英語圏で「お別れ会」といえば”farewell party”と翻訳されます。この”farewell”、なんとなく暗記して使うことはありますが、本当の意味や他にどのような使いかたができるのか知っていますか?

ここでは、”farewell”の単語の意味や”good bye”との違い、”farewell party”以外での使い方など”farewell”について紹介していきます。

“farewell”はどういう意味?

"farewell"はどういう意味?

“farewell”は”goodbye”と同じ「さようなら」「お別れ」という意味ですが、”goodbye”よりもフォーマルなニュアンスがあります。より礼儀正しくお別れをする行為とイメージするとよいでしょう。

“farewell”は名詞として大きく分けて2つの意味があります。

「別れの挨拶」という意味の”farewell”

また、”farewell”は人と別れる際の感情を込めた挨拶としても使われます。友人や家族との別れの場合によく使われ、相手に対する感謝の意や温かい気持ちを込めた言葉を指して”farewell”と言います。

Aさん
She hugged us with a heartfelt farewell and left the house.
訳)彼女は心のこもった挨拶とともに私たちを抱きしめ、家を出た。

「丁寧な出発」の意味の”farewell”

大切な人が出発してしまうこと、長距離の場所に行ってしまうことを敬意をこめて”farewell”と言います。この場合、相手との関係性が大切だということが前提で込められています。一番良く聞くのが「お別れ会」という意味の”farewell party”です。”good bye”以外に「お別れ」の言葉を知らない場合には聞き取りにくい単語ですが、一度覚えてしまえばすぐに話が通じるので、覚えておくと良いでしょう。

Aさん
At the farewell party, we are thinking of giving her the album we made.
訳)お別れ会では、私たちが作ったアルバムを差し上げようと思っています。

“farewell party”は、留学生や駐在で仲良くなった仲間が遠い場所に引っ越してしまう際に開く「お別れ会」としてよく使います。このように、長期間にわたって助け合ってきた仲間が帰国してしまう場合などに開く「お別れ会」を”farewell party”と呼びます。

Aさん
I heard Ryan is going back to the United States next month.
訳)来月ライアンがアメリカに帰国してしまうと聞きました。
Bさん
Seriously? We have to throw a farewell party then! I will miss him so much.
訳)本当に?じゃあ、お別れ会を開かなきゃ。さみしくなるなぁ。

※throw a partyで「パーティを開催する」という意味になります。

“farewell”はどんなシーンで使われる?

“farewell”は様々な別れのシーンで使われます。大切な友達との別れ、卒業式、旅行など、別れが伴うシーンで頻繁に耳にします。そのため、“farewell”には、単に「別れ」という意味だけでなく、感謝の気持ちや友情、愛情も込められます。また、同様の考えから一時的な別れだけでなく「永遠の別れ」の際にも”farewell”が使われます。

Aさん
Farewell, my friend.
訳)さようなら、わが友よ。

毎日友達や近い人に使う”good bye” “bye bye”とは違い、すこしフォーマルかつ気持ちを込めて別れの瞬間に特別な意味を持たせたい場合に使います。

Aさん
Miki is leaving for Japan this weekend so I’d like to have a farewell party.
訳)今週末ミキが日本に帰ってしまうので、お別れ会を開きたいです。

“good bye”と”farewell”の違い

日頃よく耳にする”good bye”は、単純に別れの挨拶として使われます。”farewell”がフォーマルかつ長期間会えない相手に使うのに対して、”good bye”は日常のシーンで「さようなら」「またね」「バイバイ」と言いたい場合に使います。もっとカジュアルな仲なら”bye”や”bye bye”と言うことができます。

Aさん
It was nice talking to you today. I had so much fun! See you next week!
訳)今日あなたと喋れてよかったよ。とっても楽しかった!また来週ね!
Bさん
Yes. We had a lot to talk about! Nice meeting you! Good bye!
訳)そうだね。話すことがとっても沢山あったね。会えてよかった。さようなら!

“farewell”の類語 &スラング

"farewell"の類語 &スラング

“farewell”の類語には”good bye”の他にもいくつかあります。ここでは、”farewell”に似た言葉を紹介してきます。また、同様にスラングも紹介していきます。

①”farewell”の類語:adieu

“adieu”は、丁寧かつフォーマルな場面や、文学的な文脈で使われます。別れの感情が強く、最後の別れを意識しているときに使われます。

Aさん
Adieu, my friend.
訳)さようなら、わが友よ。

②”farewell”の類語:so long

親しい間柄の友達とカジュアルに使われる”so long”があります。さらっと「さよなら!」「またね!」と言う場合に使います。

Aさん
Are you going to English class tomorrow?
訳)明日は英語のクラス来るかい?
Bさん
Yes, I am. I will see you then. So long!
訳)うん、いくよ。また明日ね。じゃね!

③”farewell”の類語:catch you later

“catch you later”は「またね」「また会いましょう」という意味です。カジュアルな間柄で使われるスラングです。”I will catch you later.”というフレーズの省略形で、”catch”はここでは「会う」と言う意味が近いです。

Aさん
Are you going to the birthday party tonight?
訳)今夜の誕生日会に行くかい?

Bさん
Yes, I am. Catch you later!
訳)うん行くよ。またね!

④”farewell”の類語:later

“later”は「後で」という意味の単語で、”See you later”を”later”のみに省略して使うスラングです。意味としては「またね」という意味です。

Aさん
Can you stop by my house after school? My brother wants to hang out with you.
訳)放課後私の家に寄ってくれる?私の兄あなたと遊びたいって。
Bさん
Sure. Sounds nice. Later!
訳)いいよ。楽しみだわ。またね!

“farewell”は大切な人との別れには必須ワード

留学生や職場の同僚、海外でできた仲間など、大切な人との別れの際には”farewell party”を開催することがあります。また、”farewell”は、大切な人との別れの挨拶という意味として、感情がこもった言葉や文章を相手に送る際に使う単語です。”good bye”と比べて、より大切な人との感情のこもったお別れの際に使える言葉なので覚えておくと便利でしょう。

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