「ご近所とゴミ出しのことで口論したのよ」
「彼女が良いリーダーであることに異論を唱える人はいないね」
誰かとの会話で議論や口論、反論や抵抗と言いたいときに使える表現を知っていますか?
この記事では、英語disputeの意味や使い方について紹介します。異議を唱えたり口論するとき、加えてクレジットカードなどに使われる英語表現を学びましょう。
disputeの意味
普段あまり使うことのない単語がdisputeかもしれません。さっそく、どのような意味を持っているのか紹介しましょう。
disputeの意味
disputeには動詞と名詞の使い方があり、カタカナ語の発音はディスピュートのようにします。
冒頭の日本語文のように、誰かと意見を交わす場合の「議論・異論」がdisputeの意味です。disputeは様々な意味を持つ単語であり、さらに、反論や論争、けんかや口論というときにも使えます。
基本的には、異なる意見または立場がぶつかったとき、それらを解決するために論じたりすることを表すのがdisputeです。
これらの意味はdisputeの語源を知ることによって、理解を進めることができます。ラテン語で「ばらばらに」のdis、そして「考える」のputoの組み合わせからきているため「ばらばらの考え」というニュアンスがあるのです。ばらばらということはお互いの意見が食い違い一つにまとまっていない状態であり、つまり、異論があったり口論のもとになるのです。disは否定・反対を意味する接頭辞であることも押さえておきましょう。
disputeの使い方
それでは、ここでdisputeの具体的な使い方について例文を紹介します。
disputeの例文
訳)昨日、騒音のことで隣人と口論になったんです。
disputeを名詞として使った例になります。筆者の住むイギリスでは誕生日パーティや夏のバーベキューで人が家に集まることがよくあります。夜12時までは音を出しても出されてもいいかなと思う人あり、それじゃ遅いだろうと考える人ありで、普段のコミュニケーションが大切と感じます。
訳)すべての国は紛争の解決に全力を尽くさなければならない。
このように、disputeには「紛争・不和」の意味もあります。このため、ビジネスにも使用されます。
訳)彼女が会社にとって素晴らしいリーダーであることに異論を唱える人はいません。
こちらは動詞のdisputeですね。主語No oneが単数なのでdisputesと-sをつけています。
DisputeとConflictの違い
ここではDispute、そして「対立・衝突・紛争・争い」の意味を持つConflictの違いをみていきます。
disputeとconflictの違い
2つの単語の大きな違いは、その「期間」です。
disputeは短期的な紛争、そしてconflictはより大規模で長期に渡る紛争になります。なお、紛争には交渉可能な利害関係が関わっています。
先に紹介した例文で、騒音のことで隣人と口論になるような争いにはdisputeです。ここで、conflictの例文をひとつ紹介します。
訳)バイデン氏は、ガザ紛争を終わらせるためのイスラエルの新たな提案を発表した。
この機会に、disputeとconflictの違いをしっかりと覚えましょう。
DisputeとArgumentの違い
さて、もう一つ単語の違いを紹介します。それが、DisputeとArgumentです。
disputeとargumentの違い
disputeにもargumentにも、相手と反対意見を述べあう意味があります。disputeとは口論であり、言い争いをすることを言い、一方argumentは時には感情的になって言い合い相手と対するような議論を指します。
open disputeの意味
次に、open disputeというフレーズを紹介しましょう。
どんな意味になるかイメージできますか?
返金申請とは?
例えば、オーダーしてもなかなか届かないようなとき、または届いた商品が壊れていたりと不備があるとき、返金の申請をすることができます。この申請は通常、売り手(セラー)が商品を発送してから11日後、商品の配達時間が経過するか受領を確認してから15日目まで行なうことができます。
open disputeで「返金申請」
海外のサイトなどで何かを購入しトラブルが発生することってありますね。open disputeとは、購入したものに対する返金申請のことを指します。
open disputeの方法ですが、まず購入したサイト上のmy ordersから追跡したい商品を選びます。その詳細view detailsからopen disputeをクリックすることで申請を進めていけます。
ちなみに、open disputeには未解決の紛争や、とげとげしい論争の意味もあります。
disputeの意味 – 契約書・会計
ここからは、口論や論争から離れ、契約書や会計におけるdisputeの意味をみていきます。
英文契約書のdispute
英文の契約書用語のひとつにdisputeがあります。このときに使われる頻度が高い条項にdispute resolutionがあります。この条項は、紛争が生じた際にどう解決するのかについて規定しているものであるため紛争解決の意味で使用されます。
訳)紛争解決とは、当事者間の紛争を解決するプロセスです。
会計におけるdispute
売買契約の履行についてバイヤーが行なう要求をdisputeと呼びます。この要求には、売買契約の条件や価格はもちろん、商品やサービスの量・質に関する場合があり、そして会計的な性質を持つケースもあります。
dispute transactionの意味
難しい言葉が続いていますが、続けてdispute transactionについて紹介をしましょう。
皆さんは、クレジットカードの請求書でこれおかしいな?というものを見つけたことはあるでしょうか?
dispute transactionで「請求に対する異議」
思ったよりも請求が多いなと感じるようなとき、ひとつの買い物が二重で請求されていることがあったり、買った覚えのないアイテムが載っていたり・・・
こんなときに便利なシステムがdispute transactionです。dispute transactionは自分への請求ではないと確信があるときにクレームする方法です。
該当ページに行くと以下のような選択が記載されています。
– I’m still being charged for a product or service.
– I was incorrectly charged for a purchase I made.
誤った請求があれば2つ目を選び、次へ進んでいきましょう。間違った請求を諦めて支払わないよう、dispute transactionのことを覚えておくことをおすすめします。
disputeの意味 – クレジットカード
最後に、クレジットカードを使う場合に知っておきたい言葉disputeの意味を紹介します。
不明なカード使用履歴の報告
ひとつ上のdispute transactionで間違った請求への意義を申告できることを紹介しました。そしてカードの不正使用で意義を申し立てるときにdispute formを申請できます。なお、申請には詳細を記入していく必要があります。
まとめ
disputeは、異なる意見または立場がぶつかったとき、それらを解決するために論じたりすることを表す英語です。返金申請も請求に対する異議も、disputeの意味を知っていれば理解できることも分かりましたね!
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