「なかなか返信がこなくってイライラするわ」
「隣からの騒音で勉強に集中できない。イライラしちゃう」
イライラのネタは多岐に渡り、暑さと湿度が上がるだけでイライラしたり、または対人関係まで、それは多くの原因があります。さて、では外国人はどのような英語表現でその感情を表しているのでしょうか?
この記事では、オノマトペ「イライラ」に当たる英語”irritated”と”frustrated”について解説します。これら2つの単語が持つニュアンスや、どう使い分けすべきなのか紹介しましょう。
イライラの原因と英語表現
皆さん、最近イライラしたことがありますか?イライラの原因は様々な場面にありますし、トリガーも体調不良から家族の一言まで広範囲にわたっています。
ここで、イライラの原因をざっと挙げてみましょう。英語表現も紹介しますのでご確認ください。
【精神的な原因】
- ストレス(stress)
- 睡眠不足(lack of sleep)
- 不安(concern/anxiety)
【身体的な原因】
- 疲労(tiredness)
- 栄養不足(lack of nutrients)
- ホルモンバランスの乱れ(hormonal imbalance)
【環境的な原因】
- 騒音(noise)
- 暑さ(hotness)
- 寒さ(coldness)
- 湿気(humidity)
- 不快な匂い(unpleasant smell)
これらの原因によって、何かが物事が思うようにいかなかったり、不快に感じると神経が高ぶり、苛立っている状態イライラになってしまいます。
さて、次からはイライラしていることを表現する”irritated”と”frustrated”について、それぞれを解説していきます。
“irritated”の意味や使い方

イライラを表すときの英語、ひとつ目は”irritated”です。”irritated”の発音は”íriteitəd”、カタカナ語の読み方はイリテイティドのようになり、日本語のイライラと少し似ています。
“irritated”で「イライラした」「怒った」
“irritated”は形容詞で「イライラした」や「怒った」という意味を持ちます。悪いサービスや不快な音といった一般的な不快感、遅いインターネットにイライラ、友達の態度にムッとするといった特定の行動に対するもの、オフィス内の人間関係や家族の問題にイライラといった心理的なもの、これらによってイライラすることを表す単語が”irritated”です。
なお、”irritated”は自分がイライラしていることだけでなく怒っていることを表現する単語でもあり、かつ相手に対しても使うことがあるため、ニュアンスがやや深刻になる可能性があります。
“irritated”の意味を知ったところで、ここでは実際の使い方を紹介します。日常会話に使えるようにしていきましょう。
“irritated”の使い方
“irritated”は形容詞で「イライラした」「怒った」を表現するため、基本「主語+be動詞+irritated+by ◯◯」または「主語+動詞+irritated+when」のパターンで英文作りをします。”by ◯◯”にはイライラさせられている原因を、whenの後にはイライラしたときの状況を当てはめます。
訳)外からの騒音が続くのでイライラし、英語の勉強をやめなければなりませんでした。
訳)兄が不機嫌だったのを見たでしょ?彼は、インターネットがとても遅いことにイライラしていたんです。
訳)彼は、誰かが大きな音を立てて噛んでいるとイライラすることがよくあると言いました。
自分では止められない外からの騒音が長い時間聞こえるとき、サクサク使えないインターネット、そしてクチャクチャ音を立てて物を食べる人を見るとき、どれもイライラしてしまう人は多いのではないでしょうか?このようなときに”irritated”でイライラを表現しましょう。
“frustrated”の意味や使い方

2つ目のイライラを表す表現が”frustrated”です。”frustrated”の発音は [frʌstréitəd]、カタカナ語の読み方はフラストレイティドのようにします。
なお、関連用語にフラストレーション、欲求不満の意味を持つ”frustration”があります。
“frustrated”で「いらだった」
“frustrated”も形容詞であり、いらいらしていることを表現します。特に、物事がうまくいかないもどかしさ・じれったさを含むイライラがあるときに”frustrated”を使用します。このことから、”frustrated”は勉強、仕事、対人関係など様々な場面で生じる可能性があるでしょう。
それでは、ここでは”frustrated”の使い方を例文で紹介します。もどかしさ・じれったさから苛立たしいことがある状況で”frustrated”を使えるようにしていきましょう。
“frustrated”の使い方
訳)クライアントからの回答を10日間待っているのでイライラしています。
訳)彼女はここ2年間、どこにも旅行に行けないことにいらだっています。
訳)大統領は、この取引に非常に苛立っていました。
どの例文も、希望通りにいかない不満を抱いてイライラし、もどかしい思いをfrustratedで表現しています。
irritatedとfrustratedの使い分けのコツ
ここまで、”irritated”と”frustrated”それぞれの解説をしました。改めて、イライラを表現するこの2つの単語の使い分けを確認しておきましょう。
“irritated “vs “frustrated”
“irritated”も”frustrated”もイライラ感を表す表現ではありますが、使い分けをする必要があります。
“irritated”は、一般的な不快感や軽い怒りを示します。
“frustrated”は、目標や願望の達成が妨げられているという感覚を表します。
ここまで挙げた例文でも、”irritated”は外からの騒音であったりクチャクチャ音を立てて物を食べる人への不快感、一方”frustrated”はここのところ旅行に行けていない、または取引が希望とおりにいっていないと言う願望が妨げられていることからのイライラを表しています。
イライラすると人はどうなる?

イライラすることは精神的にも肉体的にも良くないことは私たちは知っています。しかし、なかなか気持ちのコントロールが難しいこともあるでしょう。
最後に、イライラしたときの態度と英語表現を紹介します。
不機嫌・怒りっぽい・攻撃的の英語
イライラしたときになってしまいがちな「不機嫌」はa bad mood/grumpy、「怒りっぽい」はhot-tempered/bad temper、「攻撃的」はoffensiveなどで表現します。どれも、他人から見た印象とも言えますので、今はイライラしてるから近寄らないほうがいいなんて言われてしまうこともあるでしょう。grumpyに関しては、irritatedの使い方紹介の例文ですでに登場しています。
訳)彼は、悪い知らせを受けてイライラして不機嫌になってる。
訳)イライラしても攻撃的な態度になるのはやめてよ、私のせいじゃないんだから。
訳)ごめん、お茶が必要だな。
まとめ
本記事では、イライラしていることを表現したいときの表現を2つ紹介しました。
irritated:一般的な不快感や軽い怒りを示す。
frustrated:目標や願望の達成が妨げられているという感覚を表す。
イライラすると自分にとっても周りにとっても良くありません。そんなときには、まずは深呼吸をしてみましょう。そして、ウォーキングなどの軽い運動をして日光を浴びたり、親しい友達に話を聞いてもらうことも有効です。それでもイライラ感は襲ってきますが、うまくコントロールしましょう。
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