皆さんは正しい英語を学ぼうと時間をかけて勉強をしていることでしょう。さて「英語の正しい使い方にこだわっている」と言うときの「使い方」部分の英語表現は何になるのでしょう?これはuseではないんですね。
そこでこの記事では、使い方や使用方法を表すときの英語usageの意味と使い方を解説します。深掘りするため、useやhow to useとの違いも解説しましょう。
名詞usageの意味と語源
さて、usageの紹介を始めますが、まずはこの単語が名詞であることを押さえてください。名詞として覚えることが、後ほど解説するuseとの違いにも関連します。
usageで「使用量」「使用」や「使い方」
usageの語源は「使う」という意味を持つ古フランス語userです。私たちにとって大変親しみのあるuseという単語もuserに関係して現在の言葉になっています。
さて、usageのカタカナ語の読み方はウーセージでしょうか?発音は「ユーセージまたはユーセジ」のようになります。
さて、usageの意味は以下になります。
「使用量」「使用」「使い方」
使い方は、使用方法とも言えます。どれも名詞であることを再度押さえましょう。
次から、それぞれの意味の解説を進めましょう。
「使用量」の英語
ひとつ目のusageの意味は「使用量」です。例えば、家計に響く毎月の電気使用量なんて、とっても気になりますね。
usageで「使用量」
使用量を英語にするとusageになります。usageは何かの使用量を表すのにピッタリの単語、そこに「量・金額・総計」といった意味を持つamountを組み合わせてusage amountにすることもできます。
water usageで「水の使用量」
例えば、水の使用量ですが英語にするとシンプルにwater usageになります。特に、一般家庭の水の使用量と言いたい場合にはhousehold water usageにします。householdには「家庭・世帯・家族・所帯」の意味があるためです。
なお、water usageは頭文字をとってWUと略して使用されることもあります。
訳)人は料理、入浴や洗濯などに水を使用しており、1人当たりの月間平均水の使用量は3,000ガロンと言われている。
1ガロンは3.785リットル、約4リットルです。筆者の住むイギリスでは家のメーター設置が勧められていて、水道料金カットに役立てられています。
同様に、家庭の電気使用量も考えてみましょう。どのようなフレーズになるか、皆さんもここで考えてみてくださいね。
電気使用量は英語でelectricity usageです。水道と同じく、household electricity usageにできます。
他にも、スマホやコンピュータのデータ使用量であれば、the data usageで表現します。ぜひ、◯◯ usage(◯◯使用量)というパターンを覚えましょう。
訳)日本では夏になると猛暑の影響で、家庭の電気使用量が増加します。
water billとelectricity bill
水道、ガス、電気という日常生活に欠かせないものはライフラインと呼ばれます。使用量に対し使用料金が課せられます。
水道料金の請求書の英語はwater bill、電気料金請求書はelectricity billです。イギリスではレストランなどでお会計をもらうとき”The bill, please.”としますが、水道・ガス・電気の料金も同じ単語で表します。ちなみに、アメリカでのお会計はThe check, please.が一般的です。
「使用」の英語
2つ目のusageの意味は「使用」です。ここでも例文とともに使い方を紹介しましょう。
usageで「使用」
usageで「使用」や「利用」を表現します。例えば、internet usageで「インターネット利用(状況)」ですし、application usageで「アプリケーション使用」です。
訳)携帯アプリの使用についての使用説明書をお読みください。
訳)ソーシャルメディアの使用は、特に10代の若者の間で増加しています。
「使い方」の英語
3つ目のusageは「使い方」という意味を紹介します。
英語の正しい使い方、使用方法や用法と言いたいときに使えるのでぜひ覚えましょう。
usageで「使い方」
英語を学習していると、英文法が大切です。形容詞の用法、副詞の用法など使い方・使用法という表現もよく出てきます。そのようなときもusageで表すことができます。
訳)これは形容詞の用法です。
また、英語関連で以下の例文のようなusageの使い方もできます。
訳)私は英文法の正しい使い方にこだわろうとしているのですが、難しいです。
sticklerとは「こだわる人・言い張る人」という名詞です。
the correct usage of English grammarで「英文法の正しい使い方」になりますね。オンライン英会話のレッスンなどで使ってみてはいかがでしょう?
Usageとuseの違い
さて、usageの使い方に慣れてきました。ここで、useとの違いも学びましょう。
usage vs use
混乱しがちなusageとuseですが、まず品詞の違いがあります。usageは常に名詞、useは動詞または名詞として使われる点です。
さらに、usageは何かがどのように使用されるかを表し、一方でuseは何かが使われているという事実を表します。useを利用する・使う機会というニュアンスで捉えると分かりやすいでしょう。
したがって、上で紹介したthe correct usage of English grammarは文法がどのように使用されるかにこだわる私がいるためusageが使われています。
訳)私は生徒たちに、英単語happyの使い方を説明しました。
訳)私は英語の勉強に、オンライン辞書を使っています。
usageを使った例文では、たぶんhappyが形容詞であることなどによってどのように使うのか説明しているでしょうし、useを使った例文では、オンラインの辞書を「利用している」というニュアンスが表されています。
UsageとHow to useの違い
さらに、解説をするのはusageとhow to useの違いです。
how to useも「使い方」の意味で馴染みのあるフレーズですね。
usage vs how to use
ハウツーものとしても親しみのあるhow toを使い、how to useにすることで「使い方」の意味になります。例えば、how to use the microwaveであれば「マイクロウェーブの使い方」です。
ここで分かるのは、how to useは具体的な操作の手順や方法を説明するときに使うフレーズだということです。一方、usageは一般的な使用法または慣習を言うときの表現になります。
訳)この新しい炊飯器の使い方、分かった?
訳)私は彼に、このソフトウェアの使い方を聞きました。
UsageとUtilizationの違い
最後に比較するのはusageとutilizationです。「利用」の意味を持つutilization(イギリス英語ではutilisation)との違いを紹介しましょう。
usage vs utilization
まず品詞ですが、usageもutilization(ユーティリゼイション)も名詞です。how to useとの比較でusageは一般的な使用法または慣習を言うときの表現であることを述べましたが、utilizationは何かを実用的かつ効果的に利用する行為を指します。最大限に活用するような場合にはutilizationを使用するということになります。
訳)持続可能のためには、持っている資源を最大限に活用するよう努めることが非常に重要だ。
striveは何かを達成するために「努力する」、full utilisationで「最大限の活用」です。フル活用がutilisationの持つ「実用的かつ効果的に利用する行為」をよく表しています。
まとめ
本記事で取り上げたusageの意味は以下になります。
「使用量」「使用」「使い方」
usageは何かがどのように使用されるか、そして一般的な使用法または慣習を言う場合に使う名詞です。
この機会に、ぜひuseやhow to useとの違いも合わせて、usageの使い方(!)をクリアにしましょう!
【関連記事】