環境や雰囲気や、リラックスできる環境音楽、どれも現代ならではのキーワードかもしれません。これらを表現するambientという単語を知っていますか?
記事では、ambientの意味や使い方を解説します。リラックス時間におすすめのアンビエント音楽についても紹介しましょう。
ambientの意味と使い方
ambientの語源は「周りを囲む・周囲」の意味を持つラテン語ambiareです。語源を知ると、ambientが環境や周りの雰囲気を表現する単語であることが連想できます。また、読み方は「アンビエント」のように発音します。少しフランス語のようなイメージのある言葉ですが、れっきとした英語です(笑)
ambientの意味
このambientですが、以下の意味を持つ形容詞です。
周囲の
包囲した
ぐるりと取り巻く
辺り一面の
環境の
常温保存可能な(飲食物)
ambientはambi(アンビ)と略して使われることがありますし、名詞の形ambienceにすると「環境・雰囲気」になります。
ambientの使い方
ambientはあまり馴染みのない単語かもしれません。そこで、具体的な例文で使い方を解説します。
訳)彼女がその話をした後、周りの空気は重苦しいものになった。
ambient airで「私たちの周囲の・辺り一面の空気」であり、その空気がガラリと変わったことを表す例文です。
訳)クリスマスの飾り付けが施されたリビングルームは、柔やかな照明による周囲の輝きがありました。
ambient glowによって、辺り一面が輝いたと述べています。
訳)鳥や風など、森で環境音を楽しみました。
訳)周囲の騒音のせいで、まったく眠れなかったよ。
周囲ということは環境とも捉えられますが、ambientはそれらを表す形容詞であることを覚えましょう。
ambient – 音楽のジャンル
ambientは音楽に関する場面では、ambient musicやambient soundとして使用されます。
ambient musicってどんなジャンル?
ambient musicという音楽を知っていますか?
まず、一つアンビエント音楽を聴いてみましょう。
いかがでしたか?アンビエント音楽は環境音楽とも呼ばれています。
聴いていただくと分かりますが、アンビエント音楽とは音色や雰囲気を重視した音楽ジャンルであり、多くの場合平和的な響きを持っています。このため、リラックスした雰囲気があり、多くは暖炉のパチパチした音だったり雨音や鳥のさえずりなど自然界の音色が使われます。寝入るためのミュージックという目的もあったりします。また、不安な気持ちを持つ人々を落ち着かせることができると言われています。
訳)完全にリラックスできるので、寝る前にアンビエント音楽を聴くのが好きです。
Ambient Temperatureの意味と使い方
さて、ambientには「常温保存可能な」の意味もありました。
ワインなどを常温で飲むときのroom temperatureとの比較しながらambient temperatureについてみていきましょう。
ambient temperatureの意味
大気・気温・室温を英語にするとambient temperatureになり「周囲温度」と呼ばれます。加えて、何かの装置を使用する際の温度の意味も持ちます。
訳)周囲温度とは、屋内か屋外かを問わず、物体を取り囲む平均温度です。
ambient temperatureとroom temperatureとの違い
さて、常温という英語にroom temperatureがあります。このフレーズはおもに室内での標準的な温度を指すため食べ物の保存など日常生活の取り扱い方でよく使われます。ワインを常温で飲む、開封前は常温で保存、といったときに使用されるフレーズです。
一方、ambient temperatureは装置など、より技術的なものを言うときに使用されます。
Ambient Modeの意味と使い方
さらにambientを使った表現をみていきましょう。ここで紹介するのはambient modeです。
ambient modeの意味
アンビエントモードという日本語もありますが、これを英語にするとambient modeになります。
訳)アンビエントモードでは照明効果を使用し、ビデオの穏やかな色を画面の背景に投影することでより臨場感を持ってビデオを視聴できるようにします。
なお、アンビエントモードは2018年以降のサムスンのテレビにも搭載されており、画面に色や画像が表示されるため、部屋に黒の四角形が表示されません。その代わりにテレビを壁画のように利用できます。まさに、部屋内(周囲)の雰囲気を考えたアイデアですね。
Ambianceとatmosphereの違い
ambientを名詞形ambienceにすると「環境・雰囲気」の意味になります。雰囲気といえば、atmosphereのほうが親しみがあるかもしれません。2つの違いを解説しましょう。
ambience vs atmosphere
ambienceは、レストランやバーなどの都市環境に関する雰囲気やムードを基本ポジティブに表現するときに使用します。
atmosphereは、良いときも悪いときでもその気分や環境の雰囲気を表す際に使う単語です。
訳)銀座のそのバーは、居心地の良い雰囲気でした。
訳)会議では緊張した雰囲気を感じました。
Ambient conditionの意味と使い方
最後にambientに戻りましょう。ここで紹介するフレーズはambient conditionです。いったいどのようなコンディションなのでしょう?
ambient conditionで「環境条件」
ambient conditionは「環境条件」または「周囲条件」の意味です。あるエリアの一般的な環境条件として、温度、湿度、気圧などが含まれます。ambientの持つ意味から、周囲の環境状態ということが分かるフレーズです。
These factors include temperature, humidity, air pressure, light intensity, noise amplitude and vibration magnitude.
訳)周囲条件とは、システムまたはオブジェクトの周囲の環境要因を指します。
これらの要因には温度、湿度、気圧、光の強さ、ノイズの振幅、振動の大きさなどが含まれます。
まとめ
形容詞ambientはメインで「周囲の」「環境の」の意味を持っています。そのため、周りの空気や周りの騒音などと言いたいときに使える便利な単語です。またリラックスするためにambient musicを聴くことでもこの単語の理解が進むことでしょう。
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