今回は、英語の”conflict”(コンフリクト)の意味や関連する表現を詳しく解説します。
さらに、ビジネスでよく使われる”conflict of interest”(利益相反)や”schedule conflict”(スケジュールの重複)などのフレーズも紹介します。
例文を豊富に紹介するので、すぐに使って学習に活かせますよ。
conflictの基本的な意味・使い方

最初に、”conflict”の基本的な意味や使い方を確認しましょう。
conflictの基本的な意味
conflictの基本的な意味は「対立・衝突」「葛藤」「戦争・紛争」などです。
conflictの使い方
conflictの使い方を、例文の中で確認していきましょう。
まずは、「対立・衝突」の意味で使う場合の例文です。
There was a conflict between the two managers.
(2人のマネージャーの間に対立があった。)
次に「葛藤」の意味で使う場合の例文です。
She felt a conflict between her duty and her desires.
(彼女は義務と欲望の間で葛藤を感じた。)
最後に「戦争・紛争」の意味で使う場合の例文です。
The conflict in the region has intensified.
(その地域での紛争が激化している。)
ビジネスの「バッティング」を英語で何て言う?意味は?
ビジネスの場面で「バッティング」という言葉を使うことがあります。
これは「予定や役割が重なる」ことを意味しますが、英語ではどのような表現ができるのでしょうか?
scheduleとconflictで表現できる
今回紹介している”conflict”、そして”schedule”(スケジュール)を使えば「バッティング」が表現できます。
例文はこちらです。
Our meeting conflicts with the client’s schedule.
(私たちの会議はクライアントのスケジュールとバッティングしている。)
“schedule conflict”という形で使うこともできます。
I can’t attend the meeting due to a schedule conflict.
(スケジュールが重なっているため、その会議には参加できない。)
conflictのみでも表現できる
また、”schedule”を使わないでバッティングを表現することも可能です。
There is a conflict between the two projects.
(2つのプロジェクトがバッティングしている。)
“conflict”はこれらの例のように「重複」「対立」などのニュアンスで使われます。
会議やイベントの調整時によく使われる表現なので覚えておきましょう。
ビジネスにおけるconflict

ビジネスの世界では、”conflict”は「意見の対立」「衝突」の文脈で使われることが多いです。
上司と部下、チーム間、企業間など、さまざまな場面で発生します。
例文を見ていきましょう。
There is a conflict between the sales and marketing teams.
(営業チームとマーケティングチームの間に対立がある。)
We need to resolve this conflict as soon as possible.
(この対立をできるだけ早く解決する必要がある。)
Conflicts between employees can affect workplace productivity.
(従業員間の対立は職場の生産性に影響を与える可能性がある。)
会議におけるconflictとは?
会議の場面での”conflict”も、意見の対立や議論の対立を指します。
活発な議論が行われる場面では、意見の食い違いが生じることもあります。
例文はこちらです。
There was a conflict of opinions during the meeting.
(会議中に意見の対立があった。)
How can we manage conflicts in meetings effectively?
(会議での対立を効果的に管理するにはどうすればよいだろう?)
Conflict in meetings can lead to better decision-making if managed well.
(会議での対立は、適切に管理すればより良い意思決定につながることがある。)
conflict of interestの意味
“conflict of interest”とは、「利益相反(りえきそうはん)」を意味し、特にビジネスや法律の分野でよく使われる表現です。
ある人が2つの立場に属することで、公正な判断ができなくなる状況を指します。
たとえば、以下のようなケースです。
- 企業役員が自社の取引先の株主でもあり、意思決定で私利を優先する。
- 医者が特定の製薬会社から報酬を受けつつ、その薬を患者に推奨する。
例文はこちらです。
The lawyer had to resign due to a conflict of interest.
(その弁護士は利益相反のため辞任しなければならなかった。)
A conflict of interest arises when personal and professional interests clash.
(個人的な利益と職業上の利益が衝突すると、利益相反が発生する。)
Companies must disclose any potential conflicts of interest.
(企業は潜在的な利益相反を開示しなければならない。)
「紛争」を英語で何て言う?
「紛争」を意味する英語表現はいくつかありますが、今回紹介している”conflict”が最も一般的です。
また、”dispute”や”war”も文脈によって使われます。
conflict
conflictは、広範な「対立」や「衝突」を指し、物理的(暴力的な)ものから心理的・感情的なものまでカバーします。
The conflict between the two countries lasted for years.
(その2国間の紛争は何年も続いた。)
dispute
disputeは、主に「論争」や「口論」、特定の意見や権利をめぐる対立を指します。
The labor dispute led to a strike.
(労働紛争がストライキにつながった。)
war
warは、「戦争」を指し、国家や集団間での大規模な武力衝突を意味します。
「紛争」よりも明確に「戦争」と訳され、紛争がエスカレートして戦争に至る場合もあります。
The war started due to a territorial conflict.
(その戦争は領土をめぐる紛争が原因で始まった。)
まとめ
“conflict”は「対立」「衝突」「紛争」「スケジュールの重複」など、さまざまな意味を持つ単語であることがわかりました。
ビジネスの場面では、意見の対立やスケジュールのバッティングを指すことが多く、”conflict of interest”(利益相反)のような重要なフレーズもあります。
この記事を参考に、正しく”conflict”を使いこなして、英語の理解を深めてくださいね!
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