「罰金」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。「罰金刑」や「罰金額」など、さまざまな使い方があります。
「罰金」という言葉自体は、日常生活などで見たり聞いたりしたことがあっても、英語ではどのように表現すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、罰金を表す英語について紹介します。さらに、罰金とはどういう意味なのか、罰金という言葉を使う場面についても解説します。
そのほか、記事の後半では、罰金や罰金にまつわる英語を使った実際に使える英語例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「罰金」ってどういう意味?
「罰金」は、法令に反する違法な行為をした者に対して、裁判所が科す金銭的な制裁のことをいいます。違法性が大きいほど、科される罰金が高くなります。
罰金は、主に刑法で定められた違法な行為である犯罪を犯した者に対して科される、刑罰のひとつです。たとえば、他人が占有している物を盗む行為を犯した場合は窃盗罪となりますが、窃盗罪には懲役刑のほかに罰金刑が規定されています。
また、刑法以外の法令でも罰金が制裁として規定されているものがあります。たとえば、道路交通法では、自動車を運転する際に制限速度を超えていると、道路交通法違反となり罰金が科される場合があります。
金は、物体の量を表したり、容器の容量を測る際に使われます。罰金はさまざまな単位で表され、代表的なものには立法センチメートル(cm3)、リットル(l)、ミリリットル(ml)などがあります。
「罰金」という言葉を使用するシーンとは?
罰金という言葉は、さまざまなシーンで使用されます。
ここでは、「罰金」という言葉がそれぞれのシーンでどのように使われているかについて、詳しく見ていきましょう。
【刑事裁判】
刑事事件の有罪判決で使用されます。刑法上で、制裁として罰金刑が規定されている犯罪については、有罪判決の場合に罰金が言い渡されることがあります。
【交通違反】
速度超過や信号無視をした人に対して制裁を科す場合に使用されます。交通違反をした場合に、道路交通法に罰金刑の規定があれば、罰金が科されることがあります。
【脱税】
税金の未納や申告漏れなどの脱税行為をした人に対して、税務署が制裁を科す場合に使用されます。
【労働法違反】
企業が、従業員に対して賃金の未払いがあり、労働基準法に違反する場合などに制裁が科される場合に使用されます。
【知的財産権の侵害】
著作権や商標権を侵害した人に対して、制裁を科す場合に使用されます。たとえば、著作権者に無許可で音楽をインターネット上で配布する行為は著作権法違反に当たり、罰金が科される場合があります。
「罰金」は英語でなんていうの?
罰金は、英語で”fine”や”penalty”といいます。日本語でも「ペナルティ」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
”fine”には、「罰金」や「科料」といった意味があります。これに対して、”penalty”には、「罰金」や「刑罰」といった意味があります。
”fine”と”penalty”は、どちらも罰金を表す英単語ですが、”penalty”は罰金を含めた広い意味での刑罰全般というニュアンスを持っています。一般的に、罰金という意味で使われることが多いのは”fine”です。
「罰金」に関連する英語
ここでは、罰金に関連する英語とその意味について具体的に見ていきましょう。
さらに、それぞれの英語を使った例文もあわせて紹介します。
violation(違反)
Speeding is a common traffic violation.
(速度超過は一般的な交通違反です。)
They received a warning for a minor violation.
(彼らは軽微な違反に対して警告を受けました。)
sanction(制裁)
Sanctions were imposed to prevent future infractions.
(将来の違反を防ぐために制裁が課されました。)
International sanctions can affect trade and the economy.
(国際制裁は、貿易と経済に影響を与えることがあります。)
charge(告発)
He faced charges for tax evasion.
(彼は脱税で告発されました。)
The charges against her were eventually dropped.
(彼女に対する告発は最終的に取り下げられました。)
forfeit(没収)
He had to forfeit his deposit due to contract violation.
(契約違反のため彼は保証金を没収されました。)
His license was forfeit after multiple violations.
(彼は何度も違反したために免許を取り消されました。)
「罰金」や「ペナルティ」を使った実際に使える英語例文
ここでは、”fine”や”penalty”を使った英語例文を見ていきましょう。
ねえサラ、私たちの街の新しい交通規制について聞いた?スピード違反の罰金が増えたみたいよ。
聞いたよ。かなり高額な罰金だったよね。事故を減らすためにそうしたんだと思うよ。
エマ、市内で自転車に乗る時にヘルメットを着用しないとペナルティがあるの知ってる?100ドルの罰金があるんだよ。
うん、聞いたよ。安全を促すためには、妥当なペナルティだと思うわ。ヘルメットを着用することで命を守ることができるからね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「罰金」をテーマに、罰金の意味や英語表現を紹介しました。
罰金は、英語で”fine”と”penalty”と表現します。”fine”と”penalty”はニュアンスが異なり、一般的に英語で罰金と言う場合には、”fine”を使うことが多いのは覚えておきましょう。
さらに、記事の後半では、実際に使える英語例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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