スペインの伝統的なお菓子「ポルヴォロン“polvorón”」をご存じですか?口の中でホロホロとほどける不思議な食感が魅力で、特にスペイン南部・アンダルシア地方では冬の定番スイーツとして親しまれています。

今回は、この「ポルヴォロン」の文化や作り方、そして食感を表す英語表現も一緒に学んでいきましょう!

ポルヴォロンとは?スペイン・アンダルシア地方の伝統スイーツ

ポルヴォロンの作り方|スペインの伝統レシピを日本語&英語で紹介

「ポルボロン」は、スペイン南部・アンダルシア地方で生まれた、アーモンドを使った小さな丸いクッキーです。 ころんとした形と、素朴で愛らしい見た目が特徴ですが、口に入れた瞬間、その印象が変わります。

ほろりとほどける食感と、香ばしいアーモンドの香り

見た目以上に、奥深いおいしさが詰まっていることを実感するでしょう。

ちなみに、ポルヴォロンという名前は、スペイン語の「粉 “polvo”」に由来しています。その名の通り、生地はとても繊細で、手に取っただけで崩れそうになるほど。そんな壊れやすさも、このお菓子の魅力のひとつです。

ポルヴォロンの言い伝え

実は、この繊細なお菓子にはちょっとユニークな言い伝えがあります。

それは、口の中で崩れないうちに「ポルヴォロン、ポルヴォロン、ポルヴォロン」と3回唱えることができたら、願い事がかなうというもの。

ポルヴォロンは口に入れた瞬間にほぐれて溶けてしまうほど繊細なお菓子です。だから、3回唱えるのはなかなかむずかしいのです。でも、試してみたくなりますよね。

どんなときに食べるの?

ポルヴォロンは、クリスマスシーズンになると家庭やお店で多く見かけるようになります。プレゼントとして配られることも多く、スペインの冬の風物詩といっても過言ではありません。

味の特徴

アーモンドの香ばしさと、ほのかな甘さが口いっぱいに広がります。バターやラードのコクがありながらも、軽い口当たりで、何個でも食べたくなってしまうおいしさです。

ポルヴォロンを英語で紹介してみよう!

ポルヴォロンを英語で紹介してみましょう!

Aさん

Polvorón is a traditional treat from Spain, especially popular during the Christmas season.

ポルヴォロンはスペインの伝統的なお菓子で、特にクリスマスシーズンに人気があります。

Aさん

Because it’s so delicate, there’s a unique custom—try saying “Polvorón” three times before it crumbles in your mouth!

とても繊細なお菓子なので、ユニークな風習があります。それは、「ポルヴォロン」と3回言い終える前に口の中で崩れてしまうかもしれない、というものです!

ポルヴォロンの作り方|スペインの伝統レシピを日本語&英語で紹介

ポルヴォロンの作り方|スペインの伝統レシピを日本語&英語で紹介

材料はシンプルですが、口に入れた瞬間の「ほろっ」と崩れる食感は、一度食べたら忘れられないほどの魅力があるポルヴォロン。

本場アンダルシア地方では、薄力粉をフライパンで炒って香ばしさを出すのが伝統的な作り方とされていますが、日本では炒る工程を省略するレシピも多く、より手軽に楽しむことができます。

今回は、日本でも作りやすい基本レシピを、日本語と英語の両方でご紹介します。

ぜひ、一度お試しください。

材料〈Ingredients〉

  • 薄力粉〈cake flour〉… 80g
  • アーモンドパウダー〈almond flour〉… 50g
  • 砂糖〈sugar〉… 30g
  • 無塩バターまたはラード〈unsalted butter or lard〉… 60g
  • 仕上げ用の粉砂糖〈extra powdered sugar for dusting〉… 適量

作り方〈How to make〉

①材料を混ぜる

ボウルに薄力粉、アーモンドパウダー、砂糖を入れて、粉類をよく混ぜます。

Mix the cake flour, almond flour, and sugar in a bowl.

②バターを加えて生地をまとめる

常温で柔らかくした無塩バター(またはラード)を加え、ゴムベラや手で生地がまとまるまで混ぜます。

Add softened butter or lard and mix until the dough comes together.

③生地を冷やす

まとまった生地をラップに包み、冷蔵庫で約30分休ませます。

Wrap the dough in plastic wrap and chill in the refrigerator for about 30 minutes.

④形を作る

オーブンを170℃に予熱します。生地を1.5cmほどの厚さにのばし、丸型やお好みの型で抜きます。

Preheat the oven to 170°C.  Roll the dough out to about 1.5cm thick and cut into shapes.

⑤焼く

クッキングシートを敷いた天板に並べ、170℃で約15分焼きます。焼き色はあまりつけず、表面が乾いてきたらOKです。

Place the cookies on a baking tray lined with parchment paper and bake for about 15 minutes. They should stay pale and dry on top.

⑥仕上げ

粗熱がとれたら、粉砂糖をふりかけて完成です。完全に冷めるとよりホロホロとした食感になります。

Let them cool slightly, then dust with powdered sugar. Once completely cooled, they become even more crumbly.

スイーツの食感を英語で表してみよう!

ポルヴォロンのような焼き菓子の魅力は、味だけでなく“食感”にもありますよね。

英語でも、食感を表す表現はたくさんあり、会話や紹介のときにとても便利です。ここでは、スイーツに使える食感の英語表現をいくつかご紹介します。

日本語 英語 例文
サクサク crispy / crunchy These cookies are nice and crispy.
(このクッキー、いい感じにサクサク!)
ふわふわ fluffy These pancakes are so fluffy!
(このパンケーキ、ふわっふわ!)
しっとり moist / soft The cake is soft and moist.
(このケーキはしっとりしていて柔らかいです)
ほろほろ crumbly Polvorón is very crumbly.
(ポルヴォロンはとてもほろほろしています)
とろける melts in your mouth It just melts in your mouth.
(口の中でとろけちゃう!)

ポルヴォロンの食感を英語で説明するなら、こんな表現がぴったり!

Aさん

Polvorón is soft, crumbly, and melts in your mouth.

ポルヴォロンは、柔らかくてほろほろしていて、口の中でとろけます。

まとめ

ポルヴォロンは、味わいも食感も、そして背景にある文化もとても魅力的なお菓子です。

こうした海外スイーツを通して、英語を学ぶモチベーションにもつながります。次にお菓子を食べるときは、ぜひ英語でその美味しさを表現してみてくださいね!

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