあります。

この記事では、「大人だからこそ英語を効果的に身につけられる理由」や「大人が行う効果的な英語の勉強法」についてお伝えします。

大学生や社会人など、大人の英語学習が効果的な理由

「英語の習得」と聞くと、まだ母国語を話せるようになっていない幼児のバイリンガル教育が思い浮かぶかもしれませんね。

確かに幼児のバイリンガル教育は、英語などの第二言語の習得にいくつか有利な条件が働くことがわかっています。

ただし、大学生や社会人などの大人になってから学ぶ英語教育には、幼児教育とは別の優位性を持っています。

大人ができる英語学習の優位性とは、「英語を『一度学んだ状態で』学ぶことができる」という点にあります。

英語を「一度学んだ状態で」学べることの優位性は、英語とは別の外国語(第二外国語)を学んでみると顕著に実感することができます。

ちょっと想像してみてください。あなたは今、大学の授業で第二外国語であなたの選んだヨーロッパの言語(フランス語、イタリア語、ドイツ語などの、お好きなヨーロッパの言語)を学んでいます。

英語と同じヨーロッパの言語でも、単語はもちろん文法も少しずつ違ってきますよね。

そのため、教科書に書かれている文章は、英語の教科書に例えると「I am a student.」「This is a nice pencil.」などの中学1年生レベルの簡単な内容でも、読んだり書いたりするのにとても苦労するでしょう。

その際に、同じヨーロッパの言語である英語に置き換えて学ぶと理解しやすいのですが、私達が初めて英語を学んだ中学1年生のときには、置き換えて学ぶ言語が日本語しかないわけですから、第二外国語を学ぶよりも、もっと苦労したはずです。

それどころか、小文字のローマ字にも不慣れで、bとdの区別がつかなかったかもしれません。(実際に筆者は中学1年生の一学期に、最初の中間試験で「Goob morning.(グッブモーニング)」と答案用紙に書き、テスト結果の発表で大恥を書いたことがあります。)

Bike(バイク)の発音にしてみても、中学1年生の筆者は「ビケ」としか読めませんでしたし、同じ要領で授業中に「Mike(マイク)」を「ミケ」と読んで「ねこちゃんかな?」とツッコまれたりしました。

それが大学生や社会人になった今ではどうでしょうか?

「To不定詞」や「仮定法」と言われたら、例え学生時代に英語が苦手だった人でも、「To不定詞は『〜すること』、って意味だったな」や「仮定法はIfと一緒に使って、『もし〜なら』、っていう仮定の意味を作るんだったな」といったイメージがすぐに浮かぶでしょう。

いかがでしょうか?

実は大学生や社会人など、「大人であること」「英語を一通り、一度学んだこと」というのは、「グッブモーニング」と「仮定法について知っている状態」くらいのギャップとアドバンテージがあるわけです。

もし、それぞれの文法事項を正確に覚えていなくても、「全く何も知らない状態から学ぶ」のと「忘れた状態から思い出す」のとでは天と地ほどの難易度の差があります。

幼児教育ではこうは行きませんよね。

以上のことから、「大学生や社会人など、大人になってから学ぶ英語教育には、幼児教育とは別の優位性が十分にある」と言えます。

英会話の勉強法は?英語学習とは違う?

まずはここから!英会話の独学の始め方

「英語の勉強」と聞くと、皆さんが学校で経験した「英語の授業」や「英語のテスト勉強」のような座学をイメージされることでしょう。

対して、「英会話の練習」と聞くと、「とにかくネイティブスピーカーと話すこと」をイメージされる方が多いでしょう。

よく「日本人が英会話を苦手とする理由」について話される時に、「日本人は座学ばかりで英会話の練習をしないからだ。座学よりも、もっと英会話に重点を置くべきだ。」との意見を耳にします。

この「英語の勉強」と「英会話の練習」のギャップについて、「座学よりも、会話に重点を置くべきだ。」という理屈は、日本人の英語学習を含んだ「外国語の習得」の研究である「第二言語習得論」の観点から言えば「半分正解、半分間違い」だと言えます。

というのも、座学をせずに外国語の会話ばかりを練習した場合、会話のスキルは伸びるものの、文法のミスや言い間違いは改善されなくなることがわかっているからです。

ですので、結論を言えば、「座学9割、英会話1割」が現代の外国語習得(英会話の習得)のファイナル・アンサーだと言えます。

ただし、この「英会話1割」というのがとても重要になっていて、「英会話をする機会」を持った状態で座学を行うことで、学習者は自然と座学の中で「英会話で使うことを想定して」英語を学びます。

頭の中で相手を想像して、頭の中で勝手にリハーサルを行うわけです。

座学だけで行われる英語の勉強が英会話でなかなか成果を出せないのは、この「脳内リハーサル」が足りていないからです。

なので、「もっと英会話をすべきだ」という意見自体は正解だと言えるわけですね。(だからと言って、座学を軽んじる理由にはならないから、「半分」正解という言い方をしたわけです。)

以上のことから、「英会話の勉強法は?英語学習とは違う?」という問いに対しての解答は、「半分は英語の勉強と同じで、半分は英会話の練習を取り入れた方が良い」となると言えます。

大人・大学生・社会人の効果的な英語勉強法

まだ遅くない!30代の英語学習には【オンライン英会話】がおすすめ!活用ポイントを解説

前項までで大学生や社会人など、大人も英語を効果的に勉強できる根拠や、英会話の身につけ方をお伝えしましたが、本項では具体的な「大人の効果的な英語・英会話習得法」をお伝えします。

オンライン英会話を活用する

大学生や社会人など、大人の英語勉強法としておすすめなのが「オンライン英会話」を活用することです。

というのも、オンライン英会話は「英会話をする機会」をとてもコストパフォーマンス良く得られる手段だからです。

例えば英会話スクールでは、週一回のレッスンで数十万円のレッスン料がかかるのが一般的ですが、オンライン英会話では月々数千円からの金額で、良質なレッスンを毎日レベルで受講できます。

オンライン英会話を受講することで、毎日の英語学習で学んだ内容を「次のレッスンでこの言い回しをしてみよう」という前項でお伝えした「脳内リハーサル」が発生するので、効果的に座学と英会話の練習をマッチさせることができるわけですね。

おすすめは教育業界の老舗である「学研」が主催するオンライン英会話スクールの「Kimini英会話」です。

Kimini英会話では、学研が主催する塾や家庭教師の運営で培われた教育ノウハウがあるので、中学〜高校レベルまでの英語の文法事項などにも強みがあり、毎日の座学へのヒントも得やすいからですね。

以上のことから、大人の英語学習では「オンライン英会話を活用して、座学中の『脳内リハーサル』を促(うなが)す」ことが効果的な英語の勉強法だと言うことができます。

まとめ

この記事では、英語の勉強法について「大人だからこそ、効果的に英語を勉強できる根拠」と「オンライン英会話を使った効果的な大人の英語勉強法」をお伝えしました。

ここまでお読みのあなたは、実は大人になった今だからこそ効果的に英語を勉強できる事実を知っていて、かつオンライン英会話を使うことでどんな風に効果的な英語勉強法を実践するかを知っています。

それによって「あとは行動するだけ!」の状態になっているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。