疑問文を英語で表現するには、語順を入れ替えたり助動詞を前に持ってきたりすることで表せます。
とはいえ、元の文章がBe動詞で作られているか、一般動詞や助動詞が使われているかなどでルールが異なるので混乱する人も多いでしょう。
そこでこの記事では、英語の疑問文を作り出すための基本的なルールをまとめてわかりやすく解説します。
この記事を読み終わる頃には、英語の疑問文について基本的な知識をもう一度ブラッシュアップして、適切に使えるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。
疑問文の作り方は?英語で質問をする時の文法
英語の疑問文の作り方は、大きく分けて以下のように変わります。
- Be動詞の疑問文
- 一般動詞の疑問文
- 助動詞を使った疑問文
- 疑問詞を使った疑問文
順番に見ていきましょう。
Be動詞の疑問文
まずはBe動詞の疑問文です。
Be動詞の疑問文は比較的シンプルな作り方だと言えます。
文字で説明されるよりも例文を見た方がわかりやすいでしょう。
(彼女は私たちの先生です。)
(彼女は私たちの先生ですか?)
↑のように、肯定文(通常の文)が英語の大原則である「She(主語) is(動詞) 〜」の順番になっているのに対して
疑問文は「Is(動詞) she(主語) ~ ?」の順番で、動詞と主語の順番が逆転しているのがわかりますよね。
Be動詞の形として他にも「I am 〜」の「am」や「You are ~」の「are」もありますが、同じ感覚で疑問文を作ることができます。
「I am 〜」の肯定文と疑問文↓
(私は日本にいます。)
(私は日本にいるんですか?)
「You are ~」の肯定文と疑問文↓
(あなたは学生です。)
(あなたは学生ですか?)
またBe動詞が過去形になって形が変わっても、同じ法則で疑問文を作ることができます。
(私は日本にいました。)
(私は日本にいたんですか?)
(あなたは学生でした。)
(あなたは学生でしたか?)
以上のように、疑問文の中でも、語順を変えてシンプルに作りやすいのがBe動詞の疑問文だと言えますね。
一般動詞の疑問文
Be動詞の疑問文はシンプルに主語と動詞の語順を変えることで出来上がったのに対して、一般動詞の疑問文には少し手が加えられます。
一般動詞とは、「Play」や「Walk」「Run」などの、Be動詞とは違う動詞のことですね。
一般動詞が使われた英文を疑問文にする場合、一般動詞の形に応じて「助動詞(Do, Did, Does)」を使います。
Doは「現在形」、Didは「過去形」、Doesは「三単現のs※」にそれぞれ対応した助動詞だと言えます。
※三単現のsとは、主語が三人称、単数、現在形の時に、動詞にsが付く英文法を指します。詳しくは関連記事の「英語の基本文法「複数形」正しく理解できてる?「三単現のs」についても徹底解説」で解説しているのでそちらも参照してください。
それぞれ例文を見てみましょう。
現在形の例文↓
(あなたはピアノを演奏します。)
(あなたはピアノを演奏しますか?)
過去形の例文↓
(あなたはピアノを演奏しました。)
(あなたはピアノを演奏しましたか?)
三単現の例文↓
(彼女はピアノを演奏します。)
(彼女はピアノを演奏しますか?)
例文を見ると、以下のことがわかりますね。
- 動詞の形に応じて、対応する助動詞が頭に置かれる
- Be動詞と違い、主語と動詞の順番は変わらない
- 動詞の形が原形に戻る
慣れてしまえば簡単に感じる一方で、動詞の形を原形し忘れるなどのうっかりミスをするケースも多いので、しっかり覚えておきたいポイントですね。
助動詞を使った疑問文
「〜ができる」を表す「Can」、「〜すべきだ」を表す「Should」など、助動詞が使われた文章の疑問文はどうでしょうか?
助動詞が使われた英文の疑問文は、助動詞を頭に持ってくることで作ることが出来ます。
例文↓
(あなたはピアノを演奏できる。)
(あなたはピアノを演奏できますか?)
(私はメガネを外すべきです。)
(メガネを外した方が良いでしょうか?)
疑問詞を使った疑問文
最後に「疑問詞」を使った英語の疑問文の作り方です。
「疑問詞」とは、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どれだけ」といった、「疑問や質問の内容を、具体的にする働きがある品詞」だと言えます。
英語の疑問詞で言えば、「5W1H」という言葉で聞いたことがある人も多いでしょう。
「What(何が), When(いつ), Where(どこで), Who(だれが), Why(なぜ)」の頭文字Wを5つと、「How(どれだけ、どうやって)」の頭文字Hを1つを、まとめて「5W1H」と呼んでいるわけですね。
「5W1H」のような「疑問詞」は、疑問文の一番前に置かれて文章を形作ります。
例文↓
(ピアノを演奏しましたか?)
(いつピアノを演奏しましたか?)
(大学生になる予定ですか?)
(どうして大学生になる予定でいるんですか?)
(彼女はピアノを演奏しますか?)
(彼女はどんな風にピアノを演奏しますか?)
例文のように、疑問詞は動詞や助動詞よりも、前に置かれることがわかりますね。
疑問詞を使って疑問文を作れるようになれれば、かなり具体的な情報に絞って相手に質問できるので、大変便利だと言えます。
英語の疑問文のイントネーションは?語尾を上げる時と下げる時があるのはどうして?
日本語では相手に質問をする時に、語尾を上げることが多いですよね。
英語でも疑問文で語尾を上げたイントネーションで質問することもあります。
しかし、疑問文でも肯定文のように語尾を下げたイントネーションで質問をする場合もあります。
英語の疑問文では、「YesかNoで答えられる疑問文は、語尾を上げる」という性質があります。
例えば、Do you like cats?(あなたはネコが好きですか?)という疑問文には、「Yes」か「No」で答えられるので語尾を上げて聞きます。
対して、What animals do you like?(どの動物がお好きですか?)という疑問文に「Yes」や「No」で答えるのは不自然ですよね。
ですから、肯定文で言うように語尾を下げて質問する形になります。
実際の英会話で行われる使い分けですから、適切に使い分けられると格好いいですよ。
まとめ
この記事では、意外にもルールが細かく異なっていて混乱しがちな英語の疑問文について、基本的なルールをまとめてわかりやすく解説しました。
ここまでお読みのあなたは、英語の疑問文について基本的な知識を身につけ、適切に使えるようになっているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。