”asleep”は「眠った状態」を意味する英語表現です。

”sleep”と綴り(スペル)が似ているのでイメージしやすいですよね。

そんな”asleep”ですが、”sleep”との違いを意識したことはありますか?

また、”asleep”を使った慣用句表現もあるので覚えておくと英会話や英文を読む時に大変役に立ちます。

この記事では、”asleep”の基本的な意味や”sleep”との使い分け方、”asleep”を使った慣用句表現をお伝えします。

asleepの基本的な意味

asleepの基本的な意味

“asleep”は形容詞の形で「眠った〇〇」「眠っている〇〇」を意味する英語表現です。

「眠る」を意味する”sleep”(スリープ)は馴染みが深いでしょう。

”asleep”にはわかりやすく綴り(スペル)に”sleep”が含まれているので、意味を連想しやすいですね。

【例文】

  • The cat is asleep on the windowsill.
    猫が窓辺で眠っています。
  • He was asleep before the movie even ended.
    彼は映画が終わる前に眠ってしまった。
  • She was asleep when the phone rang.
    電話が鳴ったとき彼女は寝ていました。

【補足】asleepの他の意味

asleepには上述した「眠った」や「眠っている」の他にも、以下のような意味でも使われます。

  • 痺れた・感覚のなくなった
  • 死んだ

基本の意味である「眠った」から連想して、「感覚が眠っている=痺れている・感覚がない」や「安らかに眠っている=死んでいる」の意味で使うイメージですね。

【「痺れた・感覚のなくなった」の例文】

  • My leg has fallen asleep.
    脚がしびれた。
  • Her fingers went asleep because of the cold weather.
    彼女の指は寒さのせいで感覚がなくなった。

【「死んだ」の例文】

  • She went asleep after a long illness.
    長い闘病の末、彼女は眠りについた。
  • The old dog peacefully fell asleep forever.
    老犬は穏やかに永遠に眠りについた。

”asleep”と”sleep”の違いは?

”asleep”が「眠った」や「眠っている」を意味することはお伝えしましたね。

それでは、「眠る」を意味する”sleep”と、「眠った」や「眠っている」を意味する”asleep”には、どんな違いがあるのでしょうか?

”asleep”と”sleep”との違いとして、最も大きいのが「品詞」の違いだと言えます。

”asleep”は「形容詞」で、”sleep”は「動詞」として使われます。

”asleep”は「形容詞」なので、「眠っている状態」を表します。

対して、”sleep”は「動詞」なので、眠るという「動作」を表すわけですね。

【”asleep”の例文】

  • The children are already fast asleep in their beds.
    子供たちはすでにベッドでぐっすり眠っています。
  • The baby is asleep with a peaceful expression.
    赤ちゃんは穏やかな表情で眠っています。

↑どちらの例文も、子供たちが「眠っている」状態、赤ちゃんが「眠っている」状態を指しているのがわかりますね。

【”sleep”の例文】

  • The baby finally went to sleep after crying for hours.
    赤ちゃんは何時間も泣いた後、ようやく眠りにつきました。
  • We need to sleep early to wake up on time.
    時間通りに起きるためには早く寝る必要がありますね。

↑”sleep”の例文はどちらも「眠りにつく」や「寝る」という「動作」に焦点が当たっているのがわかりますね。

asleepを使った慣用句表現

asleepを使った慣用句表現

”asleep”が形容詞の形で「眠った」や「眠っている」を意味することはお伝えしましたね。

そんな”asleep”を使った慣用句表現がいくつかあります。

”asleep”を使った慣用句表現|”fall asleep”の意味

“fall asleep”は「眠りにつく」や「眠りに落ちる」を意味する英語の慣用句表現です。

動詞の形で使われる”sleep”に似た使い方をする表現だと言えますね。

”asleep”は”sleep”と比べて、「眠り始める瞬間」に焦点を当てているニュアンスで使われます。

【例文】

  • He fell asleep on the train and missed his stop.
    彼は電車の中で眠ってしまい、降りる駅を逃した。
  • After a long day, he quickly fell asleep on the couch.
    長い一日の後、彼はソファであっという間に眠りについた。
  • The baby fell asleep in the car on the way home.
    赤ちゃんは帰り道の車の中で眠りについた。

”asleep”を使った慣用句表現|”sound asleep”の意味

”sound asleep”は「ぐっすり眠った」や「熟睡している」を意味する英語の慣用句表現です。

“sound”はカタカナで「サウンド」と言われるように「音」を意味する言葉ですが、他にも「確かな」や「しっかりした」「健全な」という意味もあるんです。

soundが”asleep”と結びついて「確かな眠り」や「しっかりした眠り」となり、「ぐっすり眠った」や「熟睡している」の意味に連想して使うイメージですね。

【例文】

  • He was sound asleep when the alarm finally went off.
    彼はアラームが鳴るまでぐっすり眠っていた。
  • Finding him sound asleep, she quietly tiptoed out of the room.
    彼がぐっすり眠っているのを見て、彼女は静かに部屋を出て行きました。
  • Grandpa was sound asleep in his favorite chair.
    祖父はお気に入りの椅子でぐっすり眠っていました。

”asleep”を使った慣用句表現|”asleep at the wheel”の意味

”asleep at the wheel”は「重大なミスをする」や「大きな責任を怠る」を意味する英語の慣用句表現です。

”asleep at the wheel”の”wheel”は「車輪」を意味する英単語で、ここでは「自動車」を指して使われています。

なので”asleep at the wheel”を直訳すれば「自動車での居眠り」を指し、運転中に居眠りをすることを「重大なミス」や「大きな責任に対する怠慢」に連想しているわけですね。

【例文】

  • The team’s leader was asleep at the wheel, leading to a critical oversight.
    チームのリーダーは重大な見落としをしてしまった。
  • Asleep at the wheel, the committee failed to address the issue.
    委員会は無関心で、問題に対処しませんでした。
  • The project’s downfall was due to the supervisor being asleep at the wheel.
    プロジェクトの失敗は、監督者が重大なミスをしたためでした。

まとめ

この記事では、”asleep”について以下の点からお伝えしました。

  • ”asleep”は「眠った」や「眠っている」を意味する
  • ”sleep”は動詞、”asleep”は形容詞として使われる
  • “asleep”は慣用句表現でも使われ、例えば”fall asleep”は「眠りに落ちる」を、”sound asleep”は「熟睡」、”asleep at the wheel”は「重大なミス」を意味する

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。

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