登山をするにはウエアやフットウエアなど装備が必要、スポーツを行なうにもそれに必要な用具があります。皆さんのご自宅にも趣味に関するアイテムがあるかもしれませんね。ところで、この装備の英語を知っていますか?

この記事では、装備や機器を表す英語equipmentを解説します。生活のさまざまな場面で登場する装備の総称、スポーツ用品なども紹介しましょう。

equipmentとequipments

equipmentとequipments

装備や備品にはさまざまなものがありますが、英語の総称はequipmentになります。まず、単語equipmentについて紹介します。

equipmentの意味

equipmentは名詞であり、その意味は「装備」や「備品」です。他にも、機材・機器もあり、これらすべては特定の目的を達成させるために必要なものを指します。このことから、人がその目的のために必要な知識や技能という意味でも使用されるのがequipmentです。カタカナ語の発音はエクイップメントのように読みます。
ちなみに、動詞にするとequip(備えつける・装備する)になります。

equipmentの語源

ここで、equipmentの語源も紹介しましょう。その由来は「備えつける」という意味を持つラテン語のaequipareであり、これがフランス語のequipmentに派生しました。
このことから、現在の英語equipmentは必要なものを備えるという「装備・備品」として使われるようになりました。

equipmentsという複数形はない

装備や備品ということから、名詞equipmentは数えられる可算名詞と考えがちですが、これは間違いです。equipmentはは不可算名詞であり、equipmentsという複数形はありません。

ここで、一つ例文を紹介しましょう。

Aさん
We stored all of the equipment in our storage.
訳)すべての装備を倉庫に保管しました。

store=保管する・保存する・格納する
storage=倉庫・保管場所・保存スペース
目的のために使用された装備は、次に使うまで保管場所にしまわれました。all of the equipmentで「すべての装備」としています。

例えば、medical equipmentなら「医療器具」、camping equipmentであれば「キャンプ用品」のようにしてequipmentを単数で使用します。

office equipmentの意味と使い方

equipmentが使われたフレーズにoffice equipmentがあります。次に、このoffice equipmentの意味、どのようなものが含まれるのか具体的にみていきましょう。

office equipmentで「オフィス機器」

会社で使われる機械や家具などの総称を「オフィス機器」とし、英語でこれはoffice equipmentになります。これらは日頃からよく業務に使用するようなものが含まれます。

Aさん
The suppliers sent some brochures about the office equipment.
訳)サプライヤーからオフィス機器のパンフレットがいくつか送られてきました。
Aさん
We need to renew some of the office equipment as they’re getting old.
訳)オフィス機器の一部が古くなってきているので、置き換える必要があります。

office equipment例を紹介

日頃の業務を滞りなく進めるためのoffice equipmentには様々な種類があります。基本的なものの紹介と英語表現を紹介します。

computer/コンピュータ
printer/プリンター
scanner/スキャナー
Internet connection/インターネット
telephone system/電話システム
furniture/オフィス家具
filing cabinet/ファイリングキャビネット
stationery/文具類

これらが基本的なアイテムです。これらの総称がoffice equipmentということになります。

sports equipmentの意味と使い方

sports equipmentの意味と使い方

多くの皆さんがスポーツに親しんでいることと思います。そこで、ここではスポーツ関連のsports equipmentについてみていきましょう。後半では、筆者がイギリスで大きく関わっている剣道に必要なequipmentも紹介します。

sports equipmentで「スポーツ用品」

身近なequipmentの使い方がsports equipmentでしょう。登山でもあらゆるスポーツでもそれぞれに必要なアイテムが必要ですが、それを英語でsports equipmentと表現します。別のフレーズにするとsports gearやsporting goodsとも言えます。例えば、ラグビーではヘッドギアが必須のsports equipmentであり、いわゆる防護用具です。

Aさん
Can I rent ski equipment there?
訳)そこでスキー用具をレンタルできるかな?

ski equipmentでスキー用具とするように、gym equipmentにすればジムの設備になります。

Aさん
There are many sports equipment needed for American football, including a helmet, shoulder pads, gloves, shoes, a mouthguard and thigh and knee pads.
訳)アメフトには、ヘルメット、ショルダーパッド、グローブ、シューズ、マウスガード、太ももパッドに膝パッドなど、様々なスポーツ用具が必要です。

kendo equipment

日本の武道である剣道には空手や柔道とは異なり、多くのequipmentが必要です。以下、kendo equipmentを挙げてみましょう。

kendo jacket/道着
skirtlike trousers/hakama/袴
shinai/竹刀
bokuto/木刀
men/面
kote/小手
do/胴
Tekken/垂れネーム
tenugui/手拭い

これ以外に、竹刀袋や防具を入れるバッグも必要です。イギリスでは数軒の剣道具サプライヤーがいてオンラインで発注しています。

original equipment manufacturerの意味

次に紹介するのは少し長めのフレーズoriginal equipment manufacturerです。いったいどのような意味でしょう?

original equipment manufacturer

original equipment manufacturerは略した形でOEMともいい、委託者のブランドで製品を生産すること、またはそのメーカーを指す言葉です。日本語では「相手先ブランド製造」と言われています。コンピュータ、家電、衣料品など多くの分野である企業が他社から製品を購入し、それを自社の製品として販売しています。

Aさん
An original equipment manufacturer or OEM is a company that manufactures and sells products or parts of a product that their buyer, another company, sells to its own customers while putting the products under its own branding.
訳)相手先ブランド製造(OEM)とは、製品または製品部品を製造・販売する会社のことで、買い手である他社はその製品を自社のブランドで自社の顧客に販売します。

引用:CFI “Original Equipment Manufacturer (OEM)”

EquipmentとMaterialの違い

equipmentはよくmaterialと比べられることがあります。最後に、この2単語の違いを紹介しましょう。

equipment vs material

materialは日本語でもマテリアルとされ、その意味は基本的に「原料・材料」です。加えて「器具・用具」という意味も持っています。

equipmentとmaterialの違いは以下になります。
equipmentは、長期に渡って使用される耐久性のあるもの。
materialは、短期的に使用される。間接材料として事務用品など、製品に直接さかのぼることができないもの。

引用:DifferenceBetween

まとめ

特定の目的を達成させるために必要な「装備」や「備品」の総称がequipmentです。私たちの身の回りでも、オフィスから医療、趣味のスポーツまで様々なequipmentがあります。スポーツだけでなく、調理のための用具ならkitchen equipment、まずは自分が使っている用具から英語にしていってみましょう。

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