「セレナーデ」って聞いたことはあるけど、どういう意味かはいまいちわからない、という方も多いのでは?

そこで今回は「セレナーデ」の意味やその由来などについてご紹介します。「セレナーデ」の英語表現や関連表現もご紹介するので、ぜひチェックしてください!

セレナーデってどういう意味?

セレナーデってどういう意味?

「セレナーデ」は、音楽のジャンルの一つ。特別な人へ、愛や感謝の気持ちを込めて演奏される音楽のことです。夜に演奏されることが多く、日本語では「小夜曲(さよきょく)」と呼ばれることもあります。

「セレナーデ」という言葉の語源は、ラテン語の”serenus”。「穏やかな」という意味です。つまり「セレナーデ」は「穏やかな雰囲気の中、夜に演奏される音楽」といういうこと。現在でも「セレナーデ」とタイトルを付けられた曲はありますが、とくに18世紀から19世紀にかけてのクラシック音楽の中で、多く作曲されました。恋人へ向けたロマンチックな音楽が基になっているため、軽めの曲調と聞き心地の良い音の響きが特徴です。

みんなが知ってる「セレナーデ」をご紹介

「セレナーデは音楽のジャンルのひとつ」と聞いても、いまいちピンとこないという方も多いはず。そんな方に最も有名なセレナーデの一つをご紹介しましょう。

それは、モーツァルトの「Eine kleine Nachtmusik(アイネ・クライネ・ナハトムジーク)」。ドイツ語で「小さな夜の音楽」という意味のタイトルを持つこの曲は、軽快でありながら優雅な旋律が特徴です。クラシック音楽の中でもとくに広く親しまれており、映画やテレビ番組などでもよく使われるため、どこかできっと耳にしたことがあるはず。

また、セレナーデは、映画やドラマなどの印象的なシーンで使われることが多いです。有名なのが映画『ロミオとジュリエット』。ロミオが夜のバルコニーでジュリエットに向けて愛を告白する映画の中でも最も印象的なシーンの一つにセレナーデが流れます。しっとりとしたセレナーデが、物語の感動をさらに深めてくれますね。

セレナーデって英語では何と言う?

「セレナーデ」を英語では”serenade”と言います。この言葉は、名詞としても動詞としても使われます。名詞と動詞、それぞれの使い方を例文と一緒に確認しましょう。

名詞”serenade”の使い方

名詞の”serenade“は音楽の「セレナーデ」を意味します。

Aさん
He played a serenade for his wife on their anniversary.
彼は結婚記念日に妻のためにセレナーデを演奏した。
Aさん
The famous musician composed a beautiful serenade.
著名な音楽家が美しいセレナーデを作曲した。
Aさん
Mozart’s serenades are known for their elegance and beauty.
モーツァルトのセレナーデはその優雅さと美しさで知られている。

動詞”serenade”の使い方

動詞の”serenade“は”serenade someone”で「誰かに向けてセレナーデを演奏する」という意味になります。

Aさん
The singer serenaded the audience with a beautiful melody.
その歌手は観客に美しいメロディーのセレナーデを披露した。
Aさん
He decided to serenade her under the stars with a romantic song on his guitar.
彼は星空の下でギターを弾きながら、彼女にロマンチックなセレナーデを演奏することに決めました。
Aさん
The musicians gathered in the courtyard to serenade the guests with classical tunes during the wedding reception.
ミュージシャンたちは結婚披露宴の間、ゲストにクラシックのセレナーデを演奏しました。

音楽関連用語を使ったイディオム表現をご紹介!

音楽関連用語を使ったイディオム表現をご紹介!

セレナーデに限らず、音楽はわたしたちの生活に身近な存在です。そのため、日常生活でも音楽関連用語を用いた表現がたくさんあります。ネイティブが会話でとくによく使うイディオムをご紹介します。

face the music

face the music”は「自分の行動や結果に対して責任を取る、厳しい現実に直面する」という意味です。避けられない結果や困難に直面することを意味します。問題に直面する勇気が必要とされる状況で使われます。海外ドラマでもよく出てくる覚えておくと便利な言い回しです。

Aさん
It’s time to face the music.
現実と向き合うときが来たな。
Aさん
After failing the exam, he had to face the music and explain it to his parents.
試験に落ちた後、彼は現実を受け入れて両親に説明しなければならなかった。
Aさん
You made a mistake, and now you have to face the music.
あなたはミスをしたので、今、その結果に向き合わなければならない。

blow your own trumpet

blow your own trumpet”は「自慢する」という意味。自分の成果やスキルを大げさに話すことを表します。

Aさん
I don’t want to blow my own trumpet, but I think I handled that situation really well.
自慢したくはないけど、あの状況は本当にうまく対処できたと思う。
Aさん
I don’t mean to blow my own trumpet, but I was awarded employee of the month.
自慢するつもりはないけど、今月の社員賞をもらいました。
Aさん
She’s always blowing her own trumpet about her achievements at work.
彼女はいつも職場での自分の業績を自慢しています。

It takes two to tango.

It takes two to tango.”は決まりフレーズ。直訳すると「タンゴを踊るには2人、必要だ」という意味ですが、「両方に責任がある=どちらにも悪いところがある」という意味で使われます。

Aさん
You can’t blame only him for the argument; it takes two to tango.
その口論で彼だけを責めることはできません。二人に責任があります。
Aさん
Don’t only blame me! This is your fault, too. It takes two to tango.
わたしだけを責めないで!あなたのせいでもあるわ。どっちも悪いところがあるわよ。
Aさん
The project failed, but it wasn’t just one person’s fault; it takes two to tango.
プロジェクトが失敗しましたが、一人の責任ではありません。双方に責任があります。

まとめ

今回は「セレナーデ」の意味をご紹介しました。「セレナーデ」はロマンチックな音楽のジャンルの一つです。音楽はわたしたちの生活に身近な存在なので、音楽にまつわる様々な表現があります。日常会話でもよく使われるものが多いので、海外ドラマや映画をみるときは、ぜひ耳を澄ませてみてくださいね!

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