皆さま、毎日忙しく働いていらっしゃるでしょう。労働の対価としてお金を得ますが、英語にするときget moneyではない表現があります。皆さんはearnという単語を使っていますか?
この記事では、英語earnについて解説します。お金を稼ぐだけでなく、信用を得たりメダルを獲得するような様々なシーンで使われるearnの意味や使い方を学びましょう。
earnの意味と使い方
earnは動詞、カタカナ語の読み方はアーンのようになります。earnを覚えるといろいろなシーンで使うことができます。さっそく、意味と使い方を紹介しましょう。
動詞earnの意味
earnは動詞であり、以下の2つの意味を持っています。それぞれの例文もみてみます。
なお、earnの動詞活用は、earn-earned-earnedです。
【得る】
名声を得る・信用を得る・勝利を獲得する・収入を得るなど、何かを得るときにearnを使用します。自分が起こす行動によって結果や評価を得るようなとき、努力することによって目標を達成したときにぜひ使ってみたい単語がearnです。
訳)私の妹は一生懸命働き、ロンドンで就業するチャンスを得ました。
目標に向かって努力した結果に得たものがロンドン勤務なんですね。自分による積極的な行動によるポジティブな結果です。
【稼ぐ】
生計を立てるために働いてお金を得ることを「稼ぐ」と言います。一つ目の意味「得る」でも収入を得るという使い方を紹介しましたが、earnは稼ぐという表現でよく使用される単語です。
訳)年間、いくら稼いでいるの?
訳)年収は5万ポンド。転職したので少し増えたんだ。
ちなみに、earnの関連用語であるearnerは「稼ぎ手・稼ぐ人」です。a main earnerにすると、家族のなかの主な稼ぎ手という意味になります。
earn a livingの意味
earnの意味を理解したところで、ここからは様々なフレーズの意味と使い方を紹介します。まずは、earn a livingです。
earn a livingで「生計を立てる」
稼ぐとは、生計を立てるために働いてお金を得ることと述べました。この「生計を立てる」を英語にするとearn a livingというフレーズになります。特にliving(生計・暮らし)が使われているのがポイントです。
訳)家族の生計を立てるために長時間働いています。
訳)生活費が上昇しているため、生計を立てることがますます困難になっています。
ちなみに、反対に生計のために稼いだお金を生活費などで使うときには、動詞spendを使います。spendにはお金を使うだけでなく、earnの反対の意味「時間を費やす」という使われ方もあります。
earn trustの意味
さらに、earnフレーズ2つ目のearn trustを紹介します。こちらは対人関係に関する表現になります。
earn trust「信頼を得る」
強い関係を築くために不可欠なのがお互いの信頼です。信頼は協力、共感などが基盤にあり、ビジネスにおいてもプライベートにおいてもすべては信頼からスタートするというほど大切です。だからこそ覚えたいフレーズ、誰からの信頼を得ると言うときの英語はearn trustになります。
訳)正直、そして透明性を保とう。そうすれば、信頼を獲得できるようになる。
訳)彼は、約束を破るなど振る舞いが良くなかった。だから、彼は他の人から信頼を得られなかったんだ。
この例文のように信頼を獲得する相手はfrom ◯◯で表現します。
earn moneyの意味
3つ目のフレーズはearn moneyです。お金を稼ぐという表現をさらに詳しくみていきましょう。
earn moneyで「お金を稼ぐ」
earnはしばしばお金を得る・稼ぐというときに使われる単語です。お金を稼ぐを英語にすると、そのままearn moneyという表現になります。
訳)彼女はYouTubeでお金を稼いでいるよ。
訳)アンケートに答えてお金を稼ぎました。
earn moneyは、働いたり何かを提供することによって金銭・報酬を得るときに使いましょう。
earn outの意味
続けて、earn outというフレーズの紹介です。いったい、どのような意味で使われるのでしょう?
earn outとはM&A取引の条項
アーンアウトとは、企業の合併や買収を意味するM&A(Mergers and Acquisitions)におけるある条項を言います。買い手と売り手が取引を完了させたいが価格で合意できないケースがあります。その際、特定のパフォーマンス目標が達成されたときにのみ、売り手が買い手から受け取る条件付きの支払い方法・アーンアウトという方法を取ることがあります。このアーンアウトは英語表記earn out(またはearnout)からきている表現です。
訳)アーンアウトは通常、買収が完了した後に買収した事業が特定の財務目標またはその他のマイルストーンを達成した場合に「獲得」されます。
引用:Forbes
earn+人+物のパターン
earnは「earn+人+物」というパターンで使用されることがあります。ここでは、この意味と使い方を紹介します。
earn+人+物で「人に物をもたらす」
このパターンの使い方は、まず例文でみるほうが理解が進むでしょう。
訳)彼は経済学の修士を取得するために懸命に努力しました。
earnの「得る」という意味から考えれば、彼の努力によって修士号を得たということになりますし、言い方を変えれば、努力がこの結果をもたらしたということですね。
earnの例文を紹介
それでは、最後にearnを使った例文を紹介します。ここまでのearnの意味を確認しながら、声に出してお読みください。
earnの例文
訳)私は、彼女の信頼を得ることができなかったの。
訳)夫はひっきりなしに高速で運転して時間を稼ぎ、私たちはここに2分早く到着しました。
この例文のように時間を稼ぐ=得る、のようにもearnを使用できます。カーナビによる到着時間より早く着く、そんなときに時間を稼いだことをearnで表現できます。
訳)経験がないため、私は最低時給しかもらえません。
the minimum hourly wage=最低時給です。
訳)アンケートに回答したりゲームをプレイすることで、報酬を獲得できます。
まとめ
「得る」「稼ぐ」の動詞earnを紹介しました。本記事をお読みになって、様々なシーンで使える単語ということが分かりましたね。お金、時間、信用などを得るシーンがあったら、ぜひearnを使うことにトライしてみましょう。
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